売り場の顔として働くのが、美容部員の仕事。美容部員のメイクを見て購入するコスメを決めるお客様もたくさんいるので、コスメの良さを最大限に生かすメイクをするのも、美容部員の大切な仕事の1つなのです。かといって、トレンドを無視した濃いだけのメイクはもちろんNG!
今回の記事では、お客様に好印象を与えることのできるメイク術をご紹介!ベースメイクからリップメイクまでしっかり習得して、お客様に憧れられるようなカリスマ美容部員を目指して下さいね。
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INDEX
■ブランドイメージに合わせたメイクを
■ベースメイクのポイント
■濃すぎるアイライン・つけまつ毛はNG!
■シャドウやチークで立体感を
■ラメ多めのアイシャドウをチョイス
■リップメイクはツヤを大切に
■ネイルはヌードカラーで
■まずはメイク映えする美肌作り
ブランドイメージに合わせたメイクを
美容部員のメイクとは言っても、働くブランドによっても求められるメイク方法は大きく異なります。ブランドが決まったら、実際に働いている先輩たちのメイクをよく観察しましょう。ベースメイクの色味、アイシャドウの塗り方、リップのマット感など、細かく定められていることがほとんど。
■国内ブランドの場合
日本人に合わせた国内ブランドの場合はとにかくナチュラル感を大切に。本来の肌の色や目の形を邪魔しないような、清潔感のある印象のメイクをしましょう。つけまつ毛やカラコンはNG!アイシャドウはラメの少ないブラウンやカーキといったアースカラーにして、チークもリップもツヤを重視に、薄く色づく程度にしましょう。目の印象もそこまで強調されないよう、マスカラとアイライナーは控えめに。メイクに合わせて、髪色やネイルの色もナチュラルに仕上げたいですね。
美容部員=ばっちりメイク、という印象が強いですが、国内ブランドの場合は
「肌への優しさ」「顔への馴染みやすさ」「素材の良さ」といった点を重視されるお客様がたくさん。年齢層の高いお客様を接客することも多いので、優しげで親しみやすい印象を与えられるようなメイクを心掛けて。
■海外ブランドの場合
ザ・美容部員のイメージといえば、やはり百貨店の化粧品コーナーに立つ海外ブランドの華やかな女性のイメージではないでしょうか。陶器のような肌にマットなリップ。はね上げたアイライナーにきゅっとまとめた夜会巻きのヘアスタイル。
お客様に高級感や特別感を与えられるように、常に完璧なメイクをしておくことが求められます。アイシャドウやアイライナーはトレンドのカラーを選んで、綺麗に発色するように重ね塗りを。また、チークやリップもツヤに加えて色味も出すように少し濃いめに塗りましょう。顔のパーツの中でも特に目の印象が強くなるように、アイライナーやマスカラといったアイテムもすべて使用してメリハリのあるメイクをしましょう。
至近距離でもつるんと美肌!ベースメイクのポイント
メイクの中でも最も力を入れたいのは、ベースメイク。お客様と至近距離でのタッチアップや商品提案をすることの多い美容部員ですが、そんな時でも毛穴の見えない陶器肌を保ちたいですよね。そのためには、しっかりとベースメイクをすることが大切!
