雨の日続きで湿度が最も高くなる梅雨の時期は、空気がジメジメして心身共に不調や不快を感じさせます。頭痛を感じたり理由もなくイライラしたりと、あまり好まれる季節ではありませんね。湿気が多く汗をかく事も増えるので、肌トラブルが起こりやすい時期でもあります。
そんな梅雨の時期に陥りやすい肌トラブルを想定して、日頃のスキンケアや食生活で改善してみてはいかがでしょうか。湿気だけでなく紫外線も多くなる季節なので、十分に注意して過ごしていきましょう。
INDEX
■梅雨に陥りやすい4つの肌トラブル
■梅雨に徹底したいスキンケア方法
■梅雨に負けない肌は食生活の改善から
■さいごに
梅雨に陥りやすい4つの肌トラブル
梅雨と呼ばれる時期は地域によって若干のズレはありますが、沖縄では5月末から6月中旬、西日本から関東甲信越では6月下旬から7月中旬にかけて大雨が続きます。冬の季節や東北などの比較的寒い地域では乾燥が原因で肌荒れを起こすなど、気候の変化が様々な影響をもたらしている事がわかります。ジメジメとした梅雨の時期には、どんな肌トラブルが起こり得るのでしょうか。
1.日焼け
「まだ夏じゃないのに日焼け!?」と思う人もいるかもしれません。実は、4月5月あたりから紫外線量は上昇しているのです。6月には紫外線は強くなり、日焼けしやすい状態となるのです。また、曇り空であっても紫外線は降り注いでいるので、うっかり紫外線対策を怠ってしまうなんて事があれば大変です。一度日焼けしたお肌は、シミやシワの原因となって後戻りできないのが現実。毎日、美白ケアを行っていた時間も無駄になってしまうので、梅雨の時期は特に油断することなく日焼け対策をしていきましょう。
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2.テカリやニキビ
気温が上昇し始める梅雨の時期は、皮脂の分泌量が最も増加するタイミングでもあります。皮脂の分泌が過剰になるとベタつきやテカリを起こし、細菌が繁殖して炎症を起こしてしまいます。それがニキビや吹き出物のような肌トラブルの原因となります。日頃から、お肌の表面を皮脂で覆い、外部からの刺激を受けないようにしたり内側の水分を保ったりと役割を果たしているのですが、分泌が過剰になる事でそれらのバランスが崩れてしまうのです。
3.乾燥
湿度が多い梅雨の時期ですが、その分、室内で過ごす時には注意が必要です。エアコンで除湿したりクーラーで室温を下げたりと、乾燥状態を作り出す事が多くなるのです。梅雨の時期こそ、保湿スプレーを吹きかけるなど日中の過ごし方には気を付けましょう。また、お肌がベタベタしているから乾燥はしていないだろうと勘違いしてしまいがちな時期。エアコンなどでお肌の乾燥は間違いなく進んでいるので、保湿ケアを怠らないでくださいね。
4.くすみ
梅雨に陥りやすい肌トラブルとして、肌荒れではなく顔色の問題も出てきます。雨の日続きで気温が上がらず、手足の冷えを感じる事もあるでしょう。体に冷えを感じている時こそが、血行不良を引き起こしているのです。血行不良を起こすと、お肌がくすみ顔色も悪くなります。顔色が悪いと、メイクの仕上がりにも影響してしまいます。健康的な表情を作り上げるのは、血流をよくしておくというのが最も大切なのですね。
梅雨に徹底したいスキンケア方法
梅雨の時期には、どのような所を注意してスキンケアをしていくべきなのでしょうか。日頃のスキンケアから大きく変える必要はありませんが、以下の3つを徹底していくと良いでしょう。すでに肌荒れを起こしてしまっている人も、そうでない人も、スキンケアで肌トラブルを改善・防止していきましょう。
ポイント1.出来るだけ早くメイクオフ!
どんな季節でも言える事ですが、長時間メイクしている状態だと毛穴から雑菌が入りやすくなるため、肌トラブルの原因となります。帰宅したらなるべく早くメイクを落とすようにしましょう。また、ジメジメした梅雨の時期は皮脂の分泌が過剰になるため、入念にクレンジングや洗顔を行う必要があります。洗顔料を簡単に泡立てられるアイテムも販売されるなど、ホイップのような泡で優しく洗顔するようにしましょう。
ポイント2.ゴシゴシ洗いは禁止!
