赤ちゃんの肌を保湿するために使われるベビーオイル。デリケートな赤ちゃんの肌を想定して作られているため、刺激が少ないのが特徴です。もちろん大人の肌にとってもやさしいため、最近では美容目的で活用する人も多いんですよ。
敏感肌や乾燥肌の人でも安心して使えるベビーオイルは、顔に直接つけるほかにも、お風呂に入れたり洗顔に取り入れたりと様々な場面で活躍します。ここでは、美容に活かせるベビーオイルの使用法や効果などをご紹介します。
ベビーオイルとは
ベビーオイルの主な成分はミネラルオイル(鉱物油)と防腐の役割をする酢酸トコフェロール(ビタミンE)。他の成分を使っているものもありますが、この2つの成分が主流なようです。ミネラルオイルは石油を原料として合成、生成されたもので、不純物を取り除いた純度の高い油です。石油と聞くと肌に危ないのでは? と思ってしまいそうですが、そもそも石油は自然のもの。現在化粧品などに使われているミネラルオイルは肌への負担もほとんどないため安心して使うことができますよ。
また、ミネラルオイルの特徴として肌に浸透せず表面にとどまるという性質があるため、水分の蒸発を防ぎ、刺激から肌を保護する役割を果たしてくれます。保湿に関してはホホバオイルやオリーブオイルといった他のオイルに比べて3~5倍近く水分を逃がさないというから驚きです。
美容への活用方法
保湿に効果的なベビーオイルですが、ただ体に塗るだけではなく、洗顔や入浴、ヘアケアといった場面でも活躍してくれる万能オイルです。それでは具体的にどう使えばいいのか、その活用方法を見ていきましょう。
メイク落とし&洗顔
市販のメイク落としオイルを使うと刺激を感じるという人はベビーオイルでのクレンジングを試してみましょう。顔全体にベビーオイルをつけ、メイクがオイルと馴染んで乳化するまで少し待ちます。円を描くようにやさしくなでるとメイクが浮いてくるので、ティッシュでふき取った後ぬるま湯で洗い流しましょう。油分が気になる場合は洗顔料で一度洗顔するといいですよ。またいつもの洗顔の際に洗顔料に1滴のベビーオイルを垂らすと、泡立ちがいつもよりアップするうえ、洗顔後にしっとりとした肌になります。
湯船に投入
お湯を張ったバスタブにベビーオイルを2~3滴ほど入れて混ぜましょう。お風呂上りの乾燥しやすい肌にベビーオイルが膜を張って、水分の蒸発を防いでくれます。全身のしっとり
感を味わえるはずです。
シャンプー&ヘアケア
いつものシャンプーやコンディショナーに数滴混ぜましょう。髪の毛がサラサラになり、頭皮の乾燥も防いでくれます。またお風呂上りの濡れた髪にトリートメントとして少量つけてからブローすると、髪がしっとりし、ツヤが出ます。ただし、つけすぎるとべたついてしまうので、量の加減に注意してくださいね。
かかとの角質ケア
かかとが固く、ガサガサになっているときにもベビーオイルは重宝します。使い方は、入浴後のかかとにベビーオイルを塗って厚めの靴下を履いて寝るだけです。古く固くなった角質が柔らかくなり、保湿効果によってしっとりとしたかかとになります。
マッサージオイル
ボディマッサージを行う際に、専用のマッサージクリームの代用品として使えます。伸びがよく、さらさらとした使い心地が気持ちいいはずですよ。刺激も少ないので体の様々な部分に使うことができます。手のひらに適量取り、手足、胴体などマッサージしたい部分の肌に伸ばしてから指先でもみほぐしましょう。
ベビーオイルの種類
基本的にはミネラルオイルと酢酸トコフェロールのベビーオイルが主流だと述べましたが、販売されているベビーオイルには植物油を主成分としたものや、そのほかの成分が含まれている種類などもあります。どのような種類があるか、またどういった特徴があるのかを見ていきましょう。
ベビーオイル(ジョンソンベビー)
成分は基本のミネラルオイルと酢酸トコフェロールのみのためアレルギーがある人や敏感肌の人にオススメ。余計なものが入っていないため肌にやさしく、べたつきがなく、さらっっとしているので使いやすいです。
ベビークリアオイル(ピジョン)
これは植物性オイルを使ったベビーオイルです。赤ちゃんの胎脂(母体の中で胎児をくるんでいる脂)に性質が近いため、とにかく低刺激なのが特徴。無着色・無香料で皮膚刺激性テストもクリアしているので安心して使うことができ、かさつきなどが気になる部分に潤いを与えてくれます。
カレンドラベビーオイル(ヴェレダ)
ごま油とアーモンド油が主成分で、合成保存料や着色料、合成香料などが一切使われていないのが特徴。また、95%以上がオーガニック成分なので低刺激で、角質層までオイルが浸透して、刺激から肌を守ってくれます。
刺激が少なく、ドラッグストアや100円ショップなどでも手に入るお財布にもやさしいベビーオイル。生活の様々な場面で活用でき、お肌の潤いを保ってくれるので一つ持っておくと便利ですね。成分によっては肌質に合わない場合もあるので、小さめのボトルで試してから自分に合ったものを選ぶといいでしょう。