前日夜遅くまで技術練習をしていたら、ついつい寝坊をしてしまった…!いつもと同じ時間に家を出たのに電車やバスの遅延で出勤時間に間に合わない…!ということは十分に起こりうる事態ですよね。また、急な体調不調や家庭の事情で早退をしなくてはいけないということも少なからず発生するはず。
派遣社員として派遣先で働いていてそんな事態になった場合、一体どのような対応をすれば良いのでしょうか。遅刻してしまった時の連絡方法や早退をした時の給料まで、この記事で学んでみてくださいね!
INDEX
■遅刻の連絡はまず派遣先に
■早退の連絡は分かった時点で連絡を
■遅刻や早退の場合、給料や休憩はどうなるの?
■遅刻が続くと更新をしてもらえなくなる事も
■遅刻厳禁!派遣社員が遅刻しないための対策
遅刻の連絡はまず派遣先に
あなたが来ないことで一番困るのは派遣先!遅刻が確定したらまず派遣先に一報を入れて下さい。勤務先に時間通りに行けないとなると、緊急事態発生!で何をしたら良いのかわからずにあたふたしてしまいますよね。
そんな時こそ、派遣先へ連絡をする前に要点をまとめて伝えるようにしましょう。慌ててしまう気持ちもわかりますが、派遣先では業務が開始されている事もあり時間をかけないで伝える事がポイント。どんな事を話せば伝わるのでしょうか。
【電話での遅刻連絡で伝える事】
・派遣元の会社名と氏名
・遅刻してしまう理由
・派遣先への到着時刻
・業務で緊急を要するものの引継ぎ
このような内容を簡潔に伝えるようにしてください。遅刻してしまう理由が寝坊であっても正直に伝え、派遣先に着いた後に挽回できるような働きをしましょう。
また、派遣先との連絡が取れて許可をもらったら、次に派遣元にも状況を説明します。給与にも関係してきますので、氏名と派遣先企業の名前を述べて忘れずに連絡をするようにしましょう。派遣元にはその日のうちに連絡をすれば問題ないので、お昼休憩の際や退勤後でも問題ありません。
明日、早退したい!という場合、分かった時点で連絡を
前日の夜から少し熱がある時や、子供の調子が悪いなんて事はあり得る話ですよね。早退をする可能性がある場合には、それが分かった時点で連絡をしましょう。
出勤前日の夜間に早退が決まる事もあるので、その時はメールでの連絡でもOKです。急なお休みや遅刻、早退などは業務に支障をきたすことも考えられるので、できるだけ早く連絡をしましょう。
メールで遅刻や早退連絡をする場合に伝えるべき事は
遅刻連絡は、なるべくなら電話での連絡がベストですが、どうしても電話ができないような状況の場合にはメールで送りましょう。しかし、メールで送った時に「何を言いたいのかわからない」ような文章になってしまえば、勘違いをさせてしまい的確な判断ができなくなってしまう事も。遅刻や早退の理由はさまざまですが、簡潔にまとめて書くようにしましょう。
【メール文に記載するべき内容】
・氏名や派遣元の名前
・遅刻や早退をする事を明確に記す
・遅刻や早退をする理由を記す
・到着時間(遅刻)/退社時間(早退)を記す
・遅刻や早退をする事を謝罪する
・業務の伝達事項がある場合、きちんと記す
いくつか、ここで遅刻・早退した時のメール文をご紹介します。参考にしてみてください。
【交通機関の遅延による遅刻連絡メール例】
件名:(氏名)/電車遅延のため遅刻いたします
本文:
○○様(上長の名前)
おはようございます、(氏名)です。
現在、出勤途中なのですが○○線○○駅で人身事故が発生し、電車が動かなくなっています。
運転再開の予定はまだアナウンスされておらず、始業時間に間に合いそうにありません。
到着の予定が立ちましたら再度ご連絡いたします。
ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
【体調不良による遅刻連絡メール例】
件名:(氏名)/体調不良のため病院へ行ってから出社するため遅刻します
本文:
○○様(上長の名前)
おはようございます、(氏名)です。
昨晩から倦怠感があり、今朝になり激しい頭痛があります。そのため、出社前に病院に寄って診察を受けてから出社させていただきたくご連絡いたしました。
病院の混み具合にもよりますが、11:00前後には出社できるかと思います。
今朝の○○に関する業務は、代理で○○さんにご対応頂けるようメールにてお願いの連絡をいたします。
ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
【急遽早退をする場合のメール例】
件名:(氏名)/急遽早退のお願い
本文:
○○様(上長の名前)
おはようございます、(氏名)です。
かねてより体調を崩しておりました父の状態が良くないと連絡があり、急遽、病院(○○県○○市)に駆け付けたく存じます。
そのため、ご迷惑をおかけしますが早退とさせていただきます。
父の容態を確認しましたら会社に連絡をいたします。
なお、引き続きお休みをいただく事になりましたら、業務につきまして○○さんと連絡を取り合って進めるようにいたします。
ご迷惑をお掛けし恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
遅刻や早退の場合、給料や休憩はどうなるの?
