夏場になると日差しが容赦なく降りそそぎ、気がついたら日焼けしている!なんて事も多くあると思います。ついうっかり日焼け止めクリームを塗り忘れてしまったら、気付いたころには手遅れになってしまうことも・・・。ですが、そんな方もご安心ください!実は、日焼けしてしまった肌を回復させてくれる食べ物があるのです。日頃から、肌に良い効果をもたらしてくれる食べ物を積極的に摂るようにして、シミの無い肌作りを心がけましょう。
日焼けした肌に効果的な食べ物は?
「日焼けしないようにいつも注意しています」という人も、意外と食事までは気を使えないもの。食べたい物を食べるし、暑い日にはのど越しの良いものを食べたいと思いますよね。しかし、食べ物の中には紫外線を吸収してしまうものがあるのも事実。
だからこそ、肌に良い食べ物を把握して日々の食事に取り入れていけると良いですね。日焼けしてしまった肌も回復を目指せますし、ニキビなどのできものにも効く食べ物もありますよ。
代表的な日焼けに効く食べ物(成分)
これらの成分が含まれる食べ物をバランスよく摂取するのが効果的です。どれかだけを摂取しすぎるなど、偏った栄養の取り方はやめましょう。それでは、実際にどのような食べ物があるのかを見ていきましょう。
シミの原因を抑えコラーゲンを作り出す「ビタミンC」
【ビタミンC】が多く含まれる食べ物
アセロラ、キウイ、ゆず、レモン、イチゴ、じゃがいも、赤・黄ピーマン、キャベツ
【ビタミンC】が効果的な理由
ビタミンCはシミの原因となるメラニンの生成を抑え、コラーゲンを作り出してくれます。ビタミンCは6時間ごとに尿から排出されてしまうので、常に体内にビタミンCを補給するためにも朝、昼、晩と摂取することをおすすめします。ですが、摂取の仕方に注意が必要なのです。
ビタミンCを多く含む食べ物といえば「柑橘類の果物」です。柑橘類の果物には「ソラレン」という紫外線を吸収してしまう成分も含まれているので、朝、昼に柑橘類の果物を食べると逆効果となってしまう場合もあります。太陽の出ている朝と昼はサプリメントでビタミンCを摂取するようにして、夕食だけ果物を食べるようにしてくださいね。
若返りビタミンと呼ばれる「ビタミンE」
【ビタミンE】が多く含まれる食べ物
いくら、たらこ、うなぎ、かぼちゃ、赤ピーマン、モロヘイヤ
【ビタミンE】が効果的な理由
ビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれる程、老化の予防をしてくれます。人間の体は酸化すると細胞の機能が衰え、老化を進めてしまうのです。ビタミンEには、抗酸化作用があるためシミやしわを取り除き、さらには日焼けで黒くなった肌を早く治してくれる効果もあります。ビタミンEは血行を良くし、皮膚の新陳代謝を高める効果があるのでこのような効果が期待できるのですね。
美白に戻してくれる救世主「ビタミンA」
【ビタミンA】が多く含まれる食べ物
レバー、うなぎ、卵、牛乳、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、モロヘイヤ
【ビタミンA】が効果的な理由
ビタミンAのことをレチノールとも言い、皮膚だけでなく目や粘膜、髪の毛にも良い栄養素です。このビタミンAは、シミを消し肌に潤いを与えてくれるので日焼けによって乾燥した肌には効果的です。原因にもよりますが、ニキビが出来やすいなどにもビタミンAは強い味方です。
ビタミンAは油に溶けやすく一緒に食べると吸収が良くなるので、炒め物などにして食べると効果的ですよ。また、野菜に含まれるβ-カロテンも体内でビタミンAに変換されるので、ニンジンやシソ、モロヘイヤなどを積極的に摂るようにしましょう。
抗酸化作用の王者!「リコピン」
【リコピン】が多く含まれる食べ物
トマト、すいか、柿、あんず、マンゴー
【リコピン】が効果的な理由
リコピンの抗酸化作用はビタミンEの100倍とも言われています。ビタミンEでも優れた抗酸化作用は注目されていますが、トマトなどに含むリコピンの抗酸化作用は比べ物になりません。シミやしわを取り除き、皮膚の新陳代謝を高める効果があるので黒くなった日焼け肌も回復を早めてくれますよ。
ビタミンAと同様で、油と一緒に摂取することで効果的にリコピンを吸収できるので、トマトをそのまま食べるより、加工したりトマトスープにしたりして飲むのがおすすめですよ。
日焼けを悪化させる食べ物は?
