新郎新婦の一生に一度の思い出作りをサポートする、ブライダル業界のスタッフたち。どんな業界にも専門用語があるように、もちろんブライダル業界にもたくさんの専門用語が存在します。何も勉強せずに入社して「先輩たちが専門用語を使っていて、何を話しているのか理解できない…!」なんてことにならないようにしたいですよね。そこで今回の記事では、これだけはおさえておきたい!という専門用語や忌み言葉をご紹介します。
関連記事:教えて!ブライダル業界のやりがい
衣服に関する専門用語
和装なら着物、洋装ならウェディングドレスやタキシードなど、結婚式で着用する衣装もシーンに合わせて様々。着用する人や時間帯によっても呼び方が異なってきますよ。
- 色打掛
- 白無垢と同格の正礼装。和装のお色直しとして新婦が着用する着物
- 燕尾服
- 夜(18時以降)の正礼装。新郎新婦の父親が着用する衣服で、白いベストと白い蝶ネクタイがセット
- 掛下
- 打ち掛けの下に着用する着物のこと
- カラードレス
- ウェディングドレスや白無垢の後にお色直しとして着用される、色のついたドレスのこと。別名、カクテルドレス
- クラウン
- 王冠型になった髪飾りのこと
- 黒紋付羽織袴
- 家紋の入った黒の礼服で、男性の第一礼装
- 黒留袖
- 既婚の女性が着用する、最も格式の高い第一礼服のこと。新郎新婦の母親が着用する衣服
- サムシングフォー
- マザーグースの詩が元になっている、結婚式の時に新婦が身に付けるべき4つのもの。「サムシングオールド(古いもの)」「サムシングブルー(青いもの)」「サムシングボロー(借りたもの)」「サムシングニュー(新しいもの)」
- 白無垢
- 和装の中で最も格式が高く、婚礼の場でのみ着用できる着物のこと。小物まで白で統一することで純潔無垢の意味をあらわす
- タキシード
- 男性用の礼服の1つ。夜間に着用されるもので、黒のネクタイを合わせることが基本
- 角隠し
- 婚礼の際に、文金高島田という髪型を隠すように被せる帯状の布のこと。白無垢・色打掛いずれの場合でも合わせられる
- ティアラ
- 半円型になった髪飾りのこと
- パニエ
- ドレスのスカートにボリュームを出すために履く、針金などで作られた下着のこと
- ブライダルシューズ
- ドレスに合わせて履く、花嫁の靴のこと。ウェディングシューズとも
- ヘッドドレス
- ウェディングドレスやカラードレスに合わせて、頭部に装着する飾りのこと
- モーニングコート
- 昼の正礼装。新郎新婦の父親が着用する衣服
- 綿帽子
- 和装婚礼の際に、白無垢に合わせて被る白い帽子のこと
人に関する専門用語
続いては、結婚式に関係する人を表す専門用語です。「新郎新婦」以外にも結婚式ではたくさんの人の呼び方が登場するので、以下基本の用語を覚えておきましょう。
- グルーム
- 新郎のこと
- ブライド
- 新婦のこと
- アッシャー
- 結婚式当日、花婿をサポートする男性のこと。男性版のブライズメイド。グルームズマンとも言う
- アテンダー
- 結婚式当日に花嫁に付き添い、身のまわりのお世話をする人のこと。介添え人とも
- ウェディングプランナー
- 準備から結婚式当日まで、新郎新婦をサポートするスタッフのこと。新郎新婦と相談をしながら、式のプロデュースを行う役割
- ジューンブライド
- 「6月に結婚する花嫁は幸せになる」という言い伝えのこと
- 主賓
- ゲストの中でも、もっとも上の立場の人。会社の上司や恩師など
- 聖歌隊
- 教会式の際に、讃美歌や聖歌を歌う合唱団のこと
- 立会人
- 人前式の際に、新郎新婦の婚姻の証人となる人たちのこと
- 仲人
- 新郎新婦両家の間を取り持つ重要な存在のこと。新郎新婦と関係の深い夫婦に依頼することが多々。媒酌人とも
- ブライズメイド
- 結婚式当日、花嫁をサポートする介添え人のこと。親しい友人や親戚の中から、若い女性が選ばれることが多い
- フラワーガール
- 挙式の際にカゴに入れた花をバージンロードにまきながら歩く女の子のこと。親戚の子にお願いすることが多々
- ページボーイ
- 教会式の際、聖書を祭壇の場所まで運ぶ役割をする男の子のこと
- リングボーイ
- 挙式で新郎新婦が交換する指輪をリングピローに乗せて運ぶ男の子のこと
式次第に関する専門用語
続いては式次第に関する専門用語。挙式や披露宴の中でも様々な演出や決まりごとがあるのです。
- 神前式
- 神社や神殿で行う、伝統的な日本の挙式
- 人前式
- 神ではなく列席者に対して結婚の意思を誓い、証人になってもらうという挙式
- 仏前式
- 仏教の作法にならって祖先の霊に婚姻の報告をし、仏の前で結婚の誓いを行う挙式
- 教会式
- キリスト教の作法にならって、神に向かって結婚の意思を誓う挙式。チャペル式とも
- リーガルウェディング
- 海外で、現地の法律にならって結婚式を執り行うこと
- ナイトウェディング
- 昼ではなく、日が沈んだ夜間に行われる披露宴のこと
- ウェルカムスピーチ
- 披露宴の最初に行われる新郎からのスピーチのこと
