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今さら聞けない!新卒とは誰のこと?期間はいつまで?
企業に勤めていると、「新卒」という言葉をよく耳にするかと思います。「19卒」、「20卒」などとも呼ばれることもあり、初めて聞いた時には一瞬「?」が頭に浮かぶかもしれません。
新卒という言葉は知っているけど、誰の事なのでしょうか。何歳までの事を言うのでしょうか。就職活動において有利にはたらくのかなど、「新卒」について詳しく説明していきます。また、「第二新卒」という言葉まで出てくると疑問は更に増えていきますよね。新卒と第二新卒の違いなども紹介しますので、参考にしてみてください。
INDEX
■新卒とは?
■新卒とはいつまでの事をいうの?
■就職活動に新卒は有利なの?
■第二新卒は新卒とは違うの?
■まとめ
新卒とは?
新卒とは、その年に学校を卒業する、もしくは卒業見込みのある学生のことです。正式名称は、「新規卒業」や「新規卒業者」。学校を卒業する年度に就職活動を行っている人を一般的に新卒と呼ぶのです。
4年制の大学を卒業した人だけが新卒と呼ばれるのではなく、短期大学や専門学校、高等学校の卒業見込みがある学生を新卒と呼びます。浪人や留年が一度もなければ、高校卒業時点で満年齢18歳、4年制大学卒業時点で22歳となりますが、実際には年齢の定めはありません。
また、大学院の修士課程を修了した人は24歳、博士課程を修了した人は満27歳となっていることもあり、新卒で入社した人達の中には年齢も最終学歴もさまざまだという事がわかります。ちなみに、大学院を卒業した人は新卒ではなく「院卒」と呼ばれることもありますよ。
新卒とはいつまでの事をいうの?
新卒は、その年に学校を卒業する、もしくは卒業見込みのある学生の事をいいますが、では一体いつまでを新卒と言って良いのでしょうか。就職活動をしていたけれど、なかなかうまく行かず夏を過ぎても希望する企業から内定をもらえず焦ってしまうなんて事もあると思います。
就職先が決まらない時間が長くなると「もう新卒として採用はしてもらえないのではないか…」と諦めてしまう人も。しかし、就職先が決まらないまま学校を卒業していたとしても新卒と言える期間が「3年間」あるのです。
学校を卒業したものの、正社員として就職をしていなく進学もしていない人を「既卒者」と呼び、既卒者であっても卒業後「3年以内」であれば「新卒の対象」となるのです。これは、若年層の就職を促す目的で、厚生労働大臣によって定められました。「卒業してから時間が経ってしまったな…」と新卒での入社を諦めるのではなく、卒業してから3年以内の既卒者は新卒枠として応募が出来るのです。
一方、卒業してすぐに就職できた場合、入社から1年が経過すると次の年の新卒が入社します。次の年の新卒が入ったから、新卒の期間が終わりというわけではありません。
就職活動に新卒は有利なの?理由は?
大手企業でも中途採用を行っている所も増えて来てはいますが、やはり「新卒」を積極的に採用しているのは確か。新卒での就職活動は、有利と言えるでしょう。新卒で就職活動をする事が、なぜ有利になるのかを見ていきましょう。
長期的に活躍する、次世代の社員を育てやすいから
多くの企業は、長期的な発展や成長をのぞみ自社の商品やサービスを安定的に供給したいと考えています。長い目で見て、企業を支える「次世代」を育てていく事を企業は求めているのですね。
そのため、積極的に「新卒採用」を行っている企業が多く、新卒である事が就職に役立つポイントなのでしょう。
長期的な発展や成長をしていく為にも、企業側は新卒を採用することで様々な期待をしています。このような事が新卒に期待しているポイントなのではないでしょうか。
【企業が新卒採用をするポイント】
- 若手労働力の確保
- 将来のリーダーの獲得
- 組織の活性化
- 企業文化の継承
研修や教育が進めやすいから
新卒社員は、入社時期が同じであるため研修なども一斉にスタートします。新人教育カリキュラムに沿って教育する時も、効率よく進められます。
また、同時期に真っ白な状態でスタートする新卒が揃えば、個々の評価もしやすくなります。企業側として評価をしやすい事もありますが、ライバルでもあり同期入社の仲間がいる事で新卒社員としても切磋琢磨して成長を目指せますよね。
【同時期にスタートする事のメリット】
- 一斉に新人教育ができる
- 人事評価の軸が固まりやすい
第二新卒は新卒とは違うの?
第二新卒とは、学校を卒業後に一旦正社員として就職をしたものの、1~3年以内に離職してしまった人の事です。第二新卒という言葉に、法的な定義はなく企業によって定義はさまざま。派遣社員や契約社員として社会人経験を持っていたり、留学していたりと、何らかの理由で遅れて就職活動を行っている人も第二新卒の対象とされる場合もあります。
その年に学校を卒業する見込みのある人、もしくは卒業する人を新卒と言い、一旦は就職したけど離職して再度就職活動をしている人を第二新卒。よって、新卒と第二新卒は違うものなのです。
どちらかと言うと、第二新卒は既卒に似ているのかもしれません。学校を卒業後、正社員として就職をせず進学もしていない人を既卒と言いますので、正社員としての就業経験があるかないかが大きな違いとなります。
第二新卒が就職する時のポイント
先述したように、第二新卒は離職経験があります。そこで、第二新卒が就職する際にもっとも重要になるポイントは「転職の理由」となるでしょう。
企業は、自社で長く活躍してもらいたいと思っており、すぐ辞めてしまうのではないかと不安を持っている事もあります。前職を辞めた理由がどんな事なのか、重要な判断材料にするばずです。そんな時、「業務が希望していた内容と違った」や「人間関係がうまくいかなかった」などとネガティブな要素は伝えるのを避けましょう。
離職を決めた理由をエピソードとして軽く添えながら、「本当にやりたい仕事を見つけられた」「自分を成長させるため」というようなポジティブな気持ちをアピールできるようにすると良いでしょう。若手を育てたいと考えている企業も多いので、第二新卒だからと臆せずに挑戦してみましょう!
まとめ
ここまで、新卒とは何なのか…という事をまとめてきました。就職する時に新卒である事が有利にはたらく事もわかりました。また、新卒の他にも第二新卒や既卒との違いもわかって頂けたかと思います。
- 新卒とは
- その年に大学院、4年制大学、短期大学、専門学校、高等学校を学校を卒業する、もしくは卒業見込みのある学生のこと
正式名称:新規卒業、新規卒業者 - 新卒の期間
- 学校を卒業してから3年間
- 20卒
- 2020年度に卒業した学生
- 院卒
- 大学院を卒業した人
- 既卒、既卒者
- 学校を卒業後、正社員として就業経験がない人のこと
※ただし、卒業後3年以内であれば新卒の対象となる - 第二新卒
- 学校を卒業後、正社員として就業したが3年以内に離職し、再度就職活動している人
積極的に新卒採用を行う企業が多く、新卒の内定率が既卒の内定率を圧倒的に上回ります。「私は卒業してから1年が過ぎちゃったから、新卒は無理…」と諦めてしまっている人もいるのではないでしょうか。諦めるのはまだ早い!新卒採用に応募が出来るので、チャレンジしてみてくださいね。