フリーランスで仕事をしている人やリモートワークを行う場合、自宅で仕事をする事もあると思います。自宅で仕事をする場合に大切なのは、やはり「環境」なのではないでしょうか。
オフィスとは違ってネット環境が備わっていない事や、メリハリを付けて働く事の難しさも感じる事でしょう。しかし、ある程度「環境づくり」をすれば仕事に打ち込めるようになりますよ。自宅で仕事をしていくのであれば、まずは環境を整える事からスタートしていきましょう。ここでは、仕事に打ち込める環境づくりの方法をご紹介します。
INDEX
■仕事に打ち込める環境とは?
-1.集中できる空間がつくられている
-2.使いやすいアイテムが揃っている
-3.体にストレスを与えずに過ごせる
■自分だけの仕事スペースをつくるには?
■PCやデスク周りにあると便利なアイテム
■体を労わりながら仕事ができるアイテム
■さいごに
仕事に打ち込める環境とは?
そもそも、仕事に打ち込める環境とはどのような場所なのでしょうか。快適に仕事ができる事は、効率アップが期待できストレスを感じる事も少なくなります。快適と感じる事には個人差がありますが、このような環境を揃える事で仕事も捗るのではないでしょうか。
1.集中できる空間がつくられている
まずは、自宅で仕事をする上で集中できる事が大切になってきます。家族と住んでいるのであれば、家族の協力も必要になりますよね。幼いお子さんがいる場合には、なるべく仕事する部屋を分けるなどしてみると良いでしょう。
また、静かな場所で作業できるようにテレビや生活音のしない場所がベストです。とは言っても、家の近くで工事しているなど全ての音を遮断するのは難しいですよね。逆に静かすぎると余計気になって集中できない!という人もいるでしょう。そんな時には、リラックスできるヒーリングミュージックを少しだけ流しておくのもおすすめです。
集中できる空間は、静かであれば良いというわけではないので自分に合った空間を模索してみてくださいね。
2.使いやすいアイテムが揃っている
オフィスと自宅では、仕事をする環境が大きく違い業務のしづらさを感じる事もあるでしょう。それもそのはず、自宅はあくまでも居住スペースであって本来仕事をする場所ではないのです。ですが、やむを得ず自宅で仕事をしなければならない事もあるので、そんな時は極力、オフィスのような環境を真似する様にしましょう。
PCを使う業務であれば、PCまわりやデスクに使い慣れているアイテムをおいてみたり、使いやすさを重視してみたりと方法はいくらでもあります。仕事で使う道具をしっかり揃える事で、ストレスもなくなり自宅での仕事を快適な物にしてくれますよ。
最初から全てのアイテムを揃えなくても、不便さを感じた部分から揃えてみても良いのではないでしょうか。
3.体にストレスを与えずに過ごせる
自宅での仕事は意外と体への負担が大きいのです。「家にいるのに何で?」と思うかもしれませんが、通勤もなく自宅内だけの歩行なので運動不足に陥ってしまうからです。その分、業務を行う時間に使える利点もありますが、集中し過ぎて1日中デスクにいるなんて事も少なくありません。
同じ体勢で仕事をしていると肩や腰が痛くなり、体中が凝り固まってしまいます。長時間、PCを眺めている人は目の疲れを感じる事もあるでしょう。オフィスにいても気を付けるべき点は同じですが、体にストレスや負担をかけないように工夫が必要です。
適度な休憩時間と腰をサポートしてくれるクッションを使うなどして、体へのストレスを軽減させてみましょう。
自分だけの仕事スペースをつくるには?
