子どもの頃に「よく噛んで食べなさい」と怒られ、「なんでそんなに噛まないといけないの?」と疑問に感じたことのある人もいるのではないでしょうか。実はよく噛むことで得られるメリットは驚くほどたくさんあるんです。
とくに美しくなりたい女性にとっては、よく噛むことはとても効果的。消化が良くなるだけでなく、美肌や小顔などうれしいことばかりです。ここではよく噛むことで得られる具体的なメリットや、噛み方の注意点などをご紹介します。美を扱うエステティシャンにとってもよく噛むことのメリットを知っておくと仕事に役立てられますよ。
よく噛むと若々しく美しくなれる
パロチンの効果で美肌に
よく噛むことによって唾液がたくさん出ます。そしてこの唾液に含まれている成分“パロチン”は天然の美容液と言われているほど美肌に効果的なんです。パロチンは成長ホルモンの一種で、肌の新陳代謝を促してくれる働きがあるため、よく噛むことで肌を若々しく保てると言われているんですね。
肌トラブルの改善を助けるEFG
パロチンのほかに“EFG”という成分も分泌されるのですが、こちらはタンパク質の一種。肌の再生を助ける力があり、肌荒れやニキビなどの肌トラブルを改善してくれます。さらに新しい細胞を作る力もあるため、肌の生まれ変わりにも一役買ってくれるんですよ。
小顔とスリムボディが手に入る!?
小顔効果
実は顔の筋肉の7割は口の周りにあると言われています。よく噛むことで口周りの筋肉が引き締まるため、たるみ防止や小顔効果も期待できるんです。さらに食事中にしっかりと噛むと満腹中枢が刺激されて、少量の食事でも満足感が得られます。自然と食べすぎが防げるので、スタイルキープにはもってこいなんですね。
ストレス解消で心から美しく
よく噛むことは肌や体に影響があるだけでなく、心にも良い作用があるんですよ。咀嚼のリズミカルな運動によって、脳から「セロトニン」という“幸せホルモン”が分泌されます。セロトニンが出ることで、リラックス効果が得られたり、ストレス解消もできるんです。
よく噛むときの注意点
よく噛むことで美容効果や心理的なメリットがあると分かりましたが、注意しておきたいポイントもあります。その一つが、噛むときは左右の歯で均等に噛むということ。左右どちらか片方の歯で噛んでいると、片側の筋肉ばかりが発達してしまい、顔の印象が左右非対称になってしまいます。
また、張り切って噛みすぎると、顎の関節が疲弊して「顎関節症」になってしまうことも。そのため最初は1口30回程度の咀嚼から始め、慣れてきたら増やしていくようにしましょう。さらに、噛み締めすぎると歯への負担が過剰にかかり、歯がすり減る原因になるため、無駄に力を入れないようにしてくださいね。なお、普段よく噛む習慣がないという人は、なるべく歯ごたえのあるものを食べるようにするだけでも、よく噛む習慣が身についていきますよ。