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ブライダル業界での仕事が責任重大な理由と働くための心構え
新郎新婦にとって大切な結婚式をサポートするお仕事には、ヘアメイクや着付け師、ウェディングプランナーやドレスコーディネーターなど、多くの人々が携わっています。ブライダル業界で働く人は、特に失敗できない立場に置かれているため責任重大です。今回は、ブライダル業界でのお仕事が責任重大な理由と働くための心構えをご紹介します。これから、ブライダル業界へ足を踏み入れようと考えている方は、是非参考にして頂き、ミスなく活躍していってくださいね!
INDEX
■ブライダルに関わる仕事が責任重大な理由
■ブライダル業界で働くための心構えとは
■ブライダルに関わる仕事はこんなにある
■自分に合った仕事で活躍しよう
ブライダルに関わる仕事が責任重大な理由
まずは、ブライダルに関わる仕事が何故、責任重大なのかを見ていきましょう。結婚式を成功されたいと願う新郎新婦がほとんどで、その想いは計り知れません。結婚式の相談を受けるブライダル業界に携わる際には、親身になって想いをヒアリング出来るようにしておくと良いかもしれませんね。
理由1.結婚式は人生の大イベントであるから
古くから「お祝い事は盛大に」という考えのもと、結婚式は人生最大のお祝い行事と考える人も多いのです。近年では、新郎新婦の二人だけで行う結婚式もありますが、親族や親戚をゲストに招いて盛大に行うのが一般的。また、自分自身のための大イベントは、結婚式と葬儀の2つだけで、2大イベントの1つである結婚式をトラブルなく執り行いたいと考える人も多いのでしょう。
理由2.結婚式では大金を消費するから
結婚式では、挙式と披露宴の両方が行われるため、それにかかる費用は数百万円と高額。しかも、挙式と披露宴は4時間程で終わる事が多く、あっという間に消費されるのも事実です。人生最大のお祝い事として行われ、数時間で大金を消費する市場だからこそ、ブライダル業界で働く人の接客力が問われるのかもしれません。
理由3.結婚式は感謝を伝える場であるから
ブライダル業界では、準備を重ねてきた新郎新婦のお手伝いを行います。もちろん、結婚式に携わっているスタッフだからこそわかる事もたくさんありますが、あくまでも「主役の想い」を尊重してあげたいものです。「結婚式では両親に感謝を伝えたい!」と、その想いが強い新郎新婦も多く、感謝を伝える場として絶対に成功させたいと考えるのです。
理由4.結婚式はやり直しがきかないから
結婚式にどれだけ準備を重ねても、本番は一度限りですよね。結婚式当日に失敗しちゃったから、別の日にまたやろう!というわけにはいきません。半年~1年程前から準備を開始し、本番を控えているため当日のスタッフの働きも責任重大というわけです。また、結婚式当日だけでなく準備期間でも新郎新婦への配慮が必要です。当日を迎えるまで不安な気持ちで準備を重ねているため、少しでも安心させてあげられると良いのではないでしょうか。
ブライダル業界で働くための心構えとは
ブライダル業界で働く人たちは、どんな事を心構えとして持っておくと良いのでしょうか。お客様の中には人生最大のイベントとして考えている人が多く、厳しい目で見られる事もあるかもしれません。ですが、どんなお客様でもしっかり対応が出来れば、高い接客力を身に付けていると言えるでしょう。
ビジネスマナーはしっかり身に付けておく
仕事をする上で必要となる礼儀作法をビジネスマナーと言い、挨拶やお辞儀の仕方、名刺の渡し方など多岐にわたります。ビジネスマナーと言えば「ルール」のように感じますが、マナーとは相手を大切に思う「気持ち」を体現したものなのです。そのため、決められた通り誰にでも同じ挨拶をしているようであれば、不自然に感じ取られてしまう事も。コミュニケーションを取りながら、気持ちよく過ごしてもらえるように自分なりの言葉で接するようにしましょう。また、礼儀という言葉には「敬意を表す作法」という意味があります。相手を大切に思い、敬う心遣いを表現できると良いですね。
ビジネスマナーを身に付ける事で、「信頼できそう!」「常識ありそう!」「共通の認識を持てそう!」などと、信頼関係の構築にも繋がりますよ。
お辞儀の種類を使い分けられるようにしておく
ビジネスシーンではよく目にするお辞儀について、しっかり使い分けられるようにしておくと良いでしょう。日本では、お互いに頭を下げてお辞儀することで相手への気持ちを表しています。相手を大切にしたい、感謝していますといった気持を表現しているものなので、丁寧に行なう必要があるのですね。
【お辞儀の種類と使い方】
- 会釈(15°)
