在留資格は、別名就労ビザとも呼ばれています。外国人が日本でエステティシャンとして働くために、在留資格が取れるのか解説します。
外国人をエステティシャンとして雇用したいと考えている経営者の方々も、ぜひ参考にしてください。
在留資格とは
ビザのことを在留資格と呼んでいます。そして、在留資格は厳密に分類すると、27種類あります。その中でも、外国人がエステティシャンとして日本で働くためには、就労ビザが必要です。
しかし、エステティシャンとして働きたいというだけでは在留資格を取得することは非常に難しいのです。美容に関する就労に特化した在留資格がないという理由から、エステティシャンに限らず美容師やマッサージ師なども、日本のサロンでの就職が難しくなっています。
在留資格が認められる場合
例外として、外国人がエステティシャンで働くことを目的としながらも、在留資格を取得できる場合があります。それは、エステサロンを起業し経営者となって働くケースです。これには、かなりの資金や時間がかかるため、事前準備が必要となります。
さらに、在留資格を取得できたケースは他にもあります。マッサージを教える講師として、採用されたケースです。これは、かなり特殊なケースのため、本来はこのような場合でも在留資格は取得できないと考えた方がよいでしょう。
基本的には、エステティシャンという目的で在留資格を習得するのは、かなり難しいのが事実です。日本人経営者が、勝手に外国人をエステティシャンとして働かせたり、オーバーステイさせてしまったりすると、不法就労助長罪となり罪に問われますので経営者はスタッフの戸籍や身分確認をしっかりと行う必要があります。
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エステティシャンの人材不足からの働き
外国人が在留資格を取得してエステティシャンとしてサロンで働くのはかなり難しい状態ですが、現在沖縄県などのエステティシャン不足地域は、在留資格取得の規制緩和に向けて働きかけています。
この働きかけが上手くいけば、日本のエステサロンで経験を積みたい外国人だけでなく、人手不足で悩んでいる日本のサロン側の問題も解決につながることでしょう。特に沖縄県の場合は、多くの外国人観光客の集まるリゾート地。外国人エステティシャンの雇用が可能になれば、そういった外国人観光客との言葉の壁もなく接客や対応が可能となり、より活気のあるエリアになるはずです。
外国籍の方も、在留資格を取得するのに難しさはありますが、経営者になるなど日本で働くための手段はいくつかあるので、下準備をしてエステティシャンとして働けるようにしていきましょう。中には外国籍の方を受け入れているサロンもありますので、就業可能かどうか確認してみても良いかもしれませんね。