自宅に仕事スペースをつくる上でいくつかポイントを紹介します。これから仕事スペースを確保する人も、是非参考にしてみて下さいね。
お部屋全体の掃除を行う
まず、仕事スペースを確保する前にお部屋全体の掃除をするようにしましょう。散らかっている部屋では気持ちもスッキリせず、良い仕事ができなくなってしまいます。部屋が汚れていれば、大切な書類や電子機器を汚してしまう恐れもあります。
「住み慣れた空間なので、このままでも良いのでは?」と感じるかもしれませんが、部屋の乱れは心の乱れでもあるので、この機会に綺麗に掃除をしてみましょう。このような状況の人は要注意です。ほんの一例ですが、当てはまるものが一つでもあればすぐに片づけておきましょう!
- 飲みかけの飲み物が置きっぱなし
- 食べ終わったお皿や容器が置きっぱなし
- ゴミが落ちている
- 漫画などの本が散らばっている
- 脱いだ洋服が散らばっている
- メイク道具が一ヵ所にまとまっていない
視界や手の届く範囲に余計な物を置かない
お部屋の掃除と通じる部分でもありますが、仕事スペースのまわりや手の届く範囲に余計な物を置かないようにしましょう。仕事に関係のないものが置いてあることで、それは「誘惑」と化し集中の妨げとなってしまうのです。
「仕事をしている時には見ないようにするから大丈夫!」というわけには行きません。最初はそう思っていても何日かすると忘れてしまうものです。であれば、最初から片づけておく方が良いかもしれませんね。
例えば、お菓子などもそのひとつ。チョコレートは集中力を高める上で良いとされていますが、視界に入る部分に置いておけば、つい食べてしまいます。食べたい時にだけ取りに行くようにしましょう。また、雑誌や漫画なども視界に入る所には置かないようにしましょう。手が届かなくても、視界に入るだけで気になってしまうことも。できるだけ、仕事スペースのまわりはシンプルに整頓しておく事を心がけて下さいね。
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気分が上がる日当たりの良い場所を選ぶ
「お部屋の中のどこを仕事スペースにしようかな…」と迷ったら、まず日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。あまりにもPCが見にくいなどとなってしまえば話は別ですが、暗い場所より明るい場所で仕事を行うようにしましょう。
窓の近くでは、空気の入れ替えが出来るのでリフレッシュに繋がります。気分転換が出来て、適度に太陽の日差しを浴びる事で眠くなる事もなく仕事をこなせますよ。
しかし、夏場などの紫外線が強く降り注ぐ季節は、お部屋の中に居ても紫外線を浴びてしまう事になりますので注意してくださいね。日当たりの良い場所を選ぶ事の狙いとしては、空気の入れ替えが出来るかどうかが重要なので適したところを選んで下さいね。
パーテーションなどで空間を分ける
自宅の一部を仕事スペースとする場合には、パーテーションで区切ることで視界を制限する事ができ集中力アップに繋がります。
寝る場所や寛ぐ場所と仕事スペースが混在する事で、だらけてしまうという人も多いはず。きっちり空間を分ける事で仕事へ意識を向ける事が出来るようになりますよ。また、前述したように視界に入る範囲に余計なものを置かないと言うのにも通じ、パーテーションで視界を制限する事が出来るので仕事スペース以外の大がかりな模様替えが省けるのです。
パーテーションがなければ、壁の代わりになるような家具や突っ張り棒に布を垂らすという方法も効果的です。是非、試してみて下さいね。
PCやデスク周りにあると便利なアイテム
快適に仕事をこなせるように、PCやデスク周りの環境を整えるというのも大切なことです。少しでもストレスなく業務にあたれるようにしておきましょう。
外部ディスプレイ
PCを使った仕事の場合、目に疲れを感じる事が多いのではないでしょうか。自宅で使用するPCがデスクトップ型であれば問題ないのですが、ノートPCしか持っていないという人もいると思います。そうした場合、モニターサイズも小さく目を酷使する事となります。
