皆さんは老人ホームに常駐しているエステティシャンの存在をご存知でしょうか。昨今、エステティシャンの職場はサロンだけに限らず、さまざまな場所で活躍しています。今回は、老人ホームに常駐しているエステティシャンについて解説します。
今、老人ホームでエステが取り入れられる訳
近年では、エステティシャンを常駐させていることを売りにした老人ホームが増えてきています。
その理由は、昨今の高齢者には、年齢に関わらず美容に高い興味を持つ方が増えてきているためです。現在の60代、70代の女性の中には、日常的にエステサロンに通う習慣がある方も少なくありません
そういった方々が、老人ホームに入ることによって、エステサロンに通いづらくなったり、見た目に気を使わなくなったりすると、結果的に日常へのハリが失われ、元気さがなくなり健康に害を及ぼす場合もあります。
こういった現象を防ぐために、エステ機能が付いている老人ホームが登場しています。老人ホームは、単に生活やリハビリのサポートをすることばかりではなく、高齢者に活き活きとした生活を送ってもらうという目的もあるのです。
エステは外見だけのケアではなかった
老人ホームでのエステは、必ずしも美容ばかりが目的ではありません。見た目を美しくすることによって、高齢者の方に明るい心を取り戻してもらうことが最も重要なのです。
エステティシャンの手技を受けることによって、高齢者の方がリラックスすることができれば、ホーム全体の雰囲気も改善されることもあるでしょう。施術以外にも、アロマテラピーなどリラックス効果をもたらす技術が求められている場合もあります。
様々な場所で活躍するエステティシャン
エステティシャンの職場は、サロンだけではありません。エステティシャンがこれまで培ってきた、「人をリラックスさせる」という能力は、さまざまな場所で需要が高まっているのです。特に少子高齢化を迎える社会の中で、老人ホームでの需要は今後より大きくなることが予想されます。
エステティシャンはエステサロンで働く、という固定観念から脱し、エステティシャンとして、自分が本当にしたいことを実現できる職場はどこなのかを、今一度考えてみてはいかがでしょうか。