近年では、アイメイクの需要が高まりまつ毛一本一本に人工毛を接着するまつ毛エクステ(以下、マツエク)や自まつ毛をカールさせるまつ毛パーマをする人が増えています。それらの施術を行うアイラッシュサロンでは、アイリストといった美容師免許を持った人たちが施術をおこなっています。細かい作業が得意でお洒落に興味がある人は、アイリストを目指してみたい!と思う人も多いはず。アイラッシュサロンでは、美容師と同様に美容師免許を持つ人材を、どのように求人していくのでしょうか。採用担当者の求人広告の作り方で、応募してくれる人数も変わって来るかもしれませんね。今回は、アイラッシュサロンに合った求人広告の作り方をご紹介します。
INDEX
■アイリスト求人作成のコツ
■アイリスト求人のタイトルやキャッチコピー
■アイリストの仕事内容欄
■アイリストの給与面
■アイリストならではのPRや店舗紹介
■アイリスト求人に適した写真
■アイリスト求人を作成する上での注意点
アイリスト求人作成のコツ
アイリストの求人広告を読んだ際に、最も大切なのはサロンの雰囲気や働いていく上でのイメージをいかに伝えられるかという2点です。
「新しい環境に慣れる事ができるだろうか…」「待遇面はしっかりしているかな…」などと、心配事があればなかなか応募に繋がらないのかもしれません。しかし、サロンの雰囲気などが明確に伝わってくれば、働いてみたいという気持ちになるのではないでしょうか。求人広告には出来るだけサロンの事を詳しく書くようにしましょう。写真を掲載できるような求人サイトであれば、施術が完成したマツエクの写真を撮影したりサロンにあるリクライニングチェアを撮影したりしてみても良いかもしれませんね。
また、求人広告を作成するにあたり法律で決められている事として記載しなければいけない事や使用してはいけない表現もあります。例えば、セールスマンやセールスレディなどの性別を限定する表記を使うのはNGです。このようなルールもきちんと守って求人広告を作成する事で、求職者に与える印象もよく上手に求人をしているサロンと言えるでしょう。
関連記事:求人広告を作成する際の必須項目と注意点
アイリスト求人のタイトルやキャッチコピー
求人広告のタイトルやサブタイトルは求職者にとって一番目につきやすい部分です。サロン独自の取り組みや求職者にとってプラスとなる情報を書くようにしましょう。また、文章の長さも長過ぎず短すぎず、丁度良い文章量で作るのがポイントです。あれもこれもと詰め込み過ぎると大切な情報が埋もれてしまう可能性も。サロンの特徴がひと目見てわかるようなタイトルを作成してみて下さいね。
【タイトルの作り方】
Step1.押し出したい待遇を集める
「時短勤務OK」「オープニングしたばかり」「研修制度あり」「売上の最大60%還元」「自由出勤制」など、他店にはないような待遇を並べてみる
Step2.文章のように組み立てる
人間関係の心配なし、オープニング募集!ライフスタイルに合わせて働ける自由出勤制!業務委託は売上の最大60%を還元、研修制度もあり、時短勤務OK
Step3.飾り文字などで強調する
<人間関係の心配なし・オープニング募集>ライフスタイルに合わせて働ける自由出勤制◎業務委託は売上の最大60%を還元♪【研修制度あり】【時短勤務OK】
このように、タイトルに載せたいワードを集めてから文章を組み立てると、伝えたい部分を残さず載せられます。飾り文字を付けた後でも、これなら文字数も71文字と読みやすい長さなのではないでしょうか。
アイリストの仕事内容欄
採用をした後にどのような仕事を任せるのか、的確に記載しましょう。「これまでにアイリストとして働いていたのであれば、だいたいわかるだろう…」と、おおまかな説明で済ませてしまうのはNG。読む人によってはサロンの想いが伝わらず、「別のサロンにしよう」と応募の機会を逃してしまう事も。
これまで働いてきた人は特に、何らかの悩みを抱えて辞めたという背景もあるかもしれません。アイリストであれば、以前勤めていたサロンで人間関係のトラブルにあって仕事を続けられなくなったという人もいるかもしれません。そのような場合には、サロン自体もゼロからスタートするオープニング店が魅力に感じる事もあるでしょう。そのような事も踏まえて、サロンでの仕事内容を1日のスケジュールとして詳しく記載する事で少しは働くイメージもつくのではないでしょうか。
10:00出社
アイラッシュサロンに出社したら店内清掃を行う
10:30接客準備
予約の確認や接客準備をする
11:00~17:30接客対応
予約に合わせて接客する(休憩1時間)
17:30清掃と片付け
予約のお客様が帰宅したら店内清掃と片付けをする
18:00退社
アイラッシュサロンから帰宅
その他にも、どんな業務を行うのかという点でも詳しく記載していた方が良いでしょう。
- まつ毛エクステの施術(フラットラッシュ、ボリュームラッシュなど)
