ロジックツリーとは
問題や課題に直面したとき、どのように対処すべきか迷ったことはありませんか?そんな時に役立つのが「ロジックツリー」です。ロジックツリーとは、問題や課題を分析して解決法を導き出すフレームワークのことを言います。問題を細かく分析し、多角的な視点から見ることで、良い解決法を見つけることができるのです。また、気付いていなかった新たな問題が見つかって、きちんと対処法を講ずることができるかもしれません。
ロジックツリーは以下の2種類があります。
原因追求型
問題の原因を深く掘り下げていくのが原因追求型のロジックツリーです。問題の原因になっている要素を思いつく限り書いていくことで、特に悪影響を及ぼしている原因を見つけたり、新たに解決すべき原因に気付けたりします。
問題解決型
問題解決型のロジックツリーでは、問題を解決するために何をすべきかを考えていきます。解決法を明確にすることで問題に取り組みやすくなったり、解決法に優先順位を付けて最善策を見つけ出したりできるのがメリットです。
ロジックツリーの作り方
ロジックツリーを作成する場合は、原因追求型と問題解決型、どちらを作るのかを決めるところから始まります。「なぜこの問題が発生したのか」「なぜ課題をクリアできないのか」を知りたい場合は原因追求型を、「この問題をクリアするためにはどうしたらいいのか」を考えたい場合は問題解決型を選ぶのがおすすめです。
そして木(ツリー)のように1つの問題をいくつかの原因、もしくは解決法に枝分かれさせます。そしてそれらを更に分析して、細分化。5段階まで問題を細分化できると、十分な分析ができていると言っていいでしょう。
ロジックツリーは左から右に書いていくのが一般的。問題の分析が上手くできていれば、ピラミッドのような形になります。1つの要素が2つ以上の要素に細分化できることもあるので、要素ごとの幅を広めに取っておくと良いですよ。
ロジックツリーの完成度を高めるための注意点
ロジックツリーを作成する際、特に注意すべきなのは「要素の漏れはないか」「要素のダブりがないか」の2点です。不要に感じた要素やちょっとしたアイデアもすべて書き出すようにしましょう。要素の漏れを防ぐことで、斬新な解決法を導き出すことができるかもしれません。要素のダブりは、問題を明確に分析・細分化できていない証拠です。ダブりを見つけてしまったら、もう一度問題を見直してみましょう。以上の2点に気を付けていれば、ロジックツリーの完成度をより高めることができます。