なぜ髪の毛は老化するのか
「若い頃に比べて、髪の毛にツヤがなくなった」「髪の毛がなんとなく薄くなってきた」「髪の毛がぱさつくようになってきた」と感じたことありませんか?
このような悩みは、「髪質の老化」と密接に関係しています。
そもそも、なぜ髪質は老化するのでしょうか。まずはこの疑問から解きほぐしていきましょう。
女性の毛髪の老化には、「女性ホルモン」が大きく関わっています。女性ホルモンは、「プロゲステロン」と「エストロゲン」に分けられており、両方とも髪の毛を美しく健康的にするために使われています。
しかし、プロゲステロンとエストロゲンは年齢を重ねるごとに量が減っていきます。卵巣の働きが鈍くなってしまうからです。女性の悩みの一つである「更年期障害」と同じことが原因で、髪の毛も老化しているのです。
もう一つ挙げたいのが「紫外線」の影響です。
紫外線は肌を老けさせることで有名な物質ですが、この紫外線は、髪の毛にも悪影響を与えます。髪の毛をじりじりと焼き、髪の毛を弱らせ、老化させていってしまうのです。
嘆かないで!改善策はちゃんとある
このように聞くと、「年をとると、髪質が悪くなることはどうしようもないのだ」と考えてしまいがちです。
たしかに、人間は生きていれば老化を防ぐことはできません。しかし老化を遅らせることは可能です。
まず、食生活を見直しましょう。過度な食事節制は髪の毛の栄養不足を招き、ホルモンバランスのくずれを誘発します。海藻類に代表されるミネラル、牡蠣などに豊富に含まれるアミノ酸、肉類によく含まれているたんぱく質を意識してとるようにしましょう。また、「老化」を防止するという観点からは、大豆イソフラボンの摂取を目的として豆腐や納豆を食べるのがおすすめ。
ちなみに、エストロゲンの原材料となるものは、コレステロール(卵など)が挙げられますが、取りすぎは生活習慣病になってしまう可能性があるので注意が必要です。
髪の毛を紫外線から守るために、シャンプーなどの見直しを行いましょう。保湿効果の高いシャンプーを選ぶようにします。頭皮改善系のシャンプーは髪の毛に優しい成分で作られているものも多いので、こちらに切り替えるのも手でしょう。髪の毛の薄さが気になる人は、育毛剤を利用するのもよいです。また、外に出る際は、帽子や日傘で髪の毛を守りましょう。
「いつまでも若々しく」というのは、多くの人にとっての目標です。肌や心だけでなく、髪の毛も老化から守りたいものですね。