入念に洗顔するあまり、ゴシゴシ洗ってしまわないように気を付けましょう。お肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうと、その分、皮脂を分泌しようと過剰に反応していくのです。皮脂の過剰分泌はテカリやニキビの原因となるので、優しく洗うようにしてくださいね。もし、今、肌荒れしているというのであれば、ゴシゴシ洗顔をしている可能性が高いという事。洗顔の仕方を見直してみてはいかがでしょうか。
ポイント3.どんな季節も保湿は大切!
梅雨の時期でも、スキンケアとして保湿する事は最重要ポイント。外出でベトベトになったお肌を綺麗に洗い流したら、毛穴も開いている状態です。そのまま放置してしまえば、乾燥は一気に進みますし、化粧水や乳液、美容液を吸い込ませるチャンスでもあります。洗顔が終わったらすぐに保湿していくように心がけましょう。保湿パックを顔に貼って、リラックスタイムを楽しむというのもおすすめです。
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梅雨に負けない肌は食生活の改善から
体やお肌は食べた物で作られる!というのはよく聞く話ですよね。食品添加物やカフェインを多く含んだ食べ物ばかり食べていれば、メラニンを大量生成しシミを作ったり美白効果を失ったりします。そうならないためにも、お肌のために良い物を食べるようにしてくださいね。梅雨の時期に陥りやすい肌トラブルに合わせて、食生活を改善してみましょう。
日に焼けたお肌には「いちご」や「アーモンド」
紫外線などの酸化ストレスからお肌を守るためには、ビタミンCやビタミンE、ビタミンAを豊富に含んだ食べ物を摂るようにしましょう。いちごやアーモンド、豚肉やほうれん草などが摂取しやすいのではないでしょうか。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、ビタミンEは血行促進、ビタミンAは乾燥や色素沈着を防いでくれるという効果があります。
テカリやニキビ肌には「たまご」「納豆」
テカリやニキビ肌にならないためには、ビタミンB2を豊富に含んだ食べ物を摂るようにしましょう。たまごや納豆、カマンベールチーズなんかも食事の一品として重宝します。普段から食べやすい物でもあるので、毎日欠かさず食べると良いでしょう。
ビタミンB2は皮脂のバランスを調整してくれる効果があります。レバーやうなぎといった、あまり普段食べないような食材にも含まれているなど、いつもと違った食事を摂る際には栄養価を調べてみるというのも健康維持に繋がるのではないでしょうか。
乾燥したお肌には「うなぎ」や「レバー」
お肌を乾燥から守るためには、ビタミンAを豊富に含んだ食べ物を摂るようにしましょう。うなぎやレバーにはビタミンAが含まれ乾燥や色素沈着を防いでくれるのです。うなぎやレバーには前述したようにビタミンB2も含まれるなど高い栄養価のある食材です。
保湿剤などのスキンケアで乾燥を防ぐというのも大切ですが、食生活がお肌の調子となって現れるので大切にしたい部分でもあります。ビタミンAを含む食材としては、ニンジンやかぼちゃ、ほうれん草といった物があげられます。上手に摂取していけると良いですね。
くすんだお肌には「ひじき」や「高野豆腐」
くすんだお肌にならないようにしていくためには、鉄分を豊富に含んだ食べ物を摂るようにしましょう。ひじきや高野豆腐には鉄分が含まれ血流促進に繋がります。血行が悪いと、くすみやクマとなってしまう可能性があるのでマッサージをするというのも一つの手です。しかし、食べ物で解決できるのであれば試してみる価値はありそうです。
あさりや昆布、まぐろの赤みや小松菜なども鉄分が豊富で、比較的購入しやすい物なので毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
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さいごに
いかがでしたでしょうか。
梅雨の時期だからこそ起こりやすい肌トラブルがあるのです。湿度の高い時期だからといって、保湿を疎かにする事のないようにしてくださいね。また、ベトベトしたお肌の汚れはなるべく早く洗い流す事を心がけましょう。
そして、忘れてはいけないのが日焼け対策です。梅雨の時期は、雨続きで曇り空だからと油断していてはいけません。4月から紫外線がどんどん増えていき、梅雨の6月頃には多くの紫外線が降り注いでいます。部屋の中に居ても紫外線は入って来るので、スキンケアのあとに日焼け止めクリームを塗って対策を取りましょう。
梅雨の時期に起こる肌トラブルを紹介いたしましたが、スキンケアや食生活はもちろんの事、良質な睡眠をとって健康的なお肌を保ってくださいね。