タトゥーが入っているとレーザー脱毛はNG
現在、脱毛を扱っているエステでは、「光」を使った施術をしているところが大半です。黒い色素に反応する光をあてて、ムダ毛を抜け落ちさせるという仕組みです。また、医療脱毛も、この原理に基づいたレーザー脱毛を行っています。
HUMA Groupが、20代~60代の男女2177人を対象としてとったアンケートでは、タトゥーを入れている人の割合は2%にのぼります。50人に1人程度の割合でタトゥーをしている人がいます。タトゥーをした後に「脱毛をしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、タトゥーをしていると脱毛をすることができません。
レーザー脱毛では、黒い毛のメラニンに反応して「毛母細胞(毛をつくる細胞)」を焼いていきます。しかし、レーザーはメラニンだけではなくタトゥーの色素に反応してしまうのです。光脱毛もレーザー脱毛と同じ原理なので、タトゥーの部分を選択的によけて反応することはできません。そのため、タトゥーの色がついた部分に反応して、火傷を負ってしまう可能性がとても高いのです。
このため、脱毛を扱う病院では、「タトゥーを入れることを考えているのであれば、脱毛が終わってからにするように」と注意を促しています。
タトゥーがあってもできる「ニードル脱毛」とは
「もうタトゥーをいれちゃった」という人も、エステでの脱毛を諦める必要はありません。なぜなら、タトゥーをしていてもできる脱毛方法があるからです。
それが、「ニードル脱毛」と呼ばれる施術。
ニードル脱毛とは、非常に細い電気針を毛穴に刺して、毛根一つひとつにアプローチしていく方法です。メラニンに反応しないので、タトゥーを入れていても問題なく脱毛を行うことができます。
またニードル脱毛は、毛が生えてくるために必要な「毛乳頭」を壊すことができるため、現状で「永久脱毛」と認められている唯一の方法とも言われています。
ただ、ニードル脱毛は痛みを伴ううえ、長い時間がかかります。そのため、腕や足といった広範囲をニードル脱毛のみで脱毛しきるというのは現実的ではありません。レーザー脱毛やエステでの光脱毛と組み合わせる方法をおすすめします。タトゥーが入っている部分だけをニードルで処理して、それ以外のところはレーザーや光による処理を行うと効率よく脱毛できるでしょう。
タトゥーが入っている部位を脱毛したいと考えるのであれば、事前によくエステや病院と相談をしてくださいね。