人口増加と経済的な成長が著しいベトナムでは、エステサロンへの需要は高まりつつあります。では、日本とはどのようなところが違い、どのような人材が求められているのでしょうか。
ベトナムのエステサロンは増加傾向
ベトナムのエステサロンが増加している背景には、経済発展があります。富裕層を中心に、経済的に豊かになり、美容にお金をかける人々が増加しました。
また、美容室では今まで「カットするだけ」の場所から「ヘアスタイルを提供する」場へと変わりつつあります。そのため、今後は美容に関心を持つ人々が増え、それと共にエステサロンも増加すると予想されています。
料金=クオリティというサロンが多い
ベトナムではエステサロンを、美学や美意識を意味するエステではなく「マッサージ」だと認識している人が多く、日本や欧米諸国のようなエステ文化が根付くには時間が必要です。
また、日本ではエステサロンでは、料金が安価でもある程度のクオリティが担保されていますが、ベトナムの場合は料金によってクオリティにかなり差が生じています。
安いエステサロンでは「スタッフが施術中にケータイでメールを送信していた」ということも。
また美容・利用業界において、ベトナムでは美容師の資格制度が整備されていないのが現状。さらに、美容学校の質も低く、身に付ける知識には偏りがあるといわれています。
日本とベトナムのエステサロンの違い
ベトナムでは日本に比べて物価が安いのが特徴です。ドンコイ(日本でいう表参道のような街)の高級スパであっても、120分4770円とかなり安く受けられます。
欧米式のマッサージを導入しているのは高級店のみで、一般的なエステサロンでは中国式マッサージを行っています。
高級店では、外国で経験を積んだスタッフを採用することが多く、日本人がベトナムで働く場合、優遇されるそう。このような現状から、ベトナムでは外国人に負けない技術力が必要とされ、大きな課題となっているようです。
ベトナムのエステサロンは発展の余地あり
ベトナムは人口増加にともなって美容への需要が高まっているため、エステサロンへの需要も高まると予想されています。
日本ではエステ業界は成熟しているといわれていますが、ベトナムでは成長産業といわれています。
日本人の活躍も期待できるため、自分のスキルを試したい人はベトナムに行くというのもひとつの選択かもしれません。