みなさんは「あかすり」って聞いたことはありませんか? その名の通り、体の“垢”をこすって落とす洗体のことで、もともとは韓国で生まれた伝統的な美容法。体臭の改善にも大きく役立つということで、男性にも人気のエステです。
今回はそんなあかすりの特徴や効果、方法について取り上げていきます。あかすりが体験できる場所や、あかすりを施術するエステティシャンとしての働き方も紹介しているので、エステサロンに導入したいと考えている人にも必見です。
あかすりで得られる3つのメリット
美肌効果
人間の肌は約28日周期で生まれ変わると言われていますが、加齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどによって肌のターンオーバーのサイクルが崩れてしまうことがあります。すると、古い角質や老廃物が残ったままになり、肌トラブルの原因となってしまうのです。エステでは肌のターンオーバーを助けるためのピーリングを行うことがありますが、あかすりもそうしたピーリングの一種と言えますね。
体臭改善
体臭に悩んでいるという人は多いと思いのですが、原因によっては体臭問題をあかすりで解決することもできます。というのも、体臭の原因の一つは皮膚の表面に残った皮脂や汗によって雑菌が繁殖して、その臭いが体臭として放出されてしまうことにあるため。肌表面に残った角質や老廃物をあかすりで取り除くことが、体臭予防にもつながるんです。
マッサージ効果で血行&リンパの流れを促進
あかすりの目的は垢をこすり落とすことですが、肌表面に刺激を与えることで血行やリンパの流れをスムーズにする効果も期待できます。血行やリンパの流れが良くなると、むくみやコリを改善できるだけでなく、新陳代謝アップにもつながるのでより美肌に近づけます。
あかすりの方法
まずは体を温める
垢を落としやすくするために体を温めます。お風呂やサウナなどで体を温めれば、肌表面がやわらかくなり、より垢が出やすくなります。体が十分に温まったら、さっそくあかすりスタート! あかすりエステの前に自分で体を洗ってしまう人もいるようですが、石鹸やボディソープに含まれる薬剤の影響で垢が出にくくなってしまうので、できれば体を洗わずに施術を受けましょう。
専用のあかすりタオルでこする
毛穴が開いた状態の体を専用のタオルでこすって、垢を落としていきます。あかすりは基本的に全身の施術になるので、背中を始めとして、足や腕、デコルテやお腹などをひたすらにこすっていきます。使用するのはタオルだけなので、人によっては痛いと感じてしまうことも。そんなときはエステティシャンの人にどう感じるかを伝えて、こする力を弱めてもらいましょう。
肌表面に残った汚れを落す
垢をこすり終わったら、肌表面に残っている汚れや老廃物をボディソープなどを使って落としていきます。この作業に入る前に、体から出てきた垢を集めて見せてもらうことができるので、あかすりを受ける際には自分の体にどれだけの垢が溜まっていたのか、ぜひ確かめてみてくださいね。
肌の保湿
汚れを全て落とした後は、オイルマッサージやトリートメントなどで肌を保湿していきます。サロンやコースによっては乾燥肌の人向けのマッサージや美顔マッサージを行ってくれるところもあるので、自分の好きなコースを受けてみるのも良いですね。
あかすりはどこで受けられるの?
あかすり専門店だけでなく、サロンメニューの一つとしてあかすりを行っているエステサロンやマッサージ店もあります。中にはスパや大衆浴場などでサービスの一環として取り入れられていることも。基本的なあかすりの方法は同じですが、最後の肌の保湿方法はお店や施設によって大きく異なります。エステサロンなら美容に特化したトリートメント、スパやマッサージ店の場合はリラクゼーションを目的とした施術など、そのお店のコンセプトに合った内容になることが多いようです。
あかすりを施術するためには?
あかすりを行うためには特に資格は必要なく、あかすりを行っているサロンや施設に勤めれば施術できるので、あかすり専門の求人を探してみましょう。また、お店によっては「ボディクリーンエステティシャン」や「ボディクリーンセラピスト」という名前で募集をかけていることもあるので、これらの名前で探してみても良いでしょう。
また、日本初のあかすり協会である「日本美容アカスリ協会」では、あかすりに関する知識やスキルを身につけるための研修や検定を受けることができます。認定スタッフに認められれば、協会と提携している施設で働くこともできるのでオススメです。
肌をキレイにしてくれるだけでなく、新陳代謝を高めて、体臭の改善にも役立ってくれるあかすり。ただし、過度にあかすりをしてしまうと正常な角質層を傷つけてしまうこともあるので、2~3週間に1回程度の頻度で行うのがオススメ。あかすりについて正しい知識を身につけて、気持ちよく体の汚れを落としてもらいましょう!