肌の色に合っていないファンデーションをただ重ね塗りするだけでは不自然な仕上がりになってしまうので、まずは自分の肌に合った色の下地やファンデーションを選ぶところから。コントロールカラーと呼ばれている下地は、色によって肌の見せ方を変えることができますよ。色白で血色が悪く見えてしまう人はピンクの下地を、肌の赤みや肌荒れの痕が気になる人はグリーンの下地を、健康的な印象を作りたい人はイエローの下地を使ってみましょう。
また、長時間ライトの下で働く美容部員のメイクは崩れやすいので、パウダータイプよりも肌に密着しやすいリキッドタイプがおすすめ。自分に合ったアイテムを揃えたら、以下の手順でベースメイクを行いましょう。
1、化粧下地(コントロールカラー)を塗る
肌表面の凹凸を埋めて、ファンデーションが肌に密着しやすくするために、下地をまんべんなく塗ることは欠かせません。
2、リキッドファンデーションを塗る
リキッドの場合は、スポンジよりもブラシで塗るのがおすすめ。ベタっとつきすぎてしまうことなく、肌に適度に乗せることができますよ。厚塗り感を出さない様、さっと一塗りにおさえておきましょう。
3、コンシーラーで気になる部分を隠す
肌荒れやシミなど、気になる部分をピンポイントでカバーしたい時にはコンシーラーを。リキッドの場合にはファンデーションの後でコンシーラーを使いますが、パウダーの場合にはそれと反対にファンデーションの前にコンシーラーを使うので注意!
4、フェイスパウダーで仕上げる
メイクの崩れを防止するためには、フェイスパウダーが必須。メイク崩れの原因である汗や皮脂の分泌を抑えてくれる効果があるため、長時間メイクをしたままでも崩れにくくなるのです。表面をつるんと滑らかにしてくれるので、メイクの仕上げには必ずフェイスパウダーを。
濃すぎるアイライン・つけまつげはNG!
ブランドによっても異なりますが、基本的に美容部員の場合はつけまつげNGとされていることがほとんど。まつ毛エクステはOKという場合も多いので、まつ毛を濃く見せたい場合はまつ毛エクステを検討してみては?また、一重だからと言ってアイプチやメザイクで二重にすることも避けた方が良いでしょう。一重のお客様の参考になるように、一重ならではのメイク方法を取り入れるのが良いですね。
とはいえ、アイメイクをはっきりと際立たせるような海外ブランドの場合は、なるべく目を大きく見せるためにアイラインも濃く入れることも。細かいアイメイクの決まりについては、売り場で働く先輩美容部員たちに聞いてみましょう。
シャドウやチークで自然な立体感を作る
日本人の顔は、どうしても外国人の顔立ちと比べて平面的に見えてしまいます。少しでも立体感を出すために、シャドウやチークを上手く使いこなすことが大切。おでこや顎に沿ってブラウンのシャドウを入れる「シェーディング」をすることで、メリハリのある輪郭をつくることができます。眉毛の付け根から小鼻にかけてノーズシャドウを入れると、日本人特有の丸い鼻もシャープな印象に。さらに鼻筋やおでこにハイライトを乗せることで、立体感を強調してハーフのような顔立ちをつくることができるのです。また、笑った時に頬骨が出る部分にチークを乗せることでも立体感を出すことができますよ。
売り場に立って美容部員として働く時には、「少し濃すぎるかも…」と感じるくらいのメイクでOK!濃いアイメイクや真っ赤なリップをしても浮かないような、メリハリのある外国人顔をつくってみてくださいね。
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アイシャドウはラメ多めのものをチョイス
太陽光と違って蛍光灯の下なので、アイシャドウの発色も少し弱く見えてしまいます。ブラウンやカーキのシャドウをあまり薄塗りすると逆に目がくすんで見えてしまうので、なるべく明るいカラーを選んで何度か重ね塗りをしましょう。外で見ると濃すぎても、売り場のライトの下だと丁度良いという場合も多いので、外の明るさをベースにするのではなく売り場の明るさをベースにしてみてくださいね。
また、目を伏せた時にキラキラと反射するだけでも目元が華やかに見えるので、ラメ入りのアイシャドウを選ぶこともポイント。マットのアイシャドウの上からラメジェルを重ねてもOK!
リップメイクは何よりツヤ感を大切に!