派遣社員のお給料は「実働時間分だけ支払われる」という条件がほとんどです。正社員とは異なるので、遅刻した時間分、早退した時間分は差し引かれて支給されます。
派遣元によって遅刻についてどう扱うかは異なりますが、例え交通機関の遅延で遅刻をしてしまったとしても、労働条件通知書に「給料は実働時間分のみ発生する」と記載があれば、遅延証明書があっても遅刻した分の時給換算はされません。しかし、「遅延証明書を提出すれば、遅刻扱いにしない」というような文言がある場合は、遅延証明書によって遅刻扱いにならずに減給も避けられます。
また、遅刻をした日の休憩時間についても労働基準法第34条で以下のように述べています。
労働時間が6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分の休憩を与えなければならない。また、8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならないと定めています。
よって、遅刻をしてきたとしても労働時間が6時間を超える場合には定められた休憩を取らなければなりません。(6時間ちょうどであれば休憩時間がなくてもよし)
【労働時間に対する休憩時間】
・労働時間が6時間を超える場合は45分以上の休憩が必要
・労働時間が8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要
・労働時間が6時間以下の場合、休憩時間はなし
・労働時間が6時間ちょうどの場合、休憩時間はなしでも違法ではない
ここまで、派遣社員の都合で遅刻や早退をする場合を紹介しましたが、万が一、「派遣先の都合でなぜか早く帰されてしまった!」「出勤する日のはずだったのに出勤したらシフトを外されていた!」というような事が起こったら、派遣元に相談をするようにしてくださいね。
遅刻が続くと更新をしてもらえなくなる事も
1度の遅刻であれば許される事もありますが、何度も繰り返してしまえば信用がなくなってしまいます。派遣社員は即戦力として、一般のアルバイトやパートより高い時給を払っている分、期待値が高いのも事実。いくら高い技術を持っていても、遅刻の常習犯ではいけません。
派遣先からの更新をしてもらえなくなるだけでなく、派遣元からの信用を失う事に繋がるでしょう。何か家庭の環境が変わったなど、事情があるならば更新前に一度派遣先・派遣元の担当者に相談しておくと良いかもしれませんね。
職場での人間関係を良好に保つためにも、安心して仕事を任せてもらえる派遣社員を目指しましょう。
遅刻厳禁!派遣社員が遅刻しないための対策
どんな理由であれ、遅刻をする事は良い事ではありません。社会人になれば特に許されない事であり、自分自身で何とかしなくてはいけません。ですが、誰でも1度は経験したことがあるのではないでしょうか。
意図していない事が起こったり、「そんなはずじゃなかった!」なんて事もあるでしょう。天候などの影響で電車が遅延しそうなのであれば、家を早めに出るなどの対策は出来ますが、人身事故となれば予測不可能です。一方、寝坊による遅刻の場合、ある程度自宅での過ごし方で対策しておく事ができるのです。寝坊で遅刻をしない為に自宅で出来る対策を紹介します。
【自宅で出来る遅刻(寝坊)しないための対策】
・カーテンを開けたまま寝る(体内時計をリセットさせる)
・目覚まし時計のアラーム数を増やす
・目覚まし時計を遠くに置く
・就寝前にスマホをいじらない
・前日にお酒を飲み過ぎない
・休日でも就寝時間を乱さない(生活リズムを整える)
この他にも、遅刻をしないように工夫している人も多いでしょう。働く社員、みんな同じ条件で出社しているわけなので、「自分は遅刻癖があるから…」「私は朝起きるのが苦手だから…」という言い訳は通用しません。普段から自己管理をきちんと行う事で遅刻もなくなって、信頼されるビジネスマンとなるのではないでしょうか。今まで、よく遅刻していたという人も自分に合う遅刻対策を試してみてくださいね。