近年では、女性だけでなく男性もメイクやスキンケアに興味を持ち、オリジナルのメイク動画をSNSであげている人も少なくありません。LGBTの問題などが世間に認知されるなど、性別に関係なくメイクやスキンケアを楽しむ風潮が出てきているのですね。化粧品売り場に行くと、海外コスメや国内商品まで新商品がずらりと並び、化粧品市場は落ち込む事がありません。そして、化粧品売り場で働く美容部員は女性が多く、華やかな世界に見えるものですよね。
しかし、メイクやスキンケアに興味を持つ男性がいるという事は、男性の美容部員は需要が高いのではないか…という疑問も浮かびます。今回は、男性も美容部員になる事ができるのか、男性美容部員が喜ばれる3つの理由も見ていきましょう!
INDEX
■男性でも美容部員になれる?
■男性美容部員が喜ばれる3つの理由
■男性美容部員が心得ておきたいこと
■男性美容部員が上手に働く3つのコツ
男性でも美容部員になれる?
女性のイメージが強い美容部員ですが、男性でも就職する事は可能です。化粧品ブランドで美容部員の採用をするのに、性別を限定する表記を使う事は禁止されています。そのため、男性女性どちらにも応募資格があるという事なのです。従って、男性でも美容部員の適性があると判断されれば、問題なく美容部員になれるでしょう。
男性だからといって、女性の美容部員と業務が異なるわけではなく、お客様へ化粧品の説明や基礎知識を基にした提案、メイクテクニックなどを提供していく事になります。また、性別問わずメイクに興味があるといっても、まだ女性のお客様の方が多く来店します。その場合、女性を相手に接客する事になるので女性に合った接客スキルも身に付けておかなければなりません。
どんな世界でも、働く事は容易ではありませんが、女性社会だからこそ男性美容部員が喜ばれる事もあるのではないでしょうか。女性がほとんどの職場に、男性が1人いるだけで殺伐とした空気が和むなんて事もあるでしょう。また、高い場所にある在庫を取り出してほしいなんて時も頼られるかもしれませんね。美容部員として、しっかりとした基礎知識やスキルを磨いておけば華やかなコスメカウンターで活躍できる日が来るでしょう!
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男性美容部員が喜ばれる3つの理由
化粧品売り場で、男性の美容部員が喜ばれる事もあるのですよ。美容部員は女性という印象も強いですが、みんながみんな女性美容部員に接客してもらいたいわけではありません。お客様の事情によっては男性美容部員が良い事もあるでしょう。ここでは、男性美容部員が喜ばれる3つの理由をご紹介します。
1.男性ユーザーの多いブランドでは男性美容部員の接客が喜ばれる
男性ユーザーの多いメンズブランドでは男性向けの化粧品やコスメが販売され、男性の美容部員による接客が喜ばれます。男性の肌質や使用シーンなどを考慮して作られているため、商品を購入する際には悩みを汲み取ってもらえる同性に相談したいものです。
また、男性用化粧品という事もあって男性美容部員が在籍してかっこいい印象を与えた方が良い場合もあります。そうなれば、男性を多く採用する事もあるでしょう。何よりも、男性のお客様にとって入りやすいお店となるのは間違いありません。
2.男性に化粧品をプレゼントしたい女性がアドバイスをもらえる
「恋人に男性用化粧品をプレゼントしたい!」という場合にも、男性美容部員の意見はとても参考になります。女性だとどうしてもパッケージの可愛さや香りなどで選んでしまうところを、男性ならではの視点でアドバイスをしてあげられます。
男性美容部員がアドバイスしたプレゼントを、いざ恋人に渡してみたら喜ばれた!という事があれば、「次回も○○さんに相談に行こう」などと常連客となる事も。男性の視点でハッキリとアドバイスしてあげる事で、他にはないサービスとなるのかもしれませんね。
3.男性が好みそうなメイクを考慮して化粧品を販売してもらえる
「男性にモテたい!」「彼氏がほしい!」「あの人を振り向かせたい!」
このような事が、女性がメイクに対する原動力となるのです。恋をすると可愛くなるというのも、これが関係しています。そして、女性が可愛いと思えるメイクと男性が好むメイクに違いがあるのも事実。そんな時に喜ばれるのが男性美容部員の存在なのです。
