美容スペシャリストな自分になるために
美容室の原価率とは?
美容室の経営状態をよくするために、気をつけるべき指標の1つに「原価率」があります。そもそも原価率とはどのような指標で、理想的な数字はいくつなのでしょうか。
今回は、普段働いている中であまり考える機会のない原価率について見ていきましょう。
原価率とは
そもそも「原価」とは商品をつくるのに使用する元の費用のこと。合わせて「原価率」とは、売上に対して物質的な商材で使ったお金が何パーセントを占めているかをを示す指標です。
一般的な飲食店や洋服店などの場合、売上に対して材料費が何パーセント占めているかを指します。美容室の場合は、サロンワークの売上に対して使用したシャンプーやカラーリング剤など、仕入れ費のことです。
毎日働いている中で原価率に関して触れる機会はほとんどないかと思われます。店長やマネージャーなど、サロンの運営を考えている人でない限り、原価率を確認する方法さえ知らない人がほとんどでしょう。
ただ、将来独立を考えている人は必ずいつか必要な知識になるので、今の内にしっかりと理解をしておくことが必要になります。
原価率を計算するには
「売り上げの原価÷売上高×100」で算出できます。
東京の美容室で、お客様Aがシャンプーカットでお店を訪れたと仮定します。
6,500円シャンプーカットメニューで、1回のシャンプーカットで55円分のシャンプーを使用したとすれば、計算式は55÷6,500×100で、原価率は0.84パーセントになります。
売上に対して原価率が低く、「儲かりそう」だと思われますが、実際は人件費や土地代、光熱費なども含めて考えると、場合によっては粗利益はあまり出ないことも多いのです。
売上と原価率の理想的なバランス
美容室の原価率は10%前後が理想的だとされています。
飲食店など一般的な店舗では30%前後が理想だとされていますが、美容院はシャンプーやカラーリング剤ではなく、美容師の技術が売上に繋がります。飲食店などは人件費を30%以下に抑えられるのですが、美容室だとなんと50%を超えてしまうことも多くあるため、このような原価率になっているのです。
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