現代人を悩ませる「巻き肩」の特徴や原因、デメリットなどを説明していきます。また自分が「巻き肩」かどうかが分かる簡単な見分け方もご紹介。エステや整体に行かなくてもできる様々な「巻き肩」改善ストレッチの方法も取り上げています。
肩こりの原因にもなる「巻き肩」
あなたは「巻き肩」という言葉をご存知ですか? 肩が体の前に向かって飛び出している状態で、まるで肩の関節が“巻かれている”ように丸まっていることから「巻き肩」と呼ばれています。
「巻き肩」になると肩甲骨が外側に開くため、首が前に出て猫背状態になってしまうのが特徴。また血行が悪くなって肩こりになるなど、健康的にも良くないと言われています。原因については諸説あるものの、スマートフォンを覗き込んだり、デスクワークをする時に前かがみの姿勢を長時間続けるせいという説が有力なようす。
見分け方としては、体を楽な状態にして手をだらんとぶら下げてみるだけでOK。もし手の甲が体の横ではなく、正面に向いてしまう場合には「巻き肩」の可能性大。適切なストレッチ方法を行って改善していきましょう。
「巻き肩」を改善する方法
2017年5月に放送された情報番組『主治医が見つかる診療所』では、タオルを使った「巻き肩」解消ストレッチの方法が紹介されていました。やり方はとても簡単で、両手でタオルを持ったらバンザイをするように頭の上に持ち上げます。続けてタオルが頭の後ろに来るように、両ヒジを可能なかぎり曲げましょう。この方法を10回ほど繰り返すだけで、肩甲骨を引き寄せるのに効果があるそう。
また今年2月に放送された情報番組『健康カプセル!ゲンキの時間』では、鍼灸師が考案した「腕プラ体操」が登場。まず手のひらを外向きに開き、力を抜いて腕を垂らします。続いて目線を上向きにして、片手で頬にそっとタッチ。そのまま30秒間ほど、反対の腕をプラプラと揺らしながら鼻でゆっくりと呼吸してみてください。1日3セット以上行うことで小胸筋がほぐれ、「巻き肩」改善に効果があるとのこと。
さらに同番組では、肩甲骨を広げる「呼吸筋ストレッチ」も紹介されていました。最初に背筋を伸ばしたら、息を吐きながら両手を胸の前で組みます。次は息をゆっくり吸い込みながら、大きなボールを抱えるように手を伸ばしていきましょう。最後は手を胸に引き戻しながら息を吐いていけばOK。こちらは1セットにつき3回から10回ほどを目安に、1日3セットを行うだけでよく、就寝前に行えば寝つきがよくなる効果もあるそうです。
『健康カプセル!ゲンキの時間』の内容に、ネット上では「知らないことばかりで勉強になった! 簡単な体操だし、しばらくやってみよう」「巻き肩の治し方、とても参考になりました。呼吸法を変えるってところがヨガにも通じると思います」と大きな反響が上がっていました。健康的で美しい姿勢を手に入れたい人は、一度試してみてはいかがでしょう?