そんな時には、大きめのディスプレイを用意すると良いでしょう。ノートPCに繋げて、大きなモニターに映し出して作業する事が出来るので、目の疲れは軽減するでしょう。ディスプレイを購入する時は、ノートPCと繋げるケーブルも忘れずに用意しましょう。ノートPCとディスプレイに設置されている端子に合うケーブルを購入する様にしてくださいね。映像を観たり編集をしたりする事があるのであれば、HDMI端子もしくはDVI端子が付いているディスプレイを選ぶようにしましょう。
【主な画面出力用端子】
- HDMI端子
- 映像だけでなく音も合わせて入出力が出来るデジタル入力用の端子。地デジTVなどにも採用され、現在のPCで最も普及している。
- DisplayPort
- 映像だけの入出力が出来るデジタル入力用の端子。主にビジネス用パソコンなどで採用されている。
※コンパクトな商品には、コネクタ形状の小さいMini DisplayPortやThunderboltという規格を搭載している。 - DVI端子
- 画像をデジタルで出力できる端子です。変換用のケーブルを使うことでHDMI端子のディスプレイに接続する事ができる。
- D-Sub端子
- 画像をアナログで出力する端子です。アナログ端子用のディスプレイやプロジェクターなど、ビジネスの現場で多く利用されている。
キーボード&マウス
ノートPCで作業を行う場合、キーボードとマウスの規格はデスクトップ型のPCとは異なり、ノートPC本体に搭載されています。そのため、ノートPCによってテンキーがないものもあり使いづらさを感じる人も多いでしょう。数字だけが書かれたテンキーをよく使う人は、ノートPCに取り付け可能なキーボードやテンキーを使うと良いですよ。
また、多くのサイトをスクロールして閲覧する人や普段マウスでの操作に慣れている人にとって、ノートPC本体に搭載されているマウスが使いづらいと感じる人もいるのではないでしょうか。マウスに関しても、USB端子などで取り付け可能な商品が販売されているので普段使っているマウスを取り付けてみてはいかがでしょうか。
PC周りの機器を使い慣れたものにするだけで、業務効率は上がり自宅での仕事も問題なく進められるようになりますよ。
ブルーライトカット眼鏡
ブルーライトをカットしてくれる眼鏡は、普段から使用している人も多いのではないでしょうか。目の疲れや網膜まで影響を与えるブルーライトは、PC作業をしている人にとってはあまり受けたくないものです。
ブルーライトカット眼鏡は特殊な加工がされているため、普段の生活ではかけないので仕事モードへの切り替えアイテムとしても重宝します。ブルーライト用の眼鏡をかけるだけで、「よし!仕事するぞ!」という気持ちになるのではないでしょうか。
PCだけでなく、スマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明もブルーライトを多く含んでいるので、1つくらいは持っていても損がないかもしれませんね。また、1日中PCとにらめっこしていた日は、しっかりアイケアをしてあげてくださいね。
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時計やタイマー
自宅での仕事は、オフィスに勤務している時より自己管理が必要になります。1日の過ごし方は自分次第になるため、仕事を予定通り進めていくには細かく時間配分をしていく事になります。
学生の頃などは学校でチャイムが鳴り、授業の開始と終了を教えてくれましたよね。無意識のうちに1日をスケジュール通り進める事が出来ましたが、自分ひとりの空間となればそのあたりも管理が必要です。仕事スペースに時計やタイマーを設置して、目標通りに進められるようにして行きましょう。
仕事の進み具合を細かくチェックできるという利点もありますし、ランチタイムや休憩のタイミングにも崩れがなく体にも良いというわけですね!
