アイリストに専門的な資格や知識が必要とされていなかった時、まつげエクステの人気に伴い、結膜炎や角膜炎などの健康被害が騒がれていました。その原因は、お客様自身でまつげエクステ装着後の目元を清潔に保つことが難しい、もしくは正しいケア方法の説明が無かったことなどが原因にあげられます。また、アイリスト自身の医学知識が不足していることが原因でもありました。
そのため、現在では安全性も考慮され美容師資格を取得していないとアイリストとしてお客様へ施術することはできません。さらに、より正しいケア、安全性の高い施術を行うために医学知識を身に着けたアイリストが必要とされています。
今回は、医学知識を身に着けた人に与えられる、日本アイリスト医学学会の、「アイリストインストラクター資格」についてご紹介します。
アイリストインストラクター資格とは
目や目元に関わる医学的知識を備えた、まつげエクステンションの技術者を認定する資格。アイリストインストラクターは「プロアイリスト資格」のレベルをクリアしており、さらに指導者として必要とされる総合的技能や知識を身につけていることを証明する資格です。
毛髪学や皮膚学、アレルギー学などの目元に関する医学的な知識を備え、それに加えて十分な技術も取得していることが条件です。
医学的知識を身に着けるメリット
アイリストが施術を行う上で、医学的知識を身に付けていると下記のようなメリットがあります。
自分の自信につながる
技術を身に着けることは、繰り返しの施術や検定の受験で可能です。
しかし医学知識が身についていると、どんなことが危険で、何に気を付けるべきかを理解することができます。お客様への安心、安全を提供するためにもぜひ取得しておきたい知識です。
競合サロンとの差別化
まつげエクステの施術人口が増加している中で、誰でも気軽にまつげエクステサロンを利用できるようになりました。利用人数が多いからこそ、正しい知識で安全な施術ができる知識が必要になります。
アイリストインストラクター資格を取得するメリット
アイリストに必要な美容師資格のみならず、アイリストインストラクターの資格を持つメリットをご紹介します。
施術者以外の活躍の場が与えられる
アイリストインストラクター資格を取得していれば、アイリストインストラクターとして活動することができます。
専門学校やスクールで講師として働くことができ、自分の教室を開くことも可能です。
就職だけではなく、独立への道もひらけます。
「認定教室」としてスクールを開業できる
日本アイリスト医療学会のアイリストインストラクター資格を取得し、所定の手続きを行うことで、認定教室としてスクールを開くことができます。
認定教室の肩書きを名乗ることができ、学会が発行するテキストを称しての授業も可能です。
幅広く活躍したいアイリストにはおすすめの資格
サロンで働く以外にも、アイリストの活躍の場所を大いに広げてくれるのが、「アイリストインストラクター資格」です。
施術者として働けるのはもちろん、次のアイリストを育てる指導者として、業界に長く携わることが可能です。自身のスクールを開業することもできるので、場所や時間を選んで働くことができるようになります。