タッチアップをしている時も、商品の提案をしている時も、実はお客様が一番見ているのは美容部員の口元なのです。そんな時に、唇が乾燥していたりリップが剥げてしまったりしているとあまり良い印象を与えませんよね。美容部員の仕事は、お客様と会話をしたり商品の説明をしたり何かを声を発することの多い仕事。そのため、放っておくと気づいたら唇が乾燥してしまうのです…。何よりもツヤを意識して、リップメイクをしていきましょう。
唇の乾燥を防ぐために、朝のメイクの時点でしっかり保湿力のあるコスメを使用することも大切。
1、無色のリップクリームで唇を保湿
リップの後にすぐ口紅を塗らず、少し時間を置くと唇に馴染みやすくなります。乾燥する季節には、唇のシワに沿って縦にリップを塗るのがポイント。あまり塗り過ぎると口紅の色が上手く出なくなるので、塗り過ぎた場合はティッシュオフをしましょう。
2、リップライナーで唇の形を決める
リップライナーやリップペンシルを使って唇の輪郭をなぞることで、口紅がはみ出しにくく塗りやすくなります。リップライナーにもカラーバリエーションがあるので、口紅に合わせた色を選びましょう。
3、細筆を使って口紅を塗る
スティックのまま塗ってしまうと、せっかくリップライナーで引いた線も台無しに…。リップ用の細筆を使って、少しずつ唇を塗っていきましょう。シワの溝も埋めるように、唇の端から中心に向かって塗ると綺麗に仕上がりますよ。リップクリーム同様に、最後にティッシュオフをして塗り過ぎた口紅を拭き取りましょう。
4、リップコートを塗る
ネイルのトップコート同様に、唇にも口紅を取れにくくするためのリップコートというものがあります。塗りたてのツヤと色味を長時間キープしてくれるので、美容部員のメイクには欠かせないアイテム。ドラッグストアで安く購入できるものもあるので、ぜひ一度試してみましょう。パールの入ったタイプもあるので、さらにツヤを出したい時にはおすすめ。
今は通常の口紅よりも落ちにくい、リップティントというアイテムも注目されています。唇の温度や水分量によって色味が変化し、落ちにくいというのが特徴の韓国発祥コスメ。長い時間色味をキープすることが出来るので、自分の働くブランドでティントを販売している場合にはぜひ試してみては?
ネイルは肌馴染みの良いヌードカラーを
お客様の顔に触れる機会が多い美容部員なので、長い爪は言語道断!肌に当たっても痛くないように、表から見えないくらいまで短く切り揃えましょう。また、青や黄色などの派手なカラーは避け、なるべく肌馴染みの良いベージュやピンクといったヌードカラーを選びましょう。
ただし、自分の働くブランドでネイルカラーを取り扱っている場合は、その商品を使ってネイルをしてOK!新色が発売されたらそのアイテムを使って、「店員さんのネイル、綺麗な色ですね!」というお客様との会話のきっかけを作り出しましょう。コスメと同様、ネイルカラーも実際に使用することで商品の提案がしやすくなりますよ。
まずは何より、メイク映えのする美肌作りを!
ここまで様々なメイクの方法をご紹介してきましたが、やっぱり一番大切なのは「メイクノリの良い美肌をつくること」ですね!
トレンドのコスメでしっかりとメイクをしていても、肌が荒れていると魅力的には見えません。化粧品売り場にくるお客様にとって、美容部員は常に憧れの存在でいなくてはいけないもの。どれだけ繁忙期で疲れていても、プライベートで悲しい出来事があって食欲がなくても、売り場に立つ時はそれを悟られてはいけないのです。
いつでも美肌でいるためには、以下の5つが大切。
- 洗顔は朝と夜の1日に2回おこなう
- 植物性タンパク質を含む食事を摂る
- 毎朝顔のマッサージをしてリンパを流す
- 活性機能の働きを良くするビタミンD3を積極的に摂取する
- 寝る前にレチノールクリームを塗る
何もしなくてもずっと美肌でいられる人は、ほんのわずか。肌が綺麗な人は必ず何かしらの努力をしているのです。毎日コツコツと努力を積み重ねることでいつまでも綺麗な肌を保つことが出来るはず。ぜひ、美容部員としても女性としても輝ける美肌を手に入れましょう。
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