美容スペシャリストな自分になるために
ドライアイの人にアイリストができること
まつ毛エクステ施術の前に「私、ドライアイなんです」と言われると、アイリストとしてはドキッとしませんか。
まつ毛エクステが原因でドライアイになることはありませんが、まつ毛を付けるグルー(接着剤)には要注意。実はこのグルーが目のトラブルの原因になることがあるのです。
まつ毛エクステはドライアイになる?
まつ毛エクステの施術を行うとき、施術する側のアイリストも、施術をされる側も、気になるのが「ドライアイ」ではないでしょうか。
粘膜と涙で常に潤って保護されている眼球の表面。目の使い過ぎや合わないコンタクトレンズの使用など、何らかの異常によって保護機能が損なわれてしまうことがあります。ドライアイは、目がゴロゴロするような不快感や、「かすみ目」「疲れ目」などを生じるようになる症状で、国内だけで推計2,000万人が悩んでいるとされます。
もはや国民病とも言えるドライアイですが、時々「まつ毛エクステをすると目がしみる。これが原因でドライアイになったのでは?」と考える人がいるようです。
実は、まつ毛エクステ自体がドライアイの原因になることはありません。まつ毛エクステの施術を受けて、目がしみるような感じがする人は、もともとドライアイにかかっている人がなりやすい症状です。
理由は、まつ毛をくっつけるグルー(接着剤)にあります。まつ毛を付けるときに塗るグルーがまつ毛をくっつけるとき、グルーに含まれる成分が蒸発します。この蒸発する成分は目に沁みやすい成分で出来ており、ドライアイの人は目の表面が乾いているためにこの成分に敏感で、しみると感じやすいのです。
また、まつ毛エクステを施術したアイリストの技術レベルが低いと、グルーの揮発成分ではなくグルーそのものが目に入ってしまうこともあります。これはまさにドライアイの原因になることもあります。
アイリストはグルーに要注意
アイリストとしては、自分の手で施術したまつ毛エクステで、お客様に痛い思いをさせてしまうのは心苦しいですね。そのためには、事前にしっかりと説明をしておくことをおすすめします。特に「私、ドライアイです」とおっしゃるお客様には、施術前のカウンセリングで詳細を説明して理解してもらわなくてはなりません。
考えられるリスクや、グルーが原因で目がしみるように痛むことがあり得ることを伝えます。また、ドライアイの治療中であれば医師に相談した上で再度施術を受けてもらうほうが良いことについても説明しましょう。
その上で、施術後のお客様のセルフケアや行動の中でグルーが目に入らないように、次のことに気を付けていただきましょう。
お客様のケア方法にも要注意
グルーが完全に固まるまで5~6時間かかります。まつ毛エクステ装着後5~6時間はお風呂もクレンジングもしないようにしていただきましょう。
仕草や行動は大丈夫?
グルーが摩擦で落ちて目に入らないように、目元をこすらないようお願いしましょう。
ケア用品は何を使っているか
オイルクレンジングはグルーを落としてしまうので、専用の目元クレンジング剤を使うようにしましょう。
グルーの取り扱いに注意すれば、まつ毛エクステとドライアイの関係を気にせず施術できるようになります。
ドライアイのまつ毛エクステはグルーに注意
目元をまつ毛で美しくしたいアイリストと、エクステで美しくなりたいお客様にとって、ドライアイは困りもの。ですが、しっかりした技術で施術して、グルーの扱いに注意すれば、ドライアイの原因になることも、ひどくなることもありません。
事前に考えられるリスクと対策をアイリストがきっちりと説明して対応して、お客様の目を守りながら魅力的で安全なまつ毛エクステを作り上げましょう。
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