体を労わりながら仕事ができるアイテム
あまり意識する事がないかもしれませんが、オフィスでは仕事をしやすい環境が整えられています。そのため、体への負担も少なく毎日通勤していても苦にならないのではないでしょうか。自宅でも、体ありきの仕事という事には変わりませんので負担をかけずに仕事が出来るように環境を整えておきましょう。
空気清浄機&加湿器
普段の生活から使用している人も多い空気清浄機や加湿器は、仕事をする環境にも必要なアイテムです。自宅にいると空気が乾燥していても気付かない事も多いはず。空気が乾燥してしまうと喉の痛みを感じたり、ウイルスにとって乾燥している空間は好都合なので風邪を引いてしまったりします。
空気清浄機を置いておく事で、空気の浄化や花粉の除去までしてくれるので1日中仕事スペースに籠りっきりの人は特に設置しておくと良いですよ。さらに、定期的に窓を開けて空気の入れ替えも出来ればベストです。
部屋に空気清浄機を置くスペースがないという人は、デスクにおけるポータブルのミニタイプのものがおすすめ。USB端子に接続して充電が出来るので、仕事をしながらすぐ横に置いて使用できるというわけですね。
アロマディフューザー&アロマオイル
毎日の体調が必ずしも良いわけではなく、疲れを感じていたり落ち込んでいたりする事もあります。気持ちが落ち込んでいる時や、仕事で煮詰まって良いアイディアが浮かばない時はリフレッシュが大切ですよね。
そんな時には、アロマディフューザーにその日の気分に合わせた香りのアロマオイルを垂らせばリフレッシュする事ができますよ。ディフューザーもデスクに置けるミニタイプのものがあるので、空気の乾燥を防ぎながらお肌の保湿効果も期待できるというわけです。
アロマを焚いて、適度にリフレッシュタイムを挟みながら仕事をするようにしましょう!
低反発クッション
長時間、椅子に座っているとお尻だけでなく腰や肩まで痛くなってきてしまいます。オフィスにあるような椅子は、そのあたりも軽減できるようなものもありますが家庭用の椅子やソファなどではそうは行きません。
特に腰痛などを引き起こす場合は、仕事中の姿勢が崩れている事が大きく影響してきます。無意識に崩れてしまう姿勢をカバーするためにも、低反発クッションを使用してみましょう。普段使っている椅子の上にクッションを敷くだけで、低反発でお尻の形にフィットして重心も前方にかかり姿勢も崩れにくくなるのです。
腰痛などの体の不調があると、仕事に集中できなくなってしまいます。それだけでなく、治療が必要なまでになってしまえば大変です。無理な体勢で続けるのではなく、立ち上がり血流を良くするようにしましょう。同じ体勢で居続けると腰痛だけでなくエコノミー症候群に近い症状が出たり、太りやすくなったりします。低反発クッションなどのアイテムも使いつつ、マッサージやストレッチも行なうようにして下さいね。
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ホットドリンク&マグカップ
自宅で仕事をしている時も、適度な水分補給が必要です。つい、仕事に熱中してしまい飲み物を飲むのを忘れてしまう人も多いのではないでしょうか。水分補給をする時は、なるべく温かい飲み物を摂るようにしてくださいね。
冷房で体が冷えてしまえば、冷え性になってしまいさまざまな体の不調を引き起こします。また、夏バテなどにも注意が必要です。そうならないためにも、普段から温かい飲み物を飲んで体の中から温めるようにしましょう。
意識的に飲むためにも、マグカップを用意しハーブティーやジンジャーティーを入れてデスクに置いておきましょう。保温効果のあるサーモマグを使うと、長時間温かいままキープしてくれます。なるべく温め効果のある飲み物を飲むようにして下さいね。
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さいごに
自宅でのお仕事は、簡単な事ではない分、自分への負担も伴います。また、家族と住んでいる人は家族の協力があっての事なので、上手に向き合うようにしていきましょう。
通勤がない事など運動不足にも繋がり、体の不調も見えてくるかもしれません。そんな時は、仕事の後にウォーキングやストレッチを取り入れてみてもいいかもしれませんね。
また、居住スペースに仕事環境をつくる時は、なるべくシンプルを心がけましょう。部屋全体を綺麗に掃除して、視界に入る部分に誘惑となるものは一切置かない!手の届く所に仕事に不必要なものは置かない!このような事を徹底して、仕事に打ち込める環境をつくってみて下さいね。
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