気温が下がり肌寒いと感じる季節になると乾燥が気になり始めます。夏に露出が多かった足裏も、秋冬にはガサガサ肌となり無残な結果に。どんなに可愛い洋服を着こなしていても、足裏がガサガサだとちょっぴり残念ですよね。秋冬のファッションを楽しむと同時に、スキンケアも冬支度を始めてみては?
足の裏やかかとがガサガサになる原因と保湿ケアの仕方、生活習慣で改善できる点などをお伝えします。細かな部分までぬかりなく、ツルツルな素肌を目指しましょう。
INDEX
■足裏がガサつく3つの原因
■足裏を効果的に保湿する4つのプロセス!
■ガサガサかかとを作り出す悪習慣
■まとめ
足裏がガサつく3つの原因
足裏がガサガサになると、ストッキングやタイツを履く際に引っかかるようになりますよね。そうなると、衣服も肌も傷める事になってしまいます。気付けば、足裏がガサついている!なんて経験があるのではないでしょうか。
一般的に、足裏がガサガサになるといった症状は「角化症」と呼ばれています。これは、足に起こる肌トラブルの中でも多くの人が悩まされていると言っても過言ではない病気です。かかとの古い角質が蓄積して分厚くなり、硬くなったり表面が乾燥で白い粉をふいたり、このような症状が見られれば角化症の疑いがあるでしょう。
角化症を放置しておくと、ひび割れや出血、痛みを伴う可能性もあるので注意が必要です。ここでは、角化症になる3つの原因を説明していきます。
原因1:乾燥
まずは、何と言っても「乾燥」。乾燥は、足裏だけでなく顔や手もガサガサにしてしまいます。足裏の中でも、かかとには皮脂腺がないため油分が不足し乾燥しやすい場所でもあるのです。
かかとが分厚くなるにつれて皮膚の角質層内の保湿因子が不足し、細胞間に水分が行き渡らなくなってしまいます。すると、肌の乾燥は進行し角化症を引き起こす原因となるのです。
原因2:外的刺激
次に、「外的刺激」による角化症も大いに考えられます。足裏やかかとは、体重がかかり摩擦が起こりやすい部分でもあります。まだ歩くことの出来ない赤ちゃんの足裏は、体重がかかっていない分、皮膚も柔らかくツルツルしていますよね。
体の中でも足裏は一番刺激を受けやすい場所であるため、皮膚の角質層は厚くなりやすく、摩擦だけでなく素足への紫外線の影響も角化症の原因と考えられます。水分が行き渡らない上に、紫外線で肌に刺激を与えてしまえばターンオーバーのサイクルを乱してしまう事にもなるのです。
原因3:疲労、ストレス、加齢
ホルモンバランスを乱す原因でもある「疲労」や「ストレス」、「加齢」が角化症を招いてしまう事もあります。
ホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーの乱れや肌の再生力も衰えていくのです。肌の再生機能が思うように働かないと、古い角質は剥がれずに蓄積されてしまいます。そうなると、かかとなどに溜まった角質は硬くなり「ガサガサかかと」を作り出す要因となるのです。
足裏を効果的に保湿する4つのプロセス!
ガサガサかかとの角化症を防ぐため、ホームケアが大切になります。角化症となる原因はいくつか考えられるものの、足裏の保湿を徹底することでツルツル素肌をキープできるかもしれません。
普段の保湿ケアがしっかり出来ている人もそうでない人も、手順に沿って紹介しますので出来る事をすべて取り入れていきましょう!
STEP1:かかと角質ケア(角質除去)
まずは、古い角質の除去から始めると良いでしょう。足裏に溜まった角質を一生懸命保湿したところで意味がありません。一度蓄積した角質は取り除き、新しい皮膚を保湿して労わっていくと良いでしょう。
かかとの角質除去には様々なホームケア商品が販売されています。やすりで角質を削り落とすものや乳酸に足を浸けて約1週間後に角質が自然に剥がれ落ちてくるものなど。
- やすりタイプ
- ガラスタイプ
- スクラッチタイプ
- 軽石タイプ
- つけ置きタイプのピーリング剤
珍しいものではスクラッチタイプで、丸い筒状になった棒を使って角質を削り取るようなものもあります。角質除去グッズを使用後にキレイに洗い流せるというのも、選ぶポイントとなるのではないでしょうか。また、使用する際には、しっかり角質を柔らかくしてから除去するようにしてくださいね。硬くなった角質を柔らかくするには、尿素配合のクリームを日頃から塗っておくというのも良いでしょう。
関連記事:顔のピーリング方法や期待できる効果とは?