- お色直し
- 披露宴の途中で、新郎新婦が着用している衣裳を変更すること
- 鏡割り
- 清酒の入った樽を小槌で叩いて割るという演出。ケーキカットの代わりに行われることが多々
- キャンドルサービス
- 新郎新婦が各テーブルをまわってテーブルのキャンドルに火をともす、披露宴の演出の1つ
- ケーキカット
- ナイフを使ってウェディングケーキを切り分ける披露宴の演出の1つ
三々九度:神前式の際に行われる儀式。大中小3つの杯を使って、新郎新婦が御神酒を酌み交わす - 親族紹介
- 結婚式に参列する両家の家族を紹介すること
- 中座
- 披露宴の最中に、お色直しなどで新郎新婦が30分程度席を外すこと
- ファーストバイト
- ケーキカットをした後に、新郎新婦がお互いにケーキを一口ずつ食べさせあう演出。「食べるものに一生困らない」という意味を持つ
- ブーケトス
- 花嫁が未婚の女性に向かってブーケを投げる、披露宴の演出の1つ。受け取った人が次に結婚できると言われている
- ブーケプルズ
- 複数の紐の中で1本だけがブーケに繋がっており、未婚の女性に引いてもらうという演出の1つ
- ブロッコリートス
- ブーケトスの男性版。新郎がブロッコリーを投げて、それを未婚の男性がキャッチするという演出
- 巫女舞
- 神前式の際、境内で雅楽に合わせて巫女が舞いを奉納すること
- ライスシャワー
- 挙式の後に新郎新婦に向かってお米を投げる演出のこと。お米ではなく、花を投げるフラワーシャワー、シャボン玉を使ったバブルシャワー、結んだリボンを投げるリボンシャワーなども
式で使用するものに関する専門用語
次は、挙式や披露宴で使用するものの名前をご紹介します。
- イミテーションケーキ
- ケーキ入刀のためのケーキ。切れる部分だけが本物で、その他は作り物。セレモニーケーキとも
- ウェルカムボード
- 披露宴会場の入り口に置く、ゲストを出迎えるための看板
- エンゲージリング
- 婚約指輪のこと
- お車代
- 遠方から参列してくれるゲストのために渡す交通費のこと。友人の場合は半額もしくは宿泊費を渡すことがほとんど
- 高砂
- 新郎新婦が座っているメインテーブル
- テーブル装花
- ゲストのテーブルを飾るための花
- 初穂料
- 神前式の際に、神社に奉納する金銭のこと
- ブライズルーム
- 花嫁が結婚式の当日に支度をするための部屋
- フォトプロップス
- 写真を撮影する際に使用する、棒の先に紙をつけて作成する小道具
- ブーケ
- 新婦が挙式や披露宴で持つ花束のこと
- ブートニア
- 新婦のブーケと対になる、新郎のタキシードの胸ポケットに差す花のこと
- 芳名帳
- 受付に置いて、式に参列したゲストに名前や住所を書いてもらうためのノート
- マリッジリング
- 結婚指輪のこと
- 指輪交換
- 新郎新婦がお互いに指輪を交換する儀式
- リングピロー
- 挙式で指輪を交換するまで、指輪を置いておくためのクッション
日取りに関する専門用語
- 六曜
- 日本に古くから伝わる、伝統的な暦の1つ。ろくよう、もしくはりくよう。六輝とも言う
- 大安
- 時間帯を問わずどんなことも進んで行って良いとされる日。六曜の中でも最も吉の日
- 友引
- 良くも悪くもないとされる日。朝晩は吉、昼は凶とされている
- 先勝
- 先んずれば勝つ、の意味を持ち、午前は吉・午後は凶とされている日
- 先負
- 先勝の反対の意味を持ち、午前は凶・午後は吉とされている日。急用は避けるべき日
- 赤口
- 正午の時間帯以外は凶とされる日
- 仏滅
- 六曜の中で最も凶の日。万事において凶のため、婚礼などの慶事も避けるべきとされている
使ってはいけない!結婚式の忌み言葉
忌み言葉とは、不幸を連想させるような言葉のこと。日常生活で当たり前のように使っている言葉でも、お祝いの場ではふさわしくない場合は忌み言葉とされています。
- 忙しい
- 痛い
- 終わる
- 最後
- 冷める
- 崩れる
- 無くす
- 短い
- 割る
- 悲しむ
- 切れる
- 戻る
- 泣く
また、「重ね言葉」といって、同じ言葉を2回繰り返すような言葉もNG!以下のような言葉が重ね言葉です。
- 重ね重ね
- 度々
- わざわざ
- ますます
- みるみる
- しばしば
- 皆々様
「ますますのご健勝を~」のように、普段の挨拶の中で当たり前に使っている言葉も含まれているので、結婚式の時は間違えて使ってしまわないように注意してくださいね!
業界用語を学んでスムーズに働こう
いかがでしたか?今回は結婚式に関する様々な用語をご紹介しました。未経験者にはなかなか覚えにくい専門用語の数々。けれど、1分1秒さえ大切なブライダル業界で働くためには、やはり専門用語をしっかり覚えて使いこなすことが必須なのです。自分で単語帳を作って隙間時間に暗記する・ブライダル関連のテキストを買って繰り返し読む、といった方法でぜひ専門用語を勉強してみましょう。
専門用語を知っておくだけで何倍もスムーズに働けるようになり、ライバルとの差をつけることができますよ!