美容スペシャリストな自分になるために

作成:2025.03.17

美容部員

全国で一斉開催する「日本メイクアップ技術検定試験」に迫る!


 

自分でメイクをするにも仕事とするにも、メイクの知識や技術をきちんと学びたい!という方も多いのではないでしょうか。基礎からしっかり学び、メイクアップアーティストとして活躍するのも良いでしょう。

 

一般社団法人 JMA(JAPAN MAKE-UP ASSOCIATION)が定める正しいメイク基準を基本とした検定があるのはご存知でしょうか。一般社団法人 JMAには、様々なメイク検定がありますが、まずは「日本メイクアップ技術検定試験」について詳しく紹介していきます。

 

INDEX
■日本メイクアップ技術検定試験とは
■JMAのその他の検定試験について
■検定試験でよくある質問
■まとめ

日本メイクアップ技術検定試験とは


 

メイクアップを職業として志す方や、既に職業としている方の技術力、接客力、知識力を高めることを目的とした検定試験です。1級、2級、3級の三段階に分かれており、自身のスキルアップや活躍の場を広げていく際などに大きな武器となります。また、検定は3級から順に受けていき、2級、1級と高みを目指していきます。飛び級はできませんが、3級と2級は同日に受験が可能です。それでは、各級の特徴をみていきましょう!

 
【3級】

スキンケアからベースメイクアップ、チーク・ハイライト・ローライトまでの基本技術を審査する実技試験です。受験資格に制限はなく、どなたでも受験可能です。

 
【2級】

スキンケアからフルメイクアップの過程と仕上がりを審査する実技試験です。3級合格者または3級・2級を同日に受験する方が対象となります。

 
【1級】

モデルの悩みや要望に沿ったイメージメイク技術を審査する実技試験です。2級合格者が受験対象者となります。

 

日本メイクアップ技術検定試験は、7月と2月の年2回実施され、全国(東京・名古屋・大阪・福岡)で同日開催するのも特徴の一つです。全国で一斉に開催されるので、全国に店舗を展開している百貨店やコスメショップで働く美容部員にとって、仲間同士で切磋琢磨し合って、検定に臨めるのではないでしょうか。受験料は以下になります。(2025年3月現在)

 
【受験料】

3級:11,220円(税込)

2級:11,220円(税込)

1級:17,160円(税込)

JMAのその他の検定試験について

一般社団法人 JMA(JAPAN MAKE-UP ASSOCIATION)が定める検定試験は、日本メイクアップ技術検定試験だけではありません。技術を向上させたり知識を深めたりしていく上で、極めたいジャンルが分かれていると挑戦しやすいですよね。闇雲に大量の教材を読み漁って練習を続けていくより、順を追ってチャレンジしていく方が良いのではないでしょうか。どんな検定があるのか、見ていきましょう!

日本メイクアップ知識検定試験

日本メイクアップ知識検定試験には、基礎知識を試す「ベーシック」と、応用知識を試す「アドバンス」の2段階の試験があり、ベーシックに合格したらアドバンスにチャレンジできるようになっています。日本メイクアップ技術検定試験と同様に、年齢や性別を問わず、どなたでも受験することができます。

日本メイクアップ知識検定試験ベーシック

スキンケア、メイクアップ、顔分析、色彩、皮膚などの基礎知識を問うマークシート形式の筆記試験です。100問のマークシート式筆記試験を40分で問いていきます。100点満点中、80点以上が合格基準となっています。

 
【受験料】

8,360円(税込)

日本メイクアップ知識検定試験アドバンス

スキンケア、メイクアップ、化粧品、皮膚、顔分析、メイクアップの修整方法などの
応用知識を問うマークシート形式の筆記試験です。100問のマークシート式筆記試験を50分で問いていきます。100点満点中、80点以上が合格基準となっています。

 
【受験料】

11,220円(税込)

シュウ ウエムラ メイクアップ技術検定試験

日本発のメイクアップアーティストブランド「シュウ ウエムラ」とJMAが協働で実施する検定試験です。シュウ ウエムラのメイクアップ哲学と技術を習得することを目的としており、JMA認定校在校生で、指定のカリキュラムを受講した方が対象となります。また、指定のテキストにてJMA-shu uemura認定講師、もしくはshu uemura学内認定講師による35時間の授業を受けていることが受験資格となります。

 
【受験料】

16,500円(税込)

