サラッとした艶やかな髪に加えて、フワッとした香りも楽しめるのが「洗い流さないトリートメント」。美容室で取り入れているところ、または自宅でセルフケアとして使用している方も多いでしょう。ここでは、洗い流さないトリートメントの種類と使用するベストタイミングについて紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
どんな種類がある?使用のタイミングは?
洗い流さないトリートメントには、オイル系をはじめクリームやミスト、スプレー系などいくつか種類があります。その中から、多くの美容室が取り扱うオイル系・クリーム系をピックアップして特徴と使用のタイミング、使用量の目安などをまとめてみました。
オイル系
オイル系は髪の毛1本1本に対するコーティング力がバツグン。紫外線や熱からのダメージを保護してくれます。水分量の割合が少なく、油分の割合がとても多いのが特徴。髪の毛の乾燥防止や艶出し効果に適しています。ただし、艶やかな仕上がりに期待できる一方でベタつきやすさも。
使用するタイミングは、洗髪後やスタイリングの直前です。洗髪後をおすすめするのは、「洗い流すトリートメントの効果をより高めるため」。スタイリング前は「熱ダメージを抑えるため」です。
オイル系は日常的にアイロンやコテを使う方には必須のアイテム。剛毛・太毛・クセ毛などの髪質にピッタリといえます。
- 使用量の目安
ショート :半~1プッシュ
ミディアム:2~3プッシュ
ロング :3~4プッシュ
クリーム(ミルク)系
オイルタイプのトリートメントに比べて油分が少なく、髪の毛をドライヤーやアイロンの熱から守る効果はやや落ちてしまいます。
使用のタイミングは、髪の毛が濡れているときがベスト。優しくタオルドライしたあとが良いでしょう。キューティクルが開いているので、トリートメントが浸透しやすい状態です。ドライヤーの熱から守ってくれるだけでなく、髪の毛に栄養分を与えてくれます。スタイリング剤の代わりに使えば、軽い質感を出すことも可能。さまざまな髪質に対応しており、髪がごわつき、まとまりが欲しい方におすすめです。
- 使用量の目安
ショート :パール2分の1~1個分
ミディアム:パール2個分
ロング :パール3~4個分
オイルとクリームはどっちがいい?
美容師によって推しが変わったり、使い分けたりしているようです。オイルとクリームタイプ、それぞれに良さがあるので髪質を見極めることが大切。オイルは「乾燥を予防」の役割、クリームは「乾燥している髪を保湿」することに長けているので、意識して使い分けをするといいかもしれません。
トリートメントのタイミング以外にも意識しておきたいポイント
洗い流さないトリートメントを正しいタイミングで使うことはもちろん大切ですが、その前後で意識しておくべきポイントがあります。
タオルドライ
洗い流さないトリートメントのベストタイミングといえるのが、タオルドライ直後。そのため、「ドライヤーの前に水気を取るための作業」と軽く捉えて適当に対応するのはいけません。タオルドライの方法は、美容室でも自宅でも同じです。きちんと乾いたタオルを使用し、ポンポンと優しく包み込むように意識しましょう。ゴシゴシとこすってしまうのはNG。キューティクルがはがれてしまいます。髪をさわって、水滴が手に付かなくなればタオルドライの完了!水分でしっとりしていれば、きちんとタオルドライができた証拠です。
トリートメントの正しい使用手順とNG行為
洗い流さないトリートメントを使用する際、「必要量をとって全体に馴染ませてる」という安易な考えではいけません。ダメージをカバーする意識を強めて正しい手順を踏みましょう。また洗い流さないトリートメントは、髪のダメージが気になる部分に対して重点的に使用するもの。頭皮・髪の根元へ使用するのはNGです。
- 洗い流さないトリートメントを手の平に取り、伸ばす
- 髪の中間あたりから毛先に向かって手ぐしを通すイメージ優しくつける(左右)
※毛先のダメージが気になる場合は、もう1度トリートメントを手にとり毛先を揉み込むようにつける - ドライヤーで乾かす。生乾きにならにようきちんと乾かすのがポイント
美容室で働くならば、勤め先によって使用方法やタイミングが決まっているでしょうし、そうでなくとも美容室へ足を運んでくれたお客さんに満足してもらえるような仕上がりにしなければなりません。知識をより深めて、活かしてみてください。