最近増えているプライベートサロン。お客様とオーナーの距離が近いことが特徴ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
プライベートサロンが増加している理由
サロンは本来、物件を借りたり、建てたり、買ったりして開業するものですが、プライベートサロンでは自宅、もしくは別宅を借りて開業し、お客様に密接なサービスを届けます。
プライベートサロンが増加している背景には、気軽にエステサロンを開業できるようになったことや、インターネットの登場によって集客がしやすくなったこと、またお客様もオーナーも「人とのつながり」を大切にしようとする考えが高まったことが挙げられます。そのため、今後はますます増加していくことが予想されます。
お客様視点でのメリット
お客様視点では、マンツーマンで施術してもらえるため、オーナーと深くコミュニケーションをとることができ、希望する施術を受けられたり、悩みを相談しやすかったりします。その他にも、オーナーと関係が深まれば、施術料金を割引してもらいやすいというメリットも。
オーナー視点でのメリット
プライベートサロンは通常のエステサロンの開業よりかかる経費が少ないです。一般的なエステサロンでは賃料や、スタッフを雇う場合は人件費もかかりますが、プライベートサロンではこうした経費を抑えられます。
また、お客様とゆっくり話せるため、お客様を大切にしたいと考えるエステティシャンにおすすめです。
お客様視点でのデメリット
プライベートサロンのオーナーの中には、常識をわきまえていないオーナーもいます。とあるお客様に施術で迷惑をかけたのにもかかわらず、自分の技術不足を棚に上げ、来店をお断りするとメールで遠回しに送った…という事例があったそうです。
礼儀を知らない、副業としてやっているので責任感がない、個人事業主になる過程で間違った自信を身につけた、などさまざまな原因が考えられます。
大手エステサロンと比べると経営が安定していないので、突然閉店することも多く、継続的に施術を受けられる保証はないというところも、お客様視点でのデメリットです。
オーナー視点でのデメリット
プライベートサロンは集客が難しいです。リピーターが付けば安定的な経営をすることができますが、そこまで持っていくには金銭面・労力においてかなり負担がかかるでしょう。
特に開業当初は広告費が潤沢にあるオーナーは少ないので、自分のリソースでできることを徹底的に行うしかありません。
プライベートサロンのオーナーはお客様に住所が知られているぶん、ストーカーがつきやすいので、そういった面にも気をつける必要があります。
プライベートサロンはメリットもデメリットも踏まえて開業しよう
増加中のエステサロンを自宅に開業し、お客様に綿密なサービスを提供する「プライベートサロン」。
お客様とオーナーのニーズが合った結果、プライベートサロンは今後も増加すると予想されます。
お客様からすれば、高い技術の施術を安く受けられる一方で、突然閉店することが多く、プロ意識がないオーナーが存在するのも現実です。
お客様から見たデメリットを解消するために、プライベートサロンのオーナーは安定した経営を心がけるようにし、高いプロ意識を持つようにしましょう。