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曖昧にしがちな在庫管理が必要なワケとは

在庫管理を行っている美容室は少なく、中には「在庫管理ってなに?」と聞いてもピンとこない美容師もいるでしょう。今回は在庫管理の重要性とやり方、より効率的に行うワンポイントアドバイスを紹介します。

美容室の在庫管理はなぜ必要なのか

美容室の主だった商材は「美容師の技術」で、在庫管理で管理することになるシャンプーやカラーリング剤などは美容師の技術を引き立てたり、お客様に快適なライフスタイルを提供するために存在しています。

消耗品なので「いつかは」使い切りますが、4,000円のトリートメント剤を購入したとし、これを5,000円で販売すれば1000円の儲けが出ますが、売上が発生しなければいつまで経ってもお金になりません。

これが積み重なると決算時に「予想より利益が出ていないなあ」→「在庫が多いからか」ということが起こるため、正確な美容室の経営状態が把握できず、効率的な経営ができません。

在庫管理のやり方

1.現在の在庫を確認する

各商品のリストアップとそれぞれの数量、仕入れ金額の確認をしましょう。物販用はもちろん、できれば施術用の商品も確認しましょう。

2.不足商品のリストアップ

売っている商品が売り切れになっているとお客様に販売できないので、不足している商品があれば注文をかけましょう。「残り?個になったら発注」などとルールを定めると、スタッフ間での共有がスムーズになります。

3.注文

商品によって購入先や納期のタイミング、送料などが違いますが、細かなところにも気を使いましょう。

4.検品、入庫

商品が届いたら商品と個数、状態を確認し、万が一何かしらの違いや不具合があった場合は、販売元に問い合わせましょう。

5.販売

商品が売れたら伝票に記入しましょう。POSシステムなどのデジタルを利用している場合、自動的に引かれることもあります。販売用だけではなく施術用の商品も使い切ったら記録するようにし、正確な在庫管理をしましょう。

6.棚卸し

在庫の金額を数えて翌月の頭に合わせる作業です。「数量+仕入れ数量―販売数量=現在庫数」となれば正確な在庫管理ができている証拠になりますが、さまざまな要因で誤差が出ることが多いです。

効率よく在庫管理をするためには

POSシステムの活用

商品が売れたら在庫から数字を自動的に引くため、伝票に記入する暇が省かれます。スタッフ間での共有も簡単なので、その点でも便利です。

役割分担

商品を数える、発注などの単純作業は新人やアシスタントに任せ、経営陣は棚卸しで誤差が出る原因を探ったり、発注のルールを考えたり、経営面で重要な数字をコントロールすることに注力しましょう。

美容室の在庫管理はおろそかになりがち

美容室の在庫管理は物がメイン商材でないこと、その物に消費期限がないこと、売上管理で精一杯なことから行っている美容室が少ないですが、経営でロスを減らすためにしましょう。

最初のうちはやることが一気に増えるので忘れてしまったり、スタッフが疲弊しますが、慣れてきた頃には正確な経営状況がスタッフ間で共有できている環境になっているはずなので、積極的に行いましょう。

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