- 朝・夕の挨拶や道端で挨拶をする時に使う
- 敬礼(30°)
- 上司やお客様にお礼を伝える時に使う
- 最敬礼(45°)
- 深く感謝する時やお詫びをする時に使う
【お辞儀が持つ意味】
- お辞儀で頭を下げる
- 相手に対して無抵抗であるという意味
- 体の前で手を組む
- 相手に手出ししないという意味
会話のスキルを身に付けておく
ブライダル業界のどの仕事を任されるにしても、新郎新婦との会話が重要になってきます。「このプランナーとの会話は弾まないな」「嫌な言い方する人だな」なんて思われてしまえば、仕事を減らす事になりかねません。指名される、もしくは担当する新郎新婦を増やしていく事を目標に、会話スキルを磨いて行きましょう。
【会話のテクニック】
- オウム返しをする
- 要約する
- 共感する
- 内容に合った返答をする
会話には、このようなテクニックがあります。1つめの「オウム返し」は、動物のオウムと同じように相手が話した言葉を繰り返す技法です。
例文)
A「暖色が好きなので、オレンジ色のドレスにしようと思います」
B「暖色がお好きなのですねー」
2つめのテクニックとして、相手の話を聞いて「要約」して言いかえる技法があります。これをする事で、話を理解していることを確認してもらえます。
例文)
A「昨日までキャンプに行っていて、バーベキューや川遊びをして楽しみました」
B「アウトドアを楽しまれていたのですね」
3つめの「共感する」というのは、相手がはした言葉に理解を示したい時に効果的です。相手にとって言いにくい内容でも、共感を示す事で相手に安心感を与えられますよ。
例文)
A「結婚式の準備で、パートナーと喧嘩になる事があるのです」
B「すごくわかります。私も夫とよく喧嘩しましたよ。ここへいらっしゃるお客様からこのような相談をよく頂きます。納得がいくまで話し合って、結婚式を成功させたいですね」
4つめの、「内容に合った返答をする」というのは、こちらから返答をする際に気を付けておきたいポイントでもあります。新郎新婦との会話で、内容をよく理解しながら返答をしていくと良いでしょう。返答であれこれ話を混ぜてしまうと、「聞きたい事はそれではないのだけれど…」と不信感を与えてしまいます。
例文)OK!
A「結婚式で祖母に感謝の気持ちを伝えたいのですが、何か良い演出はありますか?」
B「ありますよ。お色直しで中座する際に、おばあさまにエスコート役をお願いするのはいかがでしょう。その際に、お手紙を読んで感謝を伝えても良いですよね」
例文)NG!
A「結婚式で祖母に感謝の気持ちを伝えたいのですが、何か良い演出はありますか?」
B「色々ありますよ。おばあさまと普段どんな会話をするのですか?」
このように、質問に対する返答がチグハグになってしまってはいけません。「どんな演出があるか」という質問に対してだけ返答してあげるようにしましょう。おばあさまのエピソードを知りたい場合には、次の会話で聞くようにしてくださいね。
常に身だしなみは整えておく
当たり前の事ではありますが、身だしなみを整えておく事も社会人として必要です。とは言っても、身だしなみを整えるという事の基準は人それぞれ。自分の基準が他の人とかけ離れていないか確認しておきましょう。
【身だしなみチェック】
- 洋服に汚れやシミ、シワがないか
- 糸などのほつれはないか
- ベルトが傷んでないか
- 露出の多い洋服ではないか
- 靴に汚れがついていないか
- 靴底がすり減るなど型崩れがないか
- ヒールから金属が出ていないか
- ストッキングは伝線していないか
- 寝癖がついていないか
- 顔が隠れるヘアスタイルにしていないか
- 髭の剃り残しがないか
- 落ち着いたメイクをしているか
- ネイルが派手すぎないか
- 爪が長過ぎないか、手入れをしているか
- 香りの強い香水を付けていないか
所作の基本を覚えておく
ブライダル業界でのお仕事は、スタッフ一人ひとりの所作に視線が集まりやすくなっています。打ち合わせや料理の提供など、指先まで視線が集まり気を抜けないなんて事も。ブライダル業界で働く人は美しい所作するというイメージがあるため、日頃から意識しておく必要がありそうです。特に、猫背の人は要注意。インターネットを使用している時間が多く、スマホを見る姿勢は猫背となりやすいため、自分では気付かないうちに猫背になっているという人も少なくありません。
【所作の基本】
- 案内時の手
- 手のひらを見せて指先を揃える、指先は伸ばしておく
- 立ち姿勢
- 背筋を伸ばす(男性は手を側面にまっすぐ下し、女性は手を前で軽く重ね合わせる)
- 座り姿勢
- 背筋を伸ばし浅く腰掛ける、足はまっすぐ下ろす
関連記事:ビジネスマナー椅子の座り方!
