「夜寝る前にワインを1杯飲むと体に良い」と聞いたことがある人も多いはず。しかも、赤ワインには女性が綺麗になるような成分も含まれているのだとか…?!
様々なうわさのあるワインですが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、赤ワインの種類や、赤ワインが与える効果について見ていきましょう。
そもそも赤ワインとは?
赤ワインとは、基本的に黒色ブドウの果汁を搾り取って発酵して造られるワインのこと。
赤い色はブドウの皮から出るアントシアンの色素であり、種子からはタンニンが溶出されるため渋みのある味わいが特徴的です。
果皮や種子を取り除いてから果汁のみを発酵させる白ワインに対し、赤ワインはブドウの果汁に果皮や種子を漬け込んだ状態で発酵をさせるという造り方をします。
熟成する期間によっても味や香りが大きく異なり、長く熟成するほどにその奥行きは広くなります。長期的に楽しめるためワイン好きとされている人たちには赤ワインが好きな人が多く、肉料理や味の濃い料理とも合わせて楽しまれています。
ワインを口に含んだ時の口当たりなどを表現するために「ボディ」という言葉が使われますが、ボディには「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」があります。
フルボディ
直訳すると密度が高い、という意味を持ちますが、味が濃くて重厚という意味で使用されます。一般的なフルボディは、タンニンを多く含み、渋みや赤色の強いワインのことです。味の濃い料理や肉料理と合わせて飲まれることが多く、価格も比較的高価なのが特徴的。
ミディアムボディ
フルボディとライトボディの中間に位置するのがこのミディアムボディ。程よくコクがあるもののそこまで渋みも強くないため女性でも飲みやすく、ワイン特有の甘い香りもほどよくあります。どんな料理にも合わせやすいのが特徴的。
ライトボディ
フルボディとは対極であり、タンニンが少なく渋みが弱いワインのこと。赤色も薄く、渋みの苦手な人やワイン初心者の人でも飲みやすいワインとされています。低価格ワインにはライトボディが多いものの、高価なワインの中にもライトボディは多く存在します。
それぞれ上記のような意味を持っているので、ワインを選ぶ際のポイントとして知っておきましょう。
人気な赤ワインの種類5選
赤ワインといっても、ブドウの品種によって全く異なる味のワインが出来上がります。では一体どんな種類のブドウがワインに使われているのか?見てみましょう!
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界でも最も広く栽培されている品種の一つであり、冷涼地から温暖地までほぼ全てのワイン産出国で生産されています。ワイン産業の中でも重要な存在であるカベルネ・ソーヴィニヨンですが、実は17世紀に誕生した比較的新しい品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨンで造られたワインはフルボディでタンニンも酸も豊富であり、飲んだ後も渋みとコクのある強い風味が特徴的。色素が濃いため暗めのルビー色の液体で、まさに「赤ワイン」と聞いて思い浮かべるのがこのカベルネ・ソーヴィニヨンを使って造られるワインです。
メルロー
カベルネ・ソーヴィニヨンに次いでワイン界で頻繁に使われる品種の一つ。比較的固くて重い土壌で育ちやすく、山梨県や長野県などの日本でも栽培されています。
酸味やタンニンもカベルネ・ソーヴィニヨンと比べて少なく、まろやかな味わいが特徴的。赤よりも青みがかった紫色に近く、プルーンやチョコレートに似た香りがします。ワインが苦手な人でも飲みやすく、どんな料理にも合わせやすいワインです。
ピノ・ノワール
黒に近い紫色の果実が特徴的なピノ・ノワール。かつてはブルゴーニュ地方でしか栽培されませんでしたが、最近ではアメリカやニュージーランドでも栽培が成功し、世界各地で造られるようになりました。
栽培が難しいためピノ・ノワールからできたワインは比較的高価なものが多く、淡い赤色の液体と優しくてフルーティーな味わいが特徴的です。タンニンもとても少ないため渋みも少なく、赤ワイン特有の渋みが苦手な人でも飲みやすいワインです。
ガメイ
ブルゴーニュのボジョレー地区をメインに栽培されていることから、ボジョレー・ヌーヴォーを造る際によく使われる品種として知られています。熟成期間が短く早熟なワインであり、軽くて果実の風味を豊かに感じることができます。
ラズベリーやイチゴなどのベリー系の甘い香りと、軽い口当たりが特徴的です。熟成の期間が短いため比較的淡くて明るい赤色であり、赤ワインにも関わらず冷やして飲まれることも多いワインです。
シラー
シラーズ、とも呼ばれ、フランスのコートデュローヌ地方を原産地とする品種です。強い日差しを受けて育つためチョコレートを焦がしたような甘く香ばしい香りが特徴的であり、アルコール度数の高いワインが完成します。
強めの酸とタンニンが含まれ「野性的」と言われることも多いシラーのワインですが、優れた品種のものだとピノ・ノワールのような華やかな香りも楽しむことができます。若いうちは渋みも強いため、他の品種とブレンドされて飲まれることもあります。
日本で造られる赤ワインの品種は?
