アイリストの皆さんの中で、健康に関して悩みがあるという方も少なからずいることでしょう。実はアイリストのよくある悩みが頭痛です。うつむいた姿勢で長時間集中して行う細かい作業や、グルーに含まれる化学物質の吸い込みなど原因は様々。
我慢して悪化してしまうと仕事を休まなければいけなくなってしまうこともあります。そうならないためにも、思い当たる原因を見つけて頭痛を治していきましょう。
同じ姿勢で作業することによる身体的疲労
アイリストの作業はお客様の目の周りに施術を行うという大変集中力を要するもの。薬品が目に入らないように手元をよく見て行うため、自然と前かがみの姿勢を継続することになります。
また目元を照らす蛍光灯の光の反射による眼精疲労も知らず知らずのうちに、首や肩のコリを引き起こす原因になっていることもあります。
首や肩のコリが原因で起こる頭痛は「緊張肩頭痛」と呼ばれていて、首や頭の筋肉が緊張することで筋肉内に老廃物がたまり、周囲の神経が刺激されて起こるものです。
後頭部から首筋を中心に頭全体がぎゅーっと締め付けられるような痛みが、特に午後から夕方にかけて出て来る場合はこの緊張性頭痛であるケースが多いです。
反対に、生理前後や体調によって頭の片側だけが痛むという場合は「偏頭痛」の可能性が考えられます。頭痛の原因によって取るべき対策も変わってくるので、一度ご自身の頭痛がいつどんな時に起こるかを振り返ってみてください。
グルーに含まれる化学物質が原因になることも
また、頭痛を感じる前に吐き気やめまい、咳の症状がある場合は、グルーアレルギーの可能性もあります。グルーは他の接着剤同様、ホルムアルデヒドというシックハウス症候群の原因にもなる揮発性成分を少量含んでいます。いくらマスクをしていても多少は吸い込んでいると考えてよいでしょう。
一度グルーアレルギーになってしまうと、せっかく好きで始めたアイリストの仕事の継続も難しくなってしまう可能性も出てきてしまいます。
グルーが乾きやすいように部屋の湿度を低めに設定しているサロンもあるかもしれませんが、定期的な換気を欠かさないことと、適度な湿度を守ることを心がけましょう。
お手洗いに行く際など外の空気を吸うようにするのもおすすめです。脳に新鮮な酸素が供給されることで、集中力も回復します。
ストレッチや頭痛外来で対策しましょう
グルーアレルギーの可能性が低い場合、肩コリや首コリによる頭痛の可能性が高いかもしれません。対策としては数時間に一度はストレッチを行うこと。お仕事の合間に座ってできるストレッチを意識的に取り入れて頭痛を治しましょう。
どうしても解消できない場合は、我慢せず頭痛外来を訪れてみてください。頭痛の原因を分析して適切なお薬を処方してくれます。
市販の鎮痛剤を摂取し続けると効果が薄れて治りづらくなってきてしまいますし、慢性頭痛を放置しておくとクセになってしまうこともあります。自己対策で改善しない場合は、早めにお医者さんに診てもらうのをおすすめします。
頭痛の原因が複数種類あることに注意
まずは頭痛の原因がグルーによる化学物質によるものなのか、肩コリや首コリによるものなのかを特定することから始めてみてください。
つらい頭痛を1日でも早く解消して、楽しくアイリストのお仕事を続けましょう。