マッサージや脱毛など、人が美しくなるための努力をお手伝いする美容のプロ・エステティシャン。しかし一言でエステティシャンと言っても、その働き方は様々です。子どもを持っていたり、すでに別のお仕事に就いていたりして、副業としてエステティシャンの仕事をしている人も多いんですね。
そこで今回はそんなエステティシャンの働き方の1つ「派遣社員のエステティシャン」についてご紹介。実際に仕事に就くまでの流れや、派遣社員であることのメリット、将来的に正社員で働きたい人向けの雇用システムまで取り上げていきます。
派遣社員のエステティシャンとして働くまでの流れ
派遣社員としてエステティシャンの仕事に就くためには、まずエステティシャン派遣サービスなどの「人材派遣会社」と契約する必要があります。最近では待遇面などの理由から正社員で働くエステティシャンが減り始めているとも言われていて、人材派遣会社の需要が高まっているとのこと。そこで人材派遣会社に登録し、派遣社員としてエステティシャンの仕事に就く人の数も増えているんですね。
それでは、人材派遣会社に登録した後は、どんな流れで働き始めることになるんでしょうか? まずは「登録説明会」が行われるのが一般的です。この登録説明会では主に派遣システムなどの説明が行われ、過去の実務経験やスキルなどを質問されることが多いようです。登録が終わったらいよいよお仕事を紹介してもらえるわけですが、派遣先の仕事には「経験者優遇」や「フェイシャルマッサージ経験者のみ」といった条件のあるところも多く、その人の経験やスキルによって登録からお仕事紹介までの時間は様々であるとのことです。
そして無事に職場が決まったら、就業前に研修が行われます。ここでは基本的なビジネスマナーなどを教えてくれるということなので、未経験者でも安心ですね。また、事前に人材派遣会社のコーディネーターと就業先を見学できるサービスを行っているところもあるので、不安な人は登録説明会の時に見学できるか質問してみると良いかもしれません。
準備が整ったらいよいよお仕事開始。派遣社員の基本的なシステムとして、労働者は就業先ではなく人材派遣会社と雇用契約を交わして働くという形になります。つまり形式上は人材派遣会社の一員として働くということになるので、会社の信用を損ねないよう、責任もって仕事に取り組みましょう。
派遣エステティシャンとして働くメリット
正社員ではなく派遣社員でエステティシャンの仕事をするメリットは、どういったところにあるのでしょうか。その1つとしてまず挙げられるのは、「職場が自分に合わない場合すぐにやめることが出来る」ということでしょう。エステティシャンの主な活躍の場は「エステティックサロン」ですが、実際に働いてみると労働条件や待遇が折り合わなかったり、自分がやりたい仕事ができなかったりすることもあるでしょう。そんな時、正社員として働いていると辞めるのも一苦労なので、「自分に合った職場」を探すために身軽な派遣社員を選択する人もいるようです。
また、自分の時間があるときにだけ仕事を入れることができるので、スケジュールに融通が利き「自分の時間を作れる」というのも大きなメリットです。そのため将来的には正社員として働きたいけど、まだまだ自分のスキルに自信がないという人が、エステティシャンの勉強をしてスキルアップを目指しながら派遣社員として働くというケースもあります。
「紹介予定派遣」なら正社員のエステティシャンを目指せる!?
将来的に正社員のエステティシャンになることを目指して、スキルアップを目的に派遣社員を選択する人には「紹介予定派遣」での契約がオススメです。紹介予定派遣とは派遣社員として一定期間働いた際に、派遣先の企業の合意が得られた場合には正社員として働けるという雇用システムのことです。派遣社員としての就業期間は多くの場合、3カ月から6カ月ほどと言われています。実際に正社員として雇用される前に、ある程度職場の知識や仕事内容を見ることが出来るので、「このサロンブラックなんじゃ…」と疑り深い人にもうってつけのシステムですよ。
画像出典:Krystal Hotels Timeshare Mexico / Krystal Ixtapa – Beach massage (from Flickr, CC BY 2.0)、Unique Hotels / Zen SPA(from Flickr, CC BY 2.0)、Thomas Wanhoff / Rama Day Spa(from Flickr, CC BY 2.0)