日頃、好きな物を食べて好きな物を飲んで美味しいものを食べている時間が幸せだっだりしますよね。ですが、日焼けを悪化させる原因となる食物があるので夏場など特に注意しておきましょう。
代表的な日焼けに悪い食べ物(成分)
この4つの成分が含まれるものは避けた方が良いと言えます。なぜ、良くない食べ物なのでしょうか。また、この成分を含んだ食べ物はどんなものなのでしょうか。
紫外線を吸収する「ソラレン」
【ソラレン】が多く含まれる食べ物
グレープフルーツ、キウイ、オレンジ、アセロラ、レモン、きゅうり、セロリ、パセリ
【ソラレン】を控える理由
ソラレンは紫外線を吸収する働きがあるので日焼けしやすくなります。ソラレンはオレンジなどの柑橘類に多く含まれているのですが、柑橘類というと美白に効果をもたらす成分と日焼けで黒くしやすい成分を併せ持っています。太陽が沈んでから食べる分には美白効果を期待出来るので、夕食などで食べる分には問題ありません。
メラニンを大量生成する「食品添加物」
【食品添加物】が多く含まれる食べ物
お菓子、アイス、ケーキ類、ラーメン、揚げ物、ファーストフード
【食品添加物】を控える理由
食品添加物が多い食事をすると活性酸素が出てきて、肌の新陳代謝の妨げになります。また、シミの原因となるメラニンを大量に作る働きがあります。また、すぐに食べられるお菓子やカップラーメン、ファーストフードには、糖分と脂肪が多く含まれている事がありますよね。砂糖や油は肌を酸化、老化させるとともにコラーゲンの生成も妨げます。プルプルとした肌をキープするには糖と油は控えた方が良いのです。
ビタミンCを破壊する「カフェイン」
【カフェイン】が多く含まれる飲み物
コーヒー、緑茶、紅茶、抹茶、ココア、コーラ
【カフェイン】を控える理由
コーヒーなどに多く含まれるカフェインは体内のビタミンCを破壊してしまうのです。ビタミンCは、日焼けをした肌も白い肌に戻してくれる美白効果抜群の救世主。夏場はアイスコーヒーや冷たい緑茶をつい飲みたくなってしまいますが、美白のためにぐっとこらえて麦茶や水を飲むようにしましょう。
体内の水分を失い乾燥した肌へ導く「アルコール」
【アルコール】が多く含まれる飲み物
ビール、日本酒、サワー、カクテル、ウイスキー
【アルコール】を控える理由
アルコールにはビタミンを破壊したり日焼けの炎症を促進したりします。また、お酒を飲み過ぎると体内の水分を失いシミやシワの原因を作ります。夏場のBBQなど、必ずと言って良いほど用意されているアルコール飲料。暑い日に冷たいビールを飲みたくなる人も多いと思いますが、飲み過ぎには注意が必要です。
関連記事:お肌にダメージを与える紫外線とは?
質の良い睡眠で、摂取した栄養素を発揮
早寝早起きをすることが体の回復や、成長ホルモンの分泌促進につながります。日焼けをしてしまった後は、肌のターンオーバーを助けるために、早寝早起きを心がけましょう。
ここまで紹介した「肌に良い食べ物」をしっかりと摂取して、きちんと睡眠を摂ることで食物がもつ効果を存分に発揮してくれます。皮膚の細胞は睡眠中に成長ホルモンの促しにより細胞分裂を行い再生します。1日のうちで、最も成長ホルモンが分泌されるのが眠りに落ちてすぐのタイミング。よって、睡眠を摂らないとなると成長ホルモンも分泌されず、肌の再生活動も行われないのです。
ダメージを受けた肌を効果的に改善していくには、良質な食事と良質な睡眠が必要不可欠となるのです。紫外線対策グッズに頼るのも良いですが、ちょっとした生活改善でさらに効果的な美白を目指せそうですね。