セルフメイク講座&セルフメイク検定

自身のメイク技術を向上させたい方を対象とした講座と検定試験です。正しいスキンケアやメイクアップの基本技術を学び、セルフメイクのスキルアップを目指します。「いつもワンパターンのメイクになってしまう」などと悩んでいる方にもおすすめです。

 

セルフメイク講座を受講の場合は、普段、自分が使っている化粧品やメイク道具を持っていくことになりますので、一から道具を揃える必要がありません。普段使っている物で講座を受けられるので、次の日からメイクを楽しめそうですね。

 

セルフメイク検定の場合、約1時間で実技試験と技術チェックを行います。自分の顔と肌を分析し、メイクプランを立ててからメイクを行います。合否通知と共に、フィードバックカルテを受け取ります。試験官からアドバイスをもらえることで、セルフメイク技術の向上も目指せるのではないでしょうか。

 
【受験料】

9,240円(税込)※講座受講料は含まれていません。

メンズスタイルアップ検定

男性向けのメイクアップ全般に関する基本知識を検定する試験です。顔分析、スキンケア、ベースメイク、眉メイクに加えて、ヘアケアやニオイケアなど、男性のビジネスカジュアル全般についての基本知識が問われます。ビジネスシーンにおける「身だしなみ」全般の正確な基礎知識を学ぶことができます。

 
【受験料】

8,360円(税込)

検定試験でよくある質問


 

日本メイクアップ技術検定試験を受けるにあたって、どのようなことに注意するべきなのでしょうか。沢山、勉強や練習をして試験に臨んでいくかと思いますが、試験中のルールを守れずに失格してしまえば元も子もありません。そうならないためにも、受験要項や注意事項はきちんと読んで、頭に入れておくと良いでしょう。

 

ここに書かれていることが全てではありませんが、試験に関することやよくある質問などをまとめてみました。受験する方は、このようなことが気になっているようです。参考にしてみてください。

 
Q.日本メイクアップ技術検定試験の受験に年齢制限はあるの?

→年齢制限はありません。メイクにご興味のある全ての方が対象です。

 
Q.実技試験は、独学でも大丈夫でしょうか?

→独学でも受験可能です。試験対策セミナー動画(有料)があり、指の当て方や向きなど細かい注意点がわかるようになっています。

 
Q.忘れ物や道具を落とした場合はどうしたらいいですか?

→忘れ物は、使用するメイク道具で代用してください。(道具がないことにより、項目が丸ごとできなかった場合は失格になります)

道具を落とした場合は、挙手により試験官の指示を仰いでください。試験当日はメイク道具などの貸し借りはできませんので、忘れ物がないように持参物のチェックを必ずしていきましょう。

 
Q.事前準備の時間は?

→3級、2級は、10分間です。1級は、15分間です。

セッティングイラストやテキストを見ながらのセッティングは、カンニングとみなし失格となりますので、事前に覚えていきましょう。

 
Q.ブラシ類とありますが、持参するブラシを指定してほしいです。

→3級で必要なブラシ:パウダーブラシ、コンシーラーブラシ、ハイライトブラシ、ローライトブラシ、チークブラシ

2級で必要なブラシ:3級で必要なブラシに加えて、ファンデーションブラシ、アイシャドウブラシ、リップブラシ、アイブロウブラシなど

1級で必要なブラシ:使用アイテム自由

 
Q.ファンデーションのタイプに指定はありますか?

→3級・2級:リキッドタイプまたはクリームタイプのファンデーションを使用します。

1級:使用アイテム自由

 
Q.ファンデーションをブラシでつけてもいいですか?

→3級:ハンドテクニック+スポンジ

2級:ファンデーションブラシ

1級:使用アイテム自由

ですので、ブラシが使えるのは2級と1級です。

 

⇒参考:一般社団法人JMA「よくある質問」

まとめ

いかがでしたでしょうか。一般社団法人JMAのメイクに関する検定試験は、ベーシックなものから、シュウ ウエムラのようにブランド性が高くメイクアップ哲学を広めていくもの、メンズメイクに特化したものまで、幅広いジャンルで学べそうです。

 

美容部員としてメイク技術を上げていきたい人や自身のメイクを変えていきたい人など、検定試験へのチャレンジ目的はさまざまです。検定にチャレンジして、しっかり学んだ経験は、転職活動にも有利に働いてくれるはずです。思いついた時に、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

Author:美プロ編集部

関連求人を探す