美容師にもインターンシップがある？その内容とは
平成7年に美容法が改正されるまで、美容師になるには1年間インターンへの参加が必須でした。現在では必ずインターンシップを行う必要はありませんが、美容室のなかには今でもインターン生を受け入れてくれるところがあります。
美容師免許を持っていないためお客様の髪をカットしたりヘアカラーをしたりといったことはできませんが、実際のサロンの雰囲気を体感することができるのです。こちらでは、美容師のインターンシップの内容について具体的に紹介します。
インターンシップ先で任される仕事
受付業務
サロンに訪れたお客様の受付をします。日頃学校で学んでいる挨拶や接客技術を発揮できるよう、笑顔で丁寧に対応しましょう。
清掃業務
床に落ちた髪やゴミの掃き掃除をはじめとする清掃業務もインターン生の大切なお仕事。スタッフやお客様の邪魔にならないよう、周りを確認しながら動きましょう。
お茶出し
ヘアカラーやパーマで待ってもらっているお客様にお茶を出します。接客について学ぶ良い機会。お客様の邪魔にならない程度に会話をしてみてもよいでしょう。
その他補助業務
カットやヘアカラーはできませんが、先輩美容師のヘルプに入ることはあります。プロの技術や接客の仕方を間近で見られるチャンスです。
お見送り
会計終了後のお客様のお見送りもインターン生の仕事。荷物のお返しや忘れ物がないかを確認して、最後まで笑顔で見送ることが重要！気持ちよくお見送りをすることで、お客様を「また来よう」という気持ちにさせられるようにしましょう。
勉強会への参加
サロン内で行われる勉強会に参加できることもあるそう。トレンドや接客技術を学ぶためにも積極的に参加しましょう。
インターンシップのメリット
インターンシップに参加するメリットには以下のようなものがあります。
実際のサロンの雰囲気を知ることができる
インターンシップの最大のメリットと言っても過言ではありません。1日の流れや業務内容を知って、自分がそのサロンに対して持っているイメージとギャップがないかを確認することができます。
プロの技術が学べる
現役の美容師の技術を間近で見ることができます。新しい知識や技術を習得して今後に活かしていきましょう。
勉強会に参加できる
美容師は講習会や勉強会が多い職業。もしかしたら勉強会に参加させてもらえるかもしれません。学校では学べないような、最新のトレンドや新しい技術を教えてもらえますよ。
接客について学べる
挨拶や接客については日頃学校でも学んでいること。それを実践できるのはインターンシップならではのメリットです。笑顔を忘れずに取り組みましょう。
就職に結びつく
インターンシップを行った美容室にそのまま就職することも珍しくありません。お互いのことについて事前に知れるのはサロン側にもインターン生にとっても嬉しい魅力。なかには見学後にそのまま面接を行ってくれる美容室もあるそうです。
給与がもらえる
インターン生であっても給与を支給してくれる美容室もあります。技術を学びながらお金ももらえる、インターン生にとっては嬉しいことばかりですね。
1年以上のインターンがなければ美容師になれなかった！？
今では自由になっている美容師のインターンシップ制度ですが、平成7年に美容師法が改正されるまでは1年間の美容学校に修学し、その後インターンを1年以上行わなければ国家試験を受けられず、美容師にはなれませんでした。
インターンの目的は実践的なスキルや接客術を学ぶこと。カット練習用のマネキンにはない、人それぞれの髪質や毛量、クセなどを見ながらカットすることで経験を積み、美容師としての腕を上げることができます。また、シャンプーやヘアスタイリングといったスキルの習得もインターンだからこそ出来る実践習得方法なのです。