美容スペシャリストな自分になるために
「アットホームな職場」の特徴と注意点
求人サイトでよくみる「アットホームな職場」という文言。人によって解釈が違う「アットホーム」ですが、どのような意味で使われることが多いのでしょうか?
また、アットホームという言葉に隠された裏の意味についても解説します。求人を探すときのひとつのポイントとして、チェックしましょう。
アットホームな職場について
「アットホーム」と聞くと、なんとなくみんなが仲良く働いていて雰囲気のよいことをイメージしますよね?本来アットホームは、家に客を招待するという意味を持っていますが、日本では「家庭的」「くつろげる」など、ポジティブに解釈されることが多いです。
アットホームな職場の特徴
では、どのような特徴を持った職場をアットホームというのでしょうか?アットホームから連想される職場のイメージを聞いてみました。
- 気を遣わない人間関係が築けている
- 自宅にいるのと同じように、リラックスできる
- 誰かが困っていたら、すぐサポートをする
- 仲間と一緒に働いている意識を強く持っている
- 上下関係やしきたり、礼儀などが厳しくない
「アットホーム」は、人によって解釈が異なることがわかります。また、社内だけではなく「お客様との距離の近さ」をアットホームと表現している人もいました。
美容サロンで使う「アットホーム」の意味
美容サロンでは、お客様向けのサイトや求人ページで「アットホーム」という文言を使用されていることが多くあります。もちろん、上記の「アットホームな職場の特徴」であげた、意味も含まれていますが、それ以外にも意味があるようです。
- お客様から「スタッフ同士の仲がいい」と言われる
- スタッフだけではなく、来店したお客様もくつろげる
- お客様がまた来たいと思ってもらえる
- 少数でサロンを運営している
- インテリアにこだわり、雰囲気をつくっている
このように、お客さん目線で見たときに「アットホーム」であるかが、ポイントになっていることがわかりました。その他にも、美容サロンの求人を取り扱うサイトでは、未経験者でもスキルアップができる教育体制があり、面倒見のよい職場であることをアピールするためにアットホームであることをウリにしている場合があります。
ちょっと待って!その「アットホーム」求人、大丈夫?
アットホームという言葉は、人によって解釈が違うため、ある意味で万能な言葉になります。しかし、それによって「アットホーム」という言葉を都合よく使い、あたかもいい会社であることをアピールするところも。ここでは「アットホーム」という言葉に隠された裏の意味を解説します。
パターン1:上下関係を作らないことによるアットホームの罠
一見、友だちのように接することができるので、働きやすそうに感じるかもしれません。しかし、ミスをしたとき、トラブルが起こったとき、誰が責任を取らなければならないか、誰に相談すればいいのか不明確になってしまい、対処が遅くなってしまうことも。
パターン2:気遣いが生むアットホームの罠
サポートやフォローをするという意味で、アットホームと表現することもあります。けれども、誰かが遅くまで仕事をしているのを見て、自分だけはやく帰るのは気が引けるという雰囲気をつくってしまうと、過度な残業をする羽目になったり、賃金が支払われないサービス残業となってしまうことも。
パターン3:強固な関係によるアットホームの罠
アットホームは、そこで働いている部署やチームなど、内部の人にとっては働きやすさが実感できるでしょう。しかし、外部からその部署に入る場合は意外と大変という声もあるのです。既にいるメンバー同士の仲間意識が強すぎることにより、他者を排除するという風潮も。また、溶け込めたはいいけれど、間違っていても指摘できないという雰囲気をつくっている場合もあるのです。
いい「アットホーム」の見分け方
アットホームという文言を使っている求人情報やサロンは、その意味を詳しく書いているところが多いです。例えば、スタッフの声を掲載して、よりサロンの雰囲気をイメージしやすくしたり、お客さんからいただいたサロンへの意見を掲載していたりと、具体的にどんな点がアットホームといえるのかを示している場合があります。
そのため、よい職場を見つけるためには、しっかり求人情報に目を通し、アットホームという言葉の指す意味を理解することが大切です。
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