人生の一大イベントである結婚式。時間にしてみればたった半日程度のことですが、そのたった半日のイベントを作り上げていくには、たくさんの人の支えが必要に。記憶に残る素晴らしい日になるのか、後悔が残ってしまう日になるのかは、結婚式に関わるスタッフにかかっているのです。
新郎新婦、出席してくれた家族や友人、みんなにとって幸せな結婚式を作るためのブライダルの仕事。でも、実際どんな仕事をしているのかということは、あまり知られていません。そこで、今回はブライダル関連のお仕事を徹底調査! どんな仕事があるのか、自分だったらどの仕事に向いているのか、などを考えてみながら見ても良いかもしれませんね。
花嫁のキレイを作る、ブライダルエステティシャン
ブライダルエステティシャンは、結婚式前日までに新婦の“きれい”を作ります。新婦が結婚式当日を最高の状態で迎えられるように、シェービング、脱毛、フェイシャルケア、痩身など、多彩な施術を限られた日数で行っていきます。結婚式が近づくにつれて緊張してしまう人もいるので、新婦さんがリラックスでいるようなトークができると良いですね。
花嫁の理想を一緒に作っていく、ドレスコーディネーター
結婚式の準備で一番楽しみなのって、やっぱりドレス選びですよね。何十着、何百着とあるドレスの中から自分のお気に入りを見つけるのは楽しみですが、いざ試着するとなると、どれを選んだらいいのか、どれが自分に似合うか分からない! そんな時に活躍してくれるのがドレスコーディネーターです。新婦の意向をくんだ上で、新婦の顔や体形に合ったドレスを選び、ベールやティアラ、ネックレスなどのアクセサリーも一緒にコーディネート。和装の場合には、打掛やかんざしなどを選ぶお手伝いもします。
新婦だけではなく、もちろん新郎の衣装もコーディネート。新郎の希望を聞きながら、新婦のドレスとのバランスを考え、服装を選んでいきます。ちなみに、結婚式をする時間帯によってドレスやタキシードにも決まりがあるのです。そのため、ドレスコーディネーターは結婚式当日のスケジュールや式の雰囲気も確認。その上で、新婦のドレスや新郎のタキシードが決まっていくのです。
主役を輝かせるための、ヘアメイクアーティスト
式場の雰囲気や選んだドレスに似合うように、主役である花嫁を美しく変身させるのがヘアメイクアーティスト。新婦本人の好みを大切にしながら、列席者からどんな風に見えるかを考慮して、ヘアスタイルやメイクを決めていきます。もうひとりの主役・新郎は髪を整えるだけかと思いきや、メイクをした人が3割いるという情報も。女性だけでなく、男性が引き立つメイクの方法も勉強しておくと良いですね。
会場を華麗に彩る、フラワーアートコーディネーター
新婦が持つブーケ、新郎の胸にさすブートニア、贈呈用の花束、フラワーシャワー、会場装花などなど…。結婚式には美しい花があふれています。そのたくさんの花たちを一手に引き受けるのがフラワーアートコーディネーター。季節や会場の雰囲気、新郎や新婦が使いたい色などの希望をふまえて、人生の大切な日に彩りを添えていきます。
結婚式には欠かせない、“料理”を引き立てるためのテーブルコーディネーター
ブライダルには、テーブルクロスやナプキンなどのクロス類、食器やグラスなどのテーブルウェア、テーブルに飾るキャンドルなどの小物をコーディネートするテーブルコーディネーターという仕事もあります。単に素敵なもの、綺麗なものを選ぶのではなく、会場の雰囲気とマッチしたものを選ばなければならないので、センスが問われる仕事。どのお皿にどんな料理が合うのかを考えることも大切なので、料理に関する知識も必要になるかも。
式を円滑に進める、バンケットサービス
披露宴で使う食器を並べ、料理をサーブし、片づけるのがバンケットサービスの仕事です。時間内にすべての人に適温で料理を提供するために、スタッフ同士での事前の確認は必須。周囲を見回して気配りできる観察力を持っている人、チームワークを大切にできる人はこの仕事に向いているかもしれませんね。
新郎・新婦の晴れ舞台を支える、司会者
披露宴の司会・進行をするお仕事。正しい発声や発音で話すことはもちろん、時間配分や言葉に関するマナーが出来ていなければ、とても司会者にはなれません。大きなイベントには不意のアクシデントがつきものなので、予想外のトラブルにも柔軟に対応できるのがポイント。アナウンススクールで話し方の勉強した人などが、司会をすることが多いようです。
主役にそっと付き添う、ブライダルアテンダント
式の最中に新郎・新婦を付き添ってサポートします。新婦がドレスの裾を踏んで転んじゃった! なんてことになったら一大事。新郎新婦がスムーズに移動できるようにしっかり付き添います。また、写真撮影などの移動時にはいろんなテーブルに案内することになるので、親族や列席者に失礼のないよう結婚式に関するマナーは頭に叩き込んでおきましょう。
式を最高に盛り上げる、音響照明
披露宴中に照明の強弱を変えたり、雰囲気に合った音楽を流すなど、結婚式の演出をするのも、ブライダルの大切な仕事。音響や照明は、ほんの少しタイミングがズレただけで演出が台無しになってしまうこともあるので、常に気を張っていないといけません。結婚式をよりドラマチックに仕上げられるよう、ばっちりなタイミングで効果を出したいものですね。
ブライダルをプロデュースする、ブライダルコーディネーター
新郎・新婦の希望に叶えるために、結婚式をトータルにプロデュースするのがブライダルコーディネーターのお仕事。新郎新婦と関連するスタッフとのつなぎ役をします。初めての打ち合わせから新郎新婦にずっと付き合い、新郎新婦のいちばん近くで結婚式を見守るため、結婚式当日には思わず感動の涙を流してしまう人も。
それぞれの仕事には専門的な知識が求められるため、きちんとした勉強が必要。スクールに通ったり、就職して一から技術を身につけるなどして、少しずつ知識をたくわえていきましょう。