クレームとならないよう、あらゆる事態を想定しておく
結婚式を挙げるために来店する新郎新婦は、結婚式に対する期待度はさまざまです。期待値が高ければ高いほど、クレームにも繋がりやすいという事です。「ここの式場なら、自分たちの理想を叶えてくれるだろう」と大きな期待を抱いて来店するため、接客の仕方やご案内、ご提案、表情や言葉遣いなど、少しでも不備があってはいけません。
また、要望通りにできない所は前もって出来ない旨を伝えておく事も大切です。「出来ると思ったから、この式場を選んだのに!」と、トラブルになりかねません。どんなトラブルが起こるのか、どんな質問を頂くのか、そのように対応するべきかなど、あらゆる事態を想定しておくと良いのではないでしょうか。
このような事は、ブライダル業界で働く前から備わっているスキルではないので、式場の案内ルールに従って経験を積んでいきましょう。
関連記事:ブライダル業界で起きたトラブル
ブライダルに関わる仕事はこんなにある
人生最大のイベントというだけあって、1回の結婚式には多くの人が携わっています。ブライダル業界で勤めるといっても色んな職種があるのです。各分野に分かれて、それぞれのプロフェッショナルが一つの結婚式を作り上げます。ここでは、どのような職種があるのかを見ていきましょう!
- ウェディングプランナー
- どのような結婚式にしていくのかを提案し、プロデュースします。当日まで相談を受ける事も。
- 受付・フロント
- 見学や結婚式当日まで、新郎新婦やゲストの案内をします。挙式当日の受付係のサポートをする事も。
- ドレスコーディネーター
- 新郎新婦に合ったウェディングドレスを選びます。アクセサリーなどのトータルコーディネートをする事も。
- フラワーコーディネーター
- 挙式式場や披露宴会場、新婦のブーケなどの装花を担当します。テーブルクロスやナフキンのコーディネートを担当する事も。
- シェフ・調理
- 披露宴でゲストをもてなす料理を担当します。披露宴会場で調理のパフォーマンスをする事も。
- ヘアメイク・着付け師
- 新婦の衣装着付けやヘアセット、メイクを行います。列席者のヘアメイクや着付けを担当する事も。
- セレモニースタッフ
- 挙式の進行を主に行ないます。牧師や神父への連絡、ゲストの誘導など幅広く担当する事も。
- サービススタッフ
- 披露宴の配膳を主に行ないます。披露宴の間も、新郎新婦やゲストの近い位置でサービスを提供。
- アテンダー(介添人)
- 主に新婦の衣装の乱れを直します。新婦につきっきりになり、あらゆる身のまわりの世話を担当。
- 音響・照明
- 披露宴における音響と照明を担当し、会場の雰囲気づくりを担当します。スクリーンを使った映像の投影を行う事も。
- 司式者・司会者
- 人前式などの挙式や披露宴の進行を担当します。挙式から披露宴まで1人で進行を担当する事も。
- カメラマン
- 結婚式当日や前撮りの写真撮影を担当します。会場に出向いて写真撮影を行う出張型のカメラマンもいます。
関連記事:ウェディングプランナーの1日
自分に合った仕事で活躍しよう
ブライダル業界といっても、さまざまな分野で活躍できるのです。新郎新婦の理想を聞き出し、最適な結婚式をプロデュースするウェディングプランナーやヘアセットやメイクを担当するヘアメイクなど。華やかな結婚式の裏側には沢山の人が力を合わせているのです。
結婚式を挙げるには高額の費用がかかる事もあり、絶対に失敗したくないという考えから厳しくあたられる事もあるでしょう。一方で、唯一無二の感動の結婚式をプロデュースできた時には喜ばれて感謝されるに違いありません。そして、新郎新婦によって異なる感動の結婚式を肌で感じられるのも、ブライダル業界に勤めている特権かもしれません。
仕事をする上で「こうでなければならない!」という事はないので、ブライダル業界を目指す人は自分に合った職種を選んでみてくださいね。裏方ではありますが、自分にしかできない仕事だと思うと、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
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