サウナとは熱気を使った蒸し風呂で、日本では銭湯やスパ・ジムなどの施設に設置されていることが多く、色々な場所に取り入れられています。男性が利用するイメージが強いかもしれませんが、美容やダイエットの効果を高めてくれるサウナには女性の利用客も多いんです。
そんなサウナは、室内を温める方法や温度によって様々な種類に分けることができます。種類によって体感や効果も異なるサウナ。ここではその種類や入浴方法についてご紹介していきます。エステサロンにサウナを取り入れたいという人にも有用な情報ばかりなので、エステティシャンを目指す人もぜひ参考にしてみてください。
サウナの種類とは
様々な種類があるサウナですが、大きく「乾式サウナ」と「湿式サウナ」の二つに分けることができます。乾式サウナとは、その名の通り室内が乾燥した状態のサウナのこと。逆に、蒸気や湯気を利用して温める湿式サウナは、室内の湿度が高い状態に保たれているんです。
これ以外にも、室内の温度によってサウナの呼び方が変わります。90度以上と温度の高いサウナは「高温サウナ」、60~90度程度は「中温サウナ」、60度以下は「低温サウナ」に分類することができて、乾式サウナには高温サウナが多かったり、逆に湿式サウナは低温サウナであることがほとんどだったりという特徴があります。
なお、高温になる乾式サウナは汗をかいても熱さで蒸発してしまうので、すぐに体を温めることができます。温度が高ければ高いほど体を温める効果は大きくなりますが、慣れていない人の場合は、数分経たないうちに暑さに耐えられなくなってしまったり、息苦しく感じてしまうことも。その点、湿式サウナなら湿度が高いので、徐々に体を温めることができます。そのため乾式サウナのような息苦しさがないので、サウナビギナーの人は湿式サウナから始めてみると良いのではないでしょうか。
すぐに体を温められる乾式サウナの種類
ドライサウナ
さらに乾式サウナと湿式サウナのそれぞれにも、より具体的な種類の違いがあります。乾式サウナの代表格である「ドライサウナ」は、多くの施設で利用することができます。一般的に室内は2~3段に分かれていて、座る位置によって温度が変化する仕組みになっています。温かい空気は上へ上へと登っていくので、まだあまり慣れていないという人はなるべく下の段に座るようにして、「もっと暑くても大丈夫!」という人は上の段に座ってみましょう。ドライサウナの中には、階段が4段以上もある「タワーサウナ」と呼ばれるものもあります。段数が大きくなればなるほど、温度も高くなるので、自分の好きな温度の場所で過ごすことができますよ。
ソルティサウナ
「ソルティサウナ」は塩を使ったサウナの入浴方法です。塩は殺菌効果が強いので、皮膚の汚れや老廃物を流し落としてくれる効果があり、体臭ケアにもうってつけです。ソルティサウナの方法としては、まずはサウナで少し体を温めた後、全身に塩を塗ります。後はそのままの状態で過ごして、全身の塩が体温と汗で溶けたら、サウナから出てシャワーでしっかりと洗い流しましょう。塩粒が残った状態でマッサージをすれば、スクラブ効果で肌表面の余計な角質や老廃物を取り除くこともできるので、肌のターンオーバーをはやめることができます。
ただし、塩が十分に溶けていない状態でマッサージをしたり、強い力でこするようにマッサージすると、肌が傷ついてしまいます。なるべくやさしくマッサージしたほうがよいでしょう。サウナ室の中に塩が用意されている施設ならどこでもソルティサウナをすることができますが、そのほとんどが40~60度と低中温のサウナなので、ドライサウナよりも過ごしやすいはずです。
お肌の潤いを保ってくれる湿式サウナ
ミストサウナ
霧状にした温水のミストを室内に噴射する「ミストサウナ」は、40~50度の低温サウナです。低温ではありますが、ミストは体に熱を伝えやすくしてくれるので、しっかりと体を温められます。さらにミストがお肌を保湿してくれるので、女性が好んで利用することが多いと言われていますね。最近ではアロマなどが使われているミストサウナもあるので、リラクゼーション効果も期待できます。
スチームサウナ
「スチームサウナ」は専用機器で作られた蒸気を室内に充満させるタイプで、こちらも低温サウナです。ミストサウナで使われる水が霧状の温水なのに対して、スチームサウナで噴出されるのは気体状の水蒸気。気体なので水の粒子が上にあがっていくという特徴や、水の使用量が少なく済むといった特徴があるとされています。
日本ではすぐに体を温められる乾式サウナが主流ですが、お肌の保湿や過ごしやすさなどを考えると、サウナに慣れていない人や乾燥肌の女性は、ミストサウナやスチームサウナなどの湿式サウナがオススメ。色々な種類を試してみて、自分に合うサウナを見つけてみてくださいね。