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作成:2017.01.27

アイリスト

アイリストにおすすめの腱鞘炎対策法

腕の処置をされている女性
アイリストの仕事が忙しくなると、次第に「腱鞘炎」に悩まされるようになります。手を酷使する以上、避けられない職業病です。仕事に支障をきたさないためにも、その症状と対策を詳しく知っておきましょう。

腱鞘炎になる仕組みと症状

「腱」とは、筋肉や骨とつながり、両方を動かす紐状の組織です。腱を保護するように覆う鞘(さや)状の組織を「腱鞘」と言います。特定の腱ばかり酷使すると、腱と腱鞘が擦れ合って炎症を起こします。これが「腱鞘炎」です。血行不良やストレスが影響する場合もあります。
 
アイリストの仕事は、常に利き手で「ツイーザー」を持っています。精密な作業を要求されるため、指から手首にかけての筋肉は緊張しがちです。そのような状態で頻繁に腱を動かすので、腱鞘炎になりやすいのです。
 
最初は違和感や張りがあり、熱を持つこともあります。けれども、動かしているうちに解消されるので、そんなに気になりません。やがて症状が進行すると常に痛みを感じるようになり、さらに悪化するとツイーザーさえ持てなくなります。そうなったら整形外科で治療を受けるしかありません。
 
まだ痛みが無い初期の段階で腱鞘炎に気づき、ストレッチなどで悪化させないようにするのが大事です。

アイリストの腱鞘炎に効くストレッチ

ストレッチをする女性
ストレッチは腱鞘炎の初期症状を解消するだけでなく、予防対策にもなります。特に手や腕は、仕事の合間にストレッチする習慣をつけたいものです。
 
手のストレッチは、特に痛みやすい親指の周辺を伸ばします。まず、親指の根元にある手のひらのふくらみを伸ばす要領で、利き手の親指をもう片方の手でそらします。次に親指を内側に入れてこぶしを作り、親指側を上にして親指の付け根を伸ばす要領で手首を下に傾けます。時間が無い時は、じゃんけんのグーとパーを交互に10回ほど作るだけでも効果的です。
 
腕のストレッチは、利き手側の腕を前に突き出し、反対側の手で指先を持ちます。手のひらをそらせると内側の、下に向けると外側の腱や筋肉のストレッチになります。使う腱や筋肉が偏ると腱鞘炎になりやすいので、時間がある時は全身のストレッチを行いましょう。

仕事中に痛む時の解消方法

もし腱鞘炎が悪化して痛みが出た場合は、速やかに病院で診てもらわなければいけません。けれども仕事中に行くのは難しいので、応急処置をして痛みを抑えます。
 
「アイシング」は患部を冷やして、一時的に痛みを抑えてくれます。スポーツ選手は氷のうやスプレーを使いますが、保冷剤を布に包んで当てると簡単です。あまり当て過ぎると凍傷になるので、まずは感覚が無くなるまで5分を目安に使いましょう。
 
また、サポーターやテーピングで固定すると、動かす範囲が狭くなるので、負担が軽減されます。ただし、お客様に不快感を与えないよう、デザインや素材には注意します。痛み止めはあくまでも最後の手段です。頼り過ぎると耐性ができて、いざという時に効きません。仕事が終わったら病院へ直行しましょう。
テーピング

腱鞘炎は早めの対策が重要

腱鞘炎は悪化すると、慢性化して完治まで時間がかかります。そうならないためにも、症状が感じられた時点で早めに治療を受けるなどの対策が必要です。どんなに仕事が忙しくても我慢は禁物。不調を抱えたままではお客様を満足させることができません。アイリストは自分の体が資本です。ちょっとした不調も見過ごさないように気をつけましょう。

Author:美プロ編集部

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