ポートフォリオ面接とは
ポートフォリオ面接とは、面接官に自分が作成したポートフォリオを見せながら、「作品」や「作品を仕上げるまでの考え方」などをプレゼンテーションする面接のこと。
ここでは、ポートフォリオ面接について、解説していきます。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオは、日本語に訳すと「紙ばさみ」「書類入れ」という意味です。デザインやアートなどの芸術のジャンルでよく用いられる用語で、自分の作品をまとめた「作品集」を指します。就活ではクリエイターの制作実績や経歴など、自分をPRする際に利用。芸術的センスが問われる職種であるため、面接だけでは把握できない技術面を面接官にアピールできる便利なツールです。
どんなポートフォリオでアピールする?種類を紹介
ブック形式
一般的に使用されている形式です。自分が作成した作品を見開き型の本にまとめ、ページをめくりながらプレゼンテーションを行なっていきます。プレゼンの時間は企業によって異なりますが、より多くの作品をまとめておくと会社のコンセプトに合わせて作品を選ぶことができますよ。面接用として作るポートフォリオは、バインダー形式のブックがおすすめ。使用する紙を作品に合わせて選ぶことができ、持ち運びも便利です。また、ちょっとした自分の経歴やページを分けてまとめられるため、いつでも自分の作品を見てもらえます。
ブック形式には見開き型以外にも「蛇腹(じゃばら)型」があります。蛇腹形式で用紙をつなげることで多くの作品を1度に見せられるのがメリット。面接時に紙を広げられるだけの大きな机が用意されていれば威力を発揮します。作品を多く持っている人に効果的なポートフォリオ形式です。
模型
作成した模型を面接時に披露する方法。ビジュアル的にわかりやすいため、面接官から評価されやすいのがメリットです。また、両手が使えるようになるため、ダイナミックなプレゼンができるのも魅力です。デメリットは持ち運びが大変なこと、アピールできる作品が限られることの2つが挙げられます。ただし、インパクトのある作品を作ればそれだけ注目されやすいので、自分の作品に自信のある人にはおすすめです。
パネル型
ブック型よりも大きいサイズを使用してプレゼンを行なう方法です。作品が大きいため面接官にインパクトを与えることができ、画像や文字も大きくできるため、想いや考えを伝えやすい利点があります。模型よりも多くの作品をアピールできるのが魅力です。
スライド
プロジェクターが使用できる企業でのアピール方法。動画を組み合わせたスライド式のプレゼンテーションができる人にとっては面接官にインパクトを与えることができます。ただし、プロジェクターを使用できない面接会場だとアピールできなくなってしまうので、面接前に確認するようにしましょう。
ポートフォリオ面接の対策方法とは
ポートフォリオを作成する際は、これまで積み上げてきた経験や業績も合わせて準備しておくことで面接官に理解してもらいやすくなります。ディレクター職はチームリーダー的な役割や交渉力を求められるため、リーダー職を経験したことがある人は、「チームをどのように束ねたか」まで記載しておくといいでしょう。クライアントから頂いたお褒めの言葉やチームのモチベーションが低下したときに行なった対策など、形として残っているものを見やすくまとめておくと評価を得やすくなります。
作成する際の注意点としては、経歴や実績は個別に説明しないとわかりにくい情報なので、提出用のポートフォリオと一緒に保管しないこと。面接時に補足説明を求められたときや自己PRをお願いされた際は、すぐに取り出せるように別のファイルに保管しましょう。