STEP2:足裏用保湿パック
角質ケアが終わったら、足裏の保湿パックを行いましょう。角質除去をした後は、肌から保湿成分を吸収しやすい時。このタイミングこそが、しっかりと保湿を行うチャンスなのです。
ビニールで出来た足形の袋の中に保湿剤が入っているものや塗り薬のように気になる部分に塗って、寝ている間に集中保湿するようなものもあります。普段、家事などに追われ時間がない人にはもってこいの商品かもしれませんね。
STEP3:かかと保湿クリーム
パックやトリートメントとは別に、しっかりと保湿クリームを使って保湿しましょう。保湿クリームを選ぶポイントとしては、以下のような事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 薬用か化粧品タイプか
- 保湿力の高さ
- べたつき
- 香り
薬用の場合、主に予防のために作られた商品で、化粧品の場合には肌の健康を維持する目的で作られた商品です。また、保湿力も高いものを選びましょう。保湿成分であるシアバターやワセリン、グリセリンなどを配合しているクリ-ムがおすすめです。
STEP4:足の保湿靴下
角質除去や保湿ケアも終われば、あとは足裏を覆って乾燥から肌を守る!これで、足裏の保湿プロセスは完璧です。
足裏やかかとをツルツルにしてくれる靴下も販売されているのですが、自宅にある靴下でも良いでしょう。夏の暑い時期には、「靴下を履いて寝るなんて考えられない!」という人もいるでしょう。そんな人には、かかとだけ覆う靴下がおすすめです。
せっかく保湿ケアを徹底して行ったのに、寝ている間に乾燥してひび割れてしまった…なんて事があれば大変です。靴下の中に保湿シートが内蔵されている商品やリラックス効果でアロマの香りが付いている商品もあるので、靴下選びも楽しんでみてはいかがでしょう。
ガサガサかかとを作り出す悪習慣
ガサガサかかとになっている人の生活には、ガサガサかかとを作り出す悪習慣が潜んでいるのです。以下のような生活をしている人は要注意です。自身の生活習慣を見直してみてくださいね。
足を冷やす環境で1日を過ごしている
オフィスや百貨店、スーパーマーケットなど、冷房が効いている環境で働いている人は、足を冷やしてしまっている可能性が高く、足を冷やす環境こそが、ガサガサかかとを作り出してしまうのです。
夏の暑い日には涼しい環境が心地よいのですが、肌や体にはあまり良い影響を与えないのです。体内の水分が奪われ肌の乾燥を招き、体が冷える事により足の血流も悪くなってしまいます。血行不良はターンオーバーを乱す原因となるため、皮膚が角質を溜めやすい状況を作り出します。
歩き方や姿勢が悪い
会社勤めをしている人は、1日に歩いて移動する距離も多く足には負担をかけています。普段から、歩き方や姿勢があまり良くないという人も多いのではないでしょうか。
電車に揺られている時の立ち姿が悪かったり歩き方に癖があったりすると、体のバランスが崩れていってしまいます。バランスが崩れてしまうと、足の一部に負担がかかり角質が厚くなる原因となります。自分が履いている靴の底を見てみると、歩き方の癖が一目瞭然。どちらかだけがすり減っている場合には、体のバランスが崩れている証拠です。
関連記事:女子高生も悩む「ししゃも足」の改善方法
足を圧迫する靴を履いている
自分の足に合った靴を履いていない場合、靴の中で足が圧迫されてしまいます。角化症の原因でもある外的刺激を受けている状態です。
ヒールが高かったり靴のサイズが合っていなかったりと、靴との摩擦を起こしてしまう要因は多くあります。仕事上、ヒールのある靴を履かなければならない人などは、帰宅してからのフットケアは入念に行うべきなのでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
見えない部分こそ、お手入れをしておきたいものです。足裏のガサガサは女性らしさを失う部分でもありますよね。男性であっても、ひび割れや流血の防止をしておくと良いでしょう。
足裏のガサガサは角化症と呼び、放置しておくと痛みを伴う事もある恐ろしい病気です。見た目のエチケットでもありますが、足のトラブルを起こさないためにもフットケアは大切です。
角質除去を行い、しっかり保湿をしていれば角化症になる事もなくツルツルのかかとを手に入れられるはず。ここで紹介した保湿ケアを参考に、健康な足裏やかかとを保ちましょう!