美容医療とは?
昔よりも身近になってきた美容医療。ケガや病気を治す一般的な医療とは異なり「美容」を目的としています。医療脱毛やシミ・シワなどのレーザー治療、脂肪吸引やボディデザインなど、その種類はさまざま。もちろん、一般的な医療と同じく、治療は医師の資格を持った人が実施します。ここでは、美容医療の種類や一般的なサロンとの違いをまとめているのでぜひ見てみてください。
美容医療の種類
メスを使用する美容医療
メスを用いて理想の見た目へと近づける方法があります。メスを使用するわきが治療も美容医療に入ります。
治療例:一重まぶたを二重瞼に施術する、リフトアップする、輪郭を削って顔を小さくするなど
メスを使用しない美容医療
メスを使用しないため、身体的ダメージが少ない美容医療です。多くの種類が存在します。
治療例:シワを改善するためのボツリヌストキシン注入、シワやたるみを改善するためのヒアルロン酸注入、シミを取るためのレーザー治療、レーザー脱毛、プラセンタ注射など
内服薬による美容医療
内服薬による美容医療も存在します。肌質を改善したり、肌を白くしたりするために必要な成分が含まれる薬剤を服用。外側ではなく内側から美容に働きかけます。
治療例:ホルモン補充、内服薬
医療機関と美容サロンでの治療の違い
「美容医療」と「美容サロン」どちらでも行えるメニューがあるため、迷う人も多いでしょう。一般的には、値段が高いが安全な施術/治療が行えるのが、美容医療。値段がリーズナブルだが、持続性や効果が薄いエステサロンとイメージする人もいるのでは?
そもそも美容医療とサロンの違いは、医師がいるかどうかという点にあります。美容医療を行う際は医師免許を持った医師でなければなりません。もし、メスを使用する治療を医師が在籍していない美容サロンで行ったり、注射を使って治療を行なったりすると医療行為に反します。
「外見を大きく変えなくても良い」「複数回通って、効果を出したい」という方であれば、エステサロンの施術でも満足できるメニューがあるでしょう。
また、カウンセリング面でも違いがあります。美容医療のカウンセリングでは、患者自身の希望や悩みを聞いたうえで治療を行います。しかし、エステサロンはカウンセリングの際に患者の肌の状態や体質などを聞くものの、それらの質問は主に施術ときにトラブルがないかを想定した内容。その点で医療を提供するか、サービスを提供するかが異なります。
レーザー脱毛を美容医療・美容サロンで受ける場合
そもそもレーザー脱毛は「医療行為」にあたります。そのため、火傷など危険性の伴う施術/医療になるのです。エステサロンでも、低価格で提供していますが、もし火傷などケガをした場合、すぐに対処できるのは美容医療。安全を優先して治療を受けたい方は、美容医療の方が適しているかもしれません。
美容機関で働くためには資格は必要?
「美容医療機関で働いてみたい!」と思っているのなら、まず自分がその現場で何をしたいのか考える必要があります。
医師・看護師のサポートを行う看護助手は、看護師免許や医師免許を取得しなくても美容医療で働ける職業です。施術をしたり、お客さんと接したりすることは少ないかもしれませんが、施術をスムーズに進めるためには欠かせません。また、クリニックの受付だと資格が必要ない、もしくは医療事務の資格があれば働ける可能性があります。
しかし、ボトックス注射やヒアルロン酸注射を打つといった治療に関わる場合は医師免許・看護師免許が必要になります。
美容業界でどのように活躍したいのかを明確にし、免許取得を目指しましょう。