- まつ毛パーマの施術(パリジェンヌラッシュリフト、まつ毛パーマ)
- カウンセリング、受付、予約対応、店内清掃、在庫管理
関連記事:パリジェンヌラッシュリフトとは?まつ毛パーマとの違い
アイリストの給与面
アイリストの給与面では、正社員やアルバイト・パート、業務委託などの雇用形態に分けて「月給○○円~」「時給○○円~」「完全歩合制○○%支給」などと記載します。ここで注意したいのが、最低賃金を下回らないという事。厚生労働省で発表している最低賃金以上の金額を設定するようにしましょう。
また、技術力の向上により設定していたお給料より高く設定できるのであれば、「※経験とスキルによって決定します」などと書いておくのも◎。少しでも技術向上への意欲を高められるように表記しておくのも良いのではないでしょうか。(実際に、給与額を上げられる場合のみに限る)
その他にも、インセンティブや交通費がある場合には、記載しておくようにしましょう。また、お給料としてもらえるものが全て書いてある事で、働いた先のイメージも付けられるようになります。
アイリストならではのPRや店舗紹介
求人サイトの中で自由に入力ができるPRや店舗情報が用意されている事もありますが、そういった部分を有効活用するようにしましょう。求人作成で最も大切なサロンの雰囲気を説明したり、サロン特典などを書いたり使い道は何通りもありますよ。また、タイトルに書ききれなかったサロン独自の取り組みや待遇を書いてあげても良いでしょう!
【例:スタッフ同士の仲の良さが自慢】
スタッフの定着率よく、みんなが仲良しなのが○○サロンの自慢です。人間関係で悩んできた人も、安心して溶け込めるのではないでしょうか。技術や接客について問題点があれば先輩スタッフに相談できる環境です。
【例:サロン特典の紹介】
○○サロンの特典として、スタッフはマツエクが無料で付け放題♪スタッフ間で連携をとって互いに練習をするのもよし!スキルアップを目指しながら、目元のオシャレもできて嬉しい待遇のひとつです。
【例:スタッフの声を一番に♪風通しの良い環境】
○○サロンはスタッフの声を大切にしています。経営陣に気軽に相談できる環境作りを目指しています。スタッフ間であがった現場の声を一番大切にしているので、入社されたら一緒にサロンを作り上げていきましょう。
アイリスト求人に適した写真
求人サイトを見ていると各サロンのタイトルもよく目に入りますが、施術後のマツエクやパリジェンヌラッシュリフトの仕上がりを写真にしている所もよく目に入ります。マツエクの仕上がりを見せる事で、そのサロンの技術力の高さをアピールできるのでおすすめです。その他にも、サロンの雰囲気も伝えられると良いでしょう。
【例えば…】
- 施術ルームの写真
- マツエクやまつ毛パーマの仕上がり
- 施術イメージの写真
- スタッフのミーティング風景
このような写真があると良いのではないでしょうか。働くスタッフがどんな人なのかを見る事ができたりサロンの雰囲気を写真から感じられたりするのは嬉しいポイントです。ここで注意しなければならないのが、スタッフを撮影して求人サイトに載せる際に、必ず本人の許可をもらうようにするという事です。
関連記事:求人広告に掲載する写真の効果的な撮影方法
アイリスト求人を作成する上での注意点
アイリストの求人広告を作る際に、気を付けなければならない点があります。求人広告の表記について、いくつか法律で禁止されている事があるのです。採用担当者はそのあたりを念頭に入れて作成するようにしましょう。
【NG表記を少し紹介すると…】
NG1.募集する年齢の幅を断定する
「22歳以上32歳未満の方」「32歳以下のアイリスト経験者募集」など
NG2.募集する性別を断定する
「女性1名の募集」「女性で土日の勤務が可能な方」など
このような表記は、「雇用対策法 第十条」および「男女雇用機会均等法 第五条」で禁止されています。とは言っても、サロンの方針として女性専用サロンとしている事もあるでしょう。年齢に関しても、募集したい世代がありますよね。サロンのイメージやコンセプトに合わせて採用活動を行いたいという事もあるでしょう。そういう場合には、以下のように表現を変えてあげると良いですよ。
【OK表現】
- 20~30代のスタッフが活躍中
- 若年層のキャリア形成のため32歳未満の方を募集
- 女性スタッフが多く活躍中
求人サイトでは、たくさんの企業がスタッフを採用するために求人広告を掲載しています。数多い求人広告の中で、○○サロンの求人に目を留めてもらうためには、いくつもの工夫が必要です。また、求人サイトに掲載したらOKではなくて応募が入るまでは何度か内容を変更していくと良いでしょう。どんな言葉が求職者に刺さるのかはわからないので、虚偽の内容でない限り少しずつ変化を加えていく事が成功のカギとなるでしょう。
関連記事:求人広告の年齢・性別に関するNG表記集