アイリストがまつ毛エクステサロンを開業・経営するのであれば、様々なリスクに備えなければなりません。今回は美容業店舗用の保険と、その補償内容についてご紹介します。
店舗に必要な保険の種類を知ろう
アイリストとしてまつ毛エクステサロンを開業すると、様々なリスクが降りかかる可能性があります。トラブルは起きないのが一番ですが、万が一の事態に備えるのは大事です。美容店舗用に用意されている保険は、以下の内容のものがあります。
施設所有(管理)者賠償責任保険
開業者が所有・管理する各施設・設備・用具の不備や、施術中に起こってしまったお客様に対しての事故に対して保険金が支払われます。
下記に起こってしまいやすい例を3つご紹介します。
- まつ毛パーマ施術中にお客様に誤ってパーマ液をこぼしてしまい、お洋服を変色させてしまった。
- まつ毛エクステ施術中、お客様よりお預かりしていた荷物を紛失させてしまった。
- サロンの清掃が不十分で床が濡れており、お客様が転倒してしまい、背中をケガしてしまった。
このように故意で起こった場合でなくても、お客様に事故ケガを負わせてしまうこともあるので、施設所有(管理)者賠償責任保険に入っていると安心です。
事業活動総合保険
「財物損害」、「休業損失」、「賠償責任」など、事業活動をとりまく様々なリスクをまとめて補償できる火災保険です。
下記に起こってしまいやすい例を3つご紹介します。
- 夜間、サロンに泥棒が侵入し、現金や施術に必要な道具・備品等が盗まれてしまった。
- 火災によりサロンが損害し、長期休業となってしまった。
- 落雷や集中豪雨により、サロンや施術に必要な道具・備品等に損害が発生てしまった。
このように、人的ミスによる被害だけでなく、自然被害や盗難などのリスクも考慮する必要があります。
従業員災害補償
従業員の通勤災害などに対して保険金が支払われます。
開業者自身への保険や、退職金の準備も
店舗内の設備やお客様への過失に対しての保険だけではなく、サロンを開業したオーナーに対しての保険も用意があります。
- 家族 、オーナーに万一の時、ご家族への生活保障準備ができ、事業での借入残高が残っている場合に死亡保険金で清算できる補償内容
- オーナーが入院 •病気やケガで入院してしまった際の医療費をサポートする補償内容
- 将来の退職金や年金準備できる補償内容
細かい補償範囲や、組み合わせに注意
サロン用保険に限らず、保険の保証内容は細かい条件が定められていることが多いので、保険約款をよく確認する必要があります。
また、保険会社によっては複数のプランを組み合わせることにより、お得にまんべんなくリスクに備えることができるものもあります。保険加入の際は、必要なものを見極め、保険会社とよく相談することが大事です。
リスクに備えるために保険に入りましょう
アイリストとして、何も知らないままに、サロンを開業・経営すると予想もしないトラブルに巻き込まれる可能性があります。自分の店舗、従業員を守るためにも内容をよく吟味し、保険には必ず加入しましょう。