ワインと聞くと外国で造られるイメージも多いかと思いますが、実は日本で生産されるものも多くあるのです。日本を代表される品種2つをご紹介します。
甲州
山梨県で生産される白ブドウの品種。生食用とワイン用、いずれも生産されています。果皮の色は赤みがかっているものの白ワインに使用され、甘みの中にも渋みをわずかに感じる味わいです。
柑橘系の控えめで爽やかな香りが特徴的であり、以前は渋みが強いと言われていたものの、現在は上品で繊細な味わいを楽しむことができる品種として知られます。
マスカットベーリーA
新潟県を原産地とする、日本固有の品種。赤ワイン用としては日本国内で第一位を誇るブドウの品種です。寒さや湿気にも強いため、日本の気候の中でも育ちやすく、栽培のしやすい品種とも言えます。
イチゴのような甘い香りに加えて砂糖菓子を熱したときのような甘い香りもするため、甘口で軽いワインに用いられることが多々あります。タンニンも軽いためワインの渋みが苦手な人にも飲みやすいのが特徴的です。
赤ワインが体に良い、3つの理由って?
1、病気も防いで美肌になれる?!ポリフェノールが豊富
ワインにそこまで詳しくない…という人でも、ワインにポリフェノールが多く含まれているということだけは知っている人も多いはず。
ではそもそもポリフェノールとは何なのか?それは、ほとんどの植物の中に存在する「苦味や色素の成分」のことです。5000種類以上の植物に含有され、植物細胞の生成や活性化などを助けるといった働きを持ちます。
ポリフェノールは動脈硬化やガンの予防にも適しているとされており、また、ホルモンを促進する作用もあると言われています。ホルモン促進によって肌を美しく若々しく保つことも期待できるため、女性にとっては欠かせない成分ですね!
2、カロリーが低く、太りにくい
赤ワインに含まれるカロリーは、100グラムで70キロカロリー程と言われています。ちなみに、ビールは100グラムで40キロカロリー、日本酒は103キロカロリー、焼酎は140キロカロリーほど。
大体ワイングラス一杯が大体120mlなので、グラス一杯飲むとなると84キロカロリー程を摂取することになります。ビールは1缶で350mlなので、1缶飲むよりもずっとカロリーは低いですよね。赤ワインに多く含まれるポリフェノールには脂肪燃焼効果もあるため、ダイエット中でもグラス一杯のワインならそこまで罪悪感も生まれないはず。
ただし、カロリーが低いからといっておつまみを食べるのはNG!お酒のおつまみになるものはカロリーや糖質の高いものが多いので、晩酌の際には食べすぎてしまわないように注意をして下さいね。美しい体型をキープするためにも、普段飲むお酒をビールから赤ワインに置き換えてみては?
3、ホットワインにすると、寝つきが良くなる!
寒い季節には程よくあたためたホットワインもおすすめです。ホットワインは血行を良くしてくれるため、体の中からポカポカとあたたかくなって、手足が冷えて眠りにくくなった日でも気持ちよく眠りにつけるはず。
また、ホットワインには血行促進の他にもリラックス効果もあるため、疲れた日の夜のリラックスタイムにもおすすめです。「ワインってお酒が強くて苦手…」という方でも、温めるとアルコールが飛ぶので安心して飲んでみて下さいね。
コンビニで売っているような安価なワインでもOK!仕事帰りにもたった3分でできるホットワインの簡単なレシピをお伝えします。
材料
- 赤ワイン(市販の安いものでOK)
- ハチミツ
- シナモンパウダー
- 赤ワインをカップに入れて、レンジで約2分間あたためる
- 小さじ一杯のはちみつを混ぜて溶かす
- シナモンパウダーを少々振りかける
※渋みが苦手な方は、ワインと同じ量の水を混ぜてもOK
これだけで完成!より甘くしたい方は、オレンジジュースやパインジュースなどの果汁100%ジュースをお好みで加えてあげても本格的に美味しく仕上がりますよ♪
女性にとって冷えは大敵。ぐっすり眠って毎日を頑張る為に、寒い夜にはぜひトライしてみて下さいね。
赤ワインを飲んでおいしく美しく♪
うわさ通り、体に良い成分をたくさん含んでいる赤ワイン。もちろん飲み過ぎは体に悪い影響を与えますが、寝る2時間前までにグラス一杯のワインを飲むことはおすすめ♪お酒を飲むのなら、体に良いものを体に良い量だけ飲みたいですよね。
「美しいボディラインをいつまでもキープしたい」「肌を若々しく保ちたい」「風邪を引かずに健康でいたい」そんな願いも、グラス一杯の赤ワインが助けてくれるかもしれません。美味しい赤ワインを飲んで、いつまでも健康に美しくなりましょう♪