美容師免許を活かせる仕事とは
美容師免許を持っている人の中には、美容師にならず、他職種で活躍している人もいます。ここでは、美容師免許を持っている人の新たな転職先として、美容師免許が活かせる仕事、美容知識を活用できる仕事についてご紹介。美容師から転職を考えている方、職域の幅を広げたい方はぜひ、チェックしてくださいネ。
「美容師免許」が必須!美容師以外の職種
アイリスト
まつげエクステやまつげパーマといった施術を行うアイリストは、美容師免許がなければ施術することができない職種です。目のトラブルが多発したことによって、2008年より厚生労働省から、施術者は美容師免許を持っていることが必須となりました。
美意識の高まりや技術も進化していることからまつげエクステを行う人が増え、アイリストの需要は高まっています。比較的、美容師よりも給与や条件が良いと言われているため、労働環境を変えるという目的で転職を考える方が多くいます。
アイブロウリスト
目の付近の施術を行うことから、アイブロウリストも美容師免許が必要な職種です。日本では、まだ店舗数は少なく、今後より注目されていく職種・サービスと言えるでしょう。
シャンプーなどで手が荒れやすい美容師の仕事とは異なり、水を使うことが少ないため、肉体的な負担・働きやすさをふまえて、転職をするケースが多いようです。眉毛を整えることによって、顔の印象が変わるという認識が広まっており、アイブロウリストの需要は高まっていくと考えられます。
ヘッドスパニスト
美容師の業務のひとつとしても、シャンプーやトリートメントと同時に、ヘッドマッサージを行うところも多いでしょう。しかし、よりヘッドスパを極めるために専門店への転職を考える人も。
ヘッドスパニストは、血行を促して健康的な頭皮をつくり、髪を根元から修復させる施術を行います。ヘッドスパニストになるには、美容師経験を必要としている場合もあるので、求人の応募資格は要チェックです。
カラーリスト
美容師に在籍している場合も多いですが、カラーだけに特化した仕事がしたい!という思いから、専門店へ就職する人も多くいます。
専門店の場合は、カットは行わないのでカラーリングの施術だけに集中できたり、営業時間後のカット練習の時間を省くことができたりするメリットも。そのため、子育て中の方やブランクがある方でも就きやすい傾向があります。
美容知識が活かせる!美容師のその他の転職先
ネイリスト
美容学校によっては、美容師の施術スキル以外にも、選択制でネイルやエステ関連の技術を学べるところもあります。そのため、美容師免許を取得し一度は美容師として働いても、ネイリストへ転職するケースもあるそうです。特にネイサロンの中には、資格を必須としない所も多く、未経験でも就職ができるので転職しやすいのです。
美容部員・接客業
ヘアメイクのスキルを活かして、美容部員としてお客様に化粧品販売やメイクを施す美容部員に転職するというパターンも。さらに、美容師はお客様一人ひとりに対して施術を行うため、コミュニケーション能力は必須のスキル。美容師で身に付けたスキルを活かせる接客業は、転職先のひとつとなっています。
美容ディーラー・営業
美容師に対して、サロンで使う商材の提案や営業を行う美容ディーラー。美容師だったからこそ、商品の良さを感じて、今度はそれを広める側に回りたいと考える人も多いはず。実際に使用して、その商材の魅力がわかっていると説明しやすく、信頼してもらえる美容ディーラーになれるのです。
美容師の転職先は、知識を活かせる職種が人気
美容師が転職を考えたとき、まずは自分がこれまで培ってきたスキルを生かせる職場を希望することが多いもの。サロンで美容師として働いている人が比較的簡単に転職しやすいのは、ネイリストやエステティシャンなどサロンで行う職業です。
美容師のように国家試験を必要とせず、専門的なスキルを学んで認定資格を取得すれば、すぐに活躍できるため人気があります。最近ではヘアカットやメイクに加えてネイルケアなどのメニューがある美容室も増えているため、業務を行ないながら資格を取得している美容師さんも多数。
人とコミュニケーションをとりながら施術するのが好きな方ならすぐに転職できるでしょう。ヘアメイクを専門的に学んでいた方は、化粧品販売員として再出発する方も多いようです。その他にも、美容部員やアパレル店員など、美容やファッションに関する職業に就きたいという方が多くいるのです。
美容師の経歴は異業種でも強みになる
カットやパーマなどの技術面に加えて接客も行う美容師の仕事。いつも、お客様を相手に商売をしていた美容師にはコミュニケーション能力の高い人が多く、そのスキルを評価され全くの異業種に転職する例も数多くあります。
営業職や接客業、アパレルの仕事に転職すると成功しやすいようです。美容師だったからといって「転職も美容関係でなくてはならない」ということはありません。どんな業種でも活躍するチャンスはあるのです。
転職する理由は明確化しておくのがポイント
自分が美容師を辞めて全く別の職業に就きたいと考えたとき、「なぜこの職業を選ぶのか」や「将来的にどうしたいのか」をきちんと考えてから臨む必要があります。
単に「労働条件が良いから」「美容師よりも楽そうだから」など安易な理由で転職先を決めてしまわないようにしましょう。転職理由は面接の際に必ず企業側からも聞かれること。これまで美容師という仕事を通して学んできたことや、それをこれからの職業に生かせるポイントは何かを明確にし、この先どうしたいかを決めてから転職に踏み切りましょう!