メイク技術も持ちながら男性が好むメイクも知っているとなれば、参考にしたい女性も多いのではないでしょうか。いつものメイクをしているだけではメイクの幅は広がらず、変化もないまま。しかし、そんな時には男性美容部員によるアドバイスが強い味方となるのです。
男性美容部員が心得ておきたいこと
男性で美容部員を目指しているという人が心得ておくべきこともあります。男性用の化粧品を販売する場合や男性へのプレゼントを選ぶ際には、男性美容部員である事がプラスに働きますが、そうでない事も…。あらゆる事を想定しておく事で、入社後に後悔するという事はなくなるでしょう。
女性ばかりの環境だという事
男性の美容部員が活躍しているのをよく見かけますが、それでも女性が多い職場と言えます。女性ばかりの環境に耐えられるかどうかというのは、入社前にしっかり考えておきましょう。
「スキンケア商品やコスメに囲まれた仕事がしたい!」と意気込んでは見たものの、女性美容部員との関係が上手くいかずに辞めてしまっては勿体無いですよね。せっかくメイク技術を身に付けたのに、それを活かせないので後悔が残るでしょう。自身の好きな事に全力で携われる機会を無駄にはしたくありません。女性だらけの職場となる事を予め把握しておき、実際に店舗へ行って雰囲気を下見してみても良いでしょう。自分だったらどういう風に接客するだろう…とシュミレーションしてみるのもおすすめです。
お客様から性別で敬遠されてしまう事もある
まだ「美容部員=女性」というイメージを持っているお客様が多いのも事実。一人のお客様として接客していたつもりでも、「女性の美容部員と変わって下さい」と言われてしまう事もないとは言えません。接客の仕方が悪かったのではなく、女性に相談したいというお客様側の事情もあるでしょう。
また、化粧品売り場では美容部員にメイクを施す事(タッチアップ)もありますが、男性にメイクをしてもらう事に慣れていないお客様がほとんどなので、緊張してしまうという人もいます。ですが、海外で男性の美容部員が多く活躍しているように、日本でも性別関係なく活躍できる日が来るのではないでしょうか。
男性美容部員が上手に働く3つのコツ
男性だからといって、美容部員である事に引け目を感じる必要はないのです。美容師やネイリスト、パティシエというように女性の印象が強い職業でも男性は多く活躍しています。ここでは、男性美容部員が上手に働くコツを3つご紹介します!
1.男性用コスメブランドを選んで働く
「どうしても女性だらけの環境には慣れない…」そう思う方もいるのではないでしょうか。無理して苦手な環境に身を置く必要はありません。「だけど、美容部員の仕事は好き…」。
そんな時は、男性用コスメブランドで美容部員として働くというのはいかがでしょうか。近年では、女性以上にスキンケアに気を使う男性も増えています。男性のお肌に合ったスキンケア商品もたくさん販売されているので、男性の美容部員や男性客が集まるブランドに就職してみましょう。美容部員として働きながら、商品を使用した感想などをお客様へお伝えできるやりがいある仕事となるのではないでしょうか。
2.女性美容部員同士の揉め事には関与しない
もし、女性美容部員が多く働くコスメブランドに勤めた場合には、女性社員同士のいざこざも少々。女性だらけの職場に男性がいる事で、相談事や愚痴を聞いてもらうなどと頼りにされる事もあるでしょう。
そんな時は、女性美容部員同士の揉め事には関与しないのが一番です。「○○さんだって、そう言ってたじゃないですかー!」なんて揉め事に巻き込まれてしまう可能性があります。どちらが悪いとか口外するのではなく、問題を解決できる立場の人に任せておきましょう。
3.男性美容部員としてのプライドを持つ
仕事をするのに、性別の違いは一旦置いておきましょう。メイクの技術やお客様への説明、接客マナーなど、努力して習得する事には性別は関係ありません。男性の美容部員でも、高い技術と感性を持った方は多く存在します。
海外旅行など行ってみると、男性美容部員の多さに驚きます。清潔感があり柔らかい手つきでメイクを施してくれるのです。自分にはない斬新なメイクを施してくれるなど、新しい自分を見つけるためにも男性美容部員の存在は大きいのです。男性美容部員としてのプライドを持って、女性に負けないくらい活躍していきましょう!