ここでは、ブライダルプランナー(ウェディングプランナー)になるために取得しておくべき「ブライダルプランナー検定」について紹介しています。
ブライダルプランナー検定とは
ブライダルプランナー検定とは全米ブライダルコンサルト協会(ABC協会)が、プランナーに求められる知識と能力を認定する全国一斉試験。ABC協会とは欧米で活躍するプランナーが所属している国際的にも最大規模の協会です。
ブライダル業界はかつて「いつの時代も景気動向に関係なく安定した業界」と言われていました。しかし近年の業界動向は、婚礼施設に限らず衣装やメイク、フォトなどさまざまな関連業種において「勝ち組」と「負け組」が見られるようになり、業界全体が潤っているとは言えない状況。
ひと昔前までは「おめでたいことにケチをつけるわけにはいかない、値引き交渉はしない」というのが当たり前でしたが、今ではそのスタンスも大きく変わり「業界優位の市場」は崩れてしまったそうです。
さらに近年ではオリジナルウェディングを望むカップルが急増したり、親が離婚経験をもつ子世代の結婚ラッシュになったりと、ニーズも多様化。プロフェッショナリズムを備える人材があらゆる局面で求められているのです。ブライダルプランナー検定は、このような変化・発展を続けるブライダル業界において重要になります。一定の業務実績がない人や今後ブライダル業界で活躍を目指す人にとっては、協会が認定するアシスタント・ブライダルプランナー資格を取得するための唯一の検定試験なのです。
合格までの流れ
1級と2級、どちらも受験を受けるための条件はありません。独学なり通学・通信なりで学習したのち検定試験に臨みます。2級をとばしていきなり1級を受験するのもOKです。申し込み方法や受験の流れは以下のとおり。
1.申し込み
ネットまたは郵便により申し込みを行ないます。ネットならブライダルプランナー検定公式サイト内の入力フォームから。郵便なら電話か公式サイトを通して受験願書請求を行ないます。
2.受験料の支払い
定められた出願期間最終日までに銀行振り込みで受験料を支払います。
3.受験票到着
試験の10日ほど前になると、申し込み時に記入した住所に受験票が届きます。1週間前になっても到着しない場合は検定事務局へ連絡が必要です。受験票が届かず受験ができなかった場合でも、受験料の返金はないので注意しましょう。
4.試験日当日
受験票に記載されている試験会場(ABC協会認定校)で受験します。受験票や本人確認書類、筆記用具の持参が必要です。
5.合否の発表
受験票に記載した住所に合否通知が届きます。合否に関係なく全員に送付するので、合否発表から1週間過ぎても通知が届かない場合は検定事務局に問い合わせを行ないましょう。
1級と2級それぞれの検定の違い
1級と2級の試験内容をまとめたので、違いをチェックしてみましょう。
2級
日本と欧米におけるブライダルの基本的な知識に関する問題が出題されます。
1級
以下のような実務レベルの問題をメインに出題されます。
- 日本のブライダルにおける見積もり・進行などの実務について
- 欧米のブライダルにおける3大宗教・宗派の挙式に関する慣習
- ブライダルに関わるプロとしての接客や応対、営業スキルなどの認識や能力
- 記述問題
そのほか、日本と欧米ブライダルの基礎知識に関する問題も2~3割程度出題されるようです。
さいごに
「ブライダルプランナー検定」といっても、ブライダルプランナーを目指すかた以外にも受験者はいます。日欧米のブライダルについて知識を深めることは、衣装や海外挙式関連の業務はもちろん、飲食やジュエリー、出版業界などあらゆる業界を目指す人にとっても有益です。