美容師なら誰しもお客様から手直しを要求されたという経験があると思います。ここでは美容院を利用したお客様にカットの手直しを要求された時にどのような所に気を付けると良いか、また手直しを要求されないようにする対策についてご紹介します。
手直しを要求された時は、ここに気を付けて
美容院の多くはカットの手直しは無料で行っているものの、いざお客様に手直しを要求されると必要以上に気を遣ってしまうという美容師もいるのではないでしょうか。
根っからのクレーマー気質のお客様がいらっしゃるのも事実ではあります。
しかし、お客様の多くは「美容師をイヤな気分にさせないかな?」「クレーマーだと思われないかな?」などといった不安を抱えて美容院に再度足を運んでいることがほとんどです。
た手直しをしてもらうのは申し訳ないと思いながらも来店しているお客様もいます。
手直しをお願いされた場合は、お客様に満足のいく仕上がりを提供できなかったことについてはお詫びして、「すぐにお直ししますね。」と笑顔で対応するようにしましょう。
そうすることで、お客様の不安な気持ちを軽減することができます。
また、せっかく手直しのためにわざわざ足を運んでいただいたのですから、今度こそは納得してもらえるような仕上がりを提供したいものです。
どの部分が満足できていないのか、その部分をどうしてほしいのか、しっかりとカウンセリングして希望に沿えるようにしましょう。
手直しを要求されないようにするための対策
美容院に手直しのために来店されたお客様には快く応じたいとは思いますが、できれば手直しを要求されないような満足のいく仕上がりをお客様には提供したいものです。
手直しを要求されるお客様の多くは、「思っていたのとイメージが違う」「オーダー通りではあるけど、自分には似合わなかった」といったものが理由です。
このような理由による手直しは、美容師がカットをする前にお客様の希望を具体的に聞いておくことである程度防ぐことができます。
口頭だけの説明だとお互いに誤解をしてしまうことがありますから、対策としてはヘアカタログなどからイメージ写真を選んでもらうといいでしょう。
また明らかにイメージ写真とお客様の髪質などが大きく異なるという場合は、仕上がりにどのような違いが生じるのかといった点もあらかじめ説明しておくのもオススメです。
逆に「こんな仕上がりにはしたくない」という点についても確認しておくことで、よりお客様の希望に沿った仕上がりを提供しやすくなります。
手直しがプラスとなるような対応を
美容院での手直しをお願いされるお客様の中には、「もう二度と利用できないかも」という気持ちで来店している方も少なくありません。
もし手直しをお願いした時に少しでも居心地の悪さを感じたら、リピートはほぼないでしょう。
しかし美容師の対応次第では「手直しをお願いしたけど、とても感じ良くやってもらえたので次も利用したい」と感じてもらえることもできます。
とはいえ、本来手直しは避けたいものです。カット前のカウンセリングを丁寧にするなどの対策を取ることで手直し要らずの仕上がりを目指しましょう。