まつ毛を専門的に扱うアイリストに対して、まゆ毛をケアしたり形を整えたりする“まゆ毛の専門家”がアイブロウリストです。海外ではすでに一般的に普及していますが、日本ではまだまだ知られていないこの仕事。聞き慣れないと思う人もいるんじゃないでしょうか?
そこで、今回はアイブロウリストの仕事内容についてご紹介していきます。どんな場所で働いているのかなど、業界状況についても触れるので、まつ毛のケアに関心のある人や今後の進路に悩んでいるという人はぜひ参考にしてみてください。
アイブロウリストってどんな仕事?
人の顔において目元は重要な要素で、他人に対して強い印象を与えます。女性たちは美しい顔立ちを得るために、日夜目元への化粧を施していて、まゆ毛を整えているという人がほとんどを占めているはず。しかし、まゆ毛をどんな形にすれば理想の顔立ちが得られるのか、具体的に分かっている人は少ないのが現状です。
そんな状況を踏まえて、アイブロウリストはまゆ毛の専門家としてそれぞれのクライアントに最もふさわしいまゆ毛の形を提案します。まゆ毛をカットしたり染色したりと、様々な方法で施術を行い、クライアントが美しい目元を手に入れるサポートをするのです。
どんな施術をするの?
1.カウンセリング
その人にどんなまゆ毛が似合うかは、骨格や顔立ちによって変わってきます。アイブロウリストはまずクライアントの状態を確認して、しっかりと話し合いを行うことで方向性を決定。クライアントに最大限満足してもらえる施術を目指します。
2.施術前のケア
アイブロウリストの施術では、お肌に強い刺激を与える薬品を用いることも。そのため、あらかじめコンシーラーを塗っておくなどの処理をして、ダメージが大きくならないように事前ケアを施しておきます。
3.眉の形を決める
続いて眉の形を決めていきますが、その際に重要なのはクライアントの骨格に眉頭や眉尻、眉山のラインが合うようにすること。骨格を無視して形を決めても、クライアントに似合うまゆ毛を作ることはできません。
4.脱毛処理
眉の形についてクライアントに納得してもらえたら、さっそく施術を始めていきます。専用のワックスを使って、眉の形に合わせて脱毛処理。先に決めてあるラインが崩れないように、慎重に施術を進めてください。
5.眉のカット
眉用のハサミを用いて、さらに眉の形を整えていきます。眉のカットはアイブロウリストの技量が最も問われる部分。培ったスキルを存分に生かして、理想のまゆ毛の形に近づけていきましょう。
6.施術後のケア
眉の形を整え終わったら、肌へのダメージが残らないようにしっかりとケアを行います。目元周辺を冷やしたり、もし脱毛用ワックスの影響で赤みが生じていたらコンシーラーなどを塗ってあげたりするのがオススメです。
7.まゆ毛メイク
最終的な調整は、メイクで行います。アイブロウペンシルやアイブロウマスカラといった化粧品で、クライアントに最も満足してもらえる眉の形へと近づけていきましょう。
どこで働いているの?
アイブロウリストの働く場所については、いくつかの選択肢があります。たとえば、まつ毛に関するケアを専門的に行うアイラッシュサロンでは、それに加えてまゆ毛も取り扱っている店舗が多数。アイブロウリストの活躍できる場の一つです。また、総合的な美容サービスを提供するエステサロンや、ヘアカットを主に行う美容院などで働いているアイブロウリストも珍しくありません。
さらに近年ではアイブロウリストの専門店というものもあり、眉に関して悩みを抱えていたり、強いこだわりを持っていたりする人のニーズを満たしています。自分がどんな施術を行いたいか、どんなスキルを持っているのかよく考えて、働きやすい職場を探してみるのがオススメです。
どうすればなれるの?
まず必須になるのは、美容師免許。まゆ毛をカットしたりメイクしたりするには、必ず美容師免許を取得しておく必要があります。また、アイブロウリスト専用の国家資格というものはないのですが、様々なスクールが民間資格を発行。カットのスキルやまゆ毛に関する専門的な知識が求められる仕事なので、スクールに通って資格を取得することで就職しやすくなります。
目元の印象を大きく左右する眉の形。せっかくまつ毛を美しく彩っても、まゆ毛の形と合っていなければ台なしになってしまいます。クライアント一人ひとりの骨格や顔立ちに合わせて最も目元が輝くまゆ毛の形を提案できれば、クライアントから強い信頼を得られるはず。アイブロウリストとしてのスキルを磨き、さらなるステップアップを目指しましょう!