手汗をたくさんかくということから、エステティシャンになるのを諦めてしまう人、エステティシャンを続けることを悩む人が多くいるようです。しかし、実は多汗症であっても現役エステティシャンとしてバリバリ働いている人もいます。
ここでは、多汗症でありながらもエステティシャンをしている人が行っている対策法について紹介していきます。
多汗症は制汗剤で対策できる
多汗症のエステティシャンが行っている対策として多いのが、「クロルヒドロキシアルミニウム」や「塩化アルミニウム」が有効成分として含まれている制汗剤の使用です。
クロルヒドロキシアルミニウムは制汗効果のある成分で、最近の制汗スプレーに多く使われています。
制汗効果は塩化アルミニウムに劣りますが、肌荒れや皮膚の急激な乾燥といったトラブルを起こすリスクが少ないというメリットがあります。
そのため、手汗対策としてクロルヒドロキシアルミニウムが含まれている制汗パウダーを使っているエステティシャンが増えているようです。
塩化アルミニウムは、日本皮膚学会が手掌多汗症の治療に使うことを勧めている成分です。
人によっては手のひらが荒れてしまう可能性もありますが、塩化アルミニウムの水溶液を適切に使用していけば、手汗を徐々に抑えていくことができます。
使い方は簡単で寝る前に、手のひらへ塩化アルミニウム水溶液を塗って、朝起きてからしっかりと洗い流すことをするだけ。
塩化アルミニウムの濃度が濃すぎると、肌トラブルを起こしやすくなるため、塩化アルミニウムは必ず20%以下の濃度に薄めて使用するようにしましょう。
自律神経の乱れを整えて多汗症を軽減
多汗症の原因のひとつとして挙げられるのは、自律神経の乱れです。自律神経を整えることで、多汗症を改善することができるケースがあります。
では、どのように自律神経を整えればよいのでしょうか。
精神的なストレスを感じると、自律神経が乱れて汗をかきやすくなります。つまり、手汗をかいていることを気にし過ぎてストレスを感じてしまうと、余計に汗が出やすくなってしまうのです。
多汗症対策としては、手汗をあまり気にしないようにするということが一番有効になります。
その他の対策としては、睡眠の質を改善することです。
早めに眠ろうとしてもなかなか寝付けないという場合は、寝る1時間前はスマホやパソコンの画面を見ない、部屋の照明を暗めにしてリラックスできる音楽をかける、などを心がけるだけでも深い眠りにつきやすくなります。
エステティシャンという職業は、人間関係やクレームなどでストレスや疲れが溜まりやすく、自律神経が乱れやすいでしょう。そのため、休日はストレスを発散できる趣味を見つけたり、適度な運動をして、仕事と休みのバランスをうまく整えることが必要です。
多汗症でもエステティシャンになれる
エステティシャンは、常にお客様の顔や体に手を触れる職業ですので、多汗症の人にとっては、「なるのが難しいだろう」と考えてしまうかも。
しかし、ここに挙げたような対策を講じることで手汗をコントロールすることは可能です。
手汗に悩みながらも、エステティシャンとして活躍している人は多くいますので、夢を諦めるよりも、まずはここで紹介した方法をぜひ試してみてください。