美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.12.04

作成:2017.05.29

美容師

美容師の指名料は給料にどう反映されるのか

電卓とお金
 

お客様に指名してもらえるようになるとつく指名料。美容師の指名料はどのように給料に反映されるのでしょうか?また指名料の何パーセントが給料に反映されるのか、美容室によって異なるのかといった点についても解説していきたいと思います。

美容師の給料と指名料との関係


 

美容師の給料は、見習いアシスタントのうちは固定給です。この時期の平均月収は16万円前後です。しかし、スタイリストとなり本格的に美容師として働きだすと、給料の形態が「固定給+歩合給」になり、平均月収は20~30万円にまで上がります。

 

また指名客が多くなると、「完全歩合給」になることもあり、月収が50万円以上になる美容師もいるのです。もちろん、美容室によって歩合給を採用していないところもありますが、ほとんどの美容室では、美容師の給料は「固定給+歩合給」によって決まります。

 

つまり、美容師の一ヶ月の給料は売り上げ次第によって異なってくるということです。お客様が美容師を指名することで支払う「指名料」の一部は、この歩合給の部分に入ってきます。指名客が多ければ多いほど、美容師の給料がアップするということですね。

指名料の何%が給料に反映される?


 

美容師を指名することでお客様が支払う指名料は、一体どのくらい給料に反映されるのでしょうか。やはり、指名料がすべて美容師のもとに入ってくるということではないようです。指名料がどれだけ給料に反映されるかは、美容室によって異なり、各美容室で決められた歩合率を計算して算出します。

 

例えば、歩合率を美容師の総売り上げの10%としている美容室もあれば、20%としているところもあります。もちろん、それよりも歩合率が低いお店もあれば、高いお店もあるでしょう。

 

そして、多くの美容室では指名客による売り上げを別に計算し、指名客による売り上げの20%ないし30%を歩合給としているところが少なくありません(指名客による売上の歩合率もお店によって異なります)。

 

つまり、指名料を払ってくれたお客様による売り上げの総額の20~30%が給料に反映されるということです。そのため、指名料を払ってくれたお客様による売り上げの方が一般客より歩合率が高いため指名客を多く獲得することで、給料をアップさせられるのですね。

美容師の歩合制と指名料の関係

実力次第ではたくさんの報酬を得ることができる美容師という職業。中でもお給料に大きな影響を与えるのは「歩合給と指名料」です。一般的に歩合給よりも指名料のほうが還元率は高いですが、当然、美容室の設定によって還元率は異なってくるもの。中には「指名料全額バック」というシステムで、指名料を全て美容師に支払っている美容室もあるようです。

 

また美容室が営業している地域によっても、歩合給と指名料の関係性は変化します。まず美容室が都会にある場合、人口は多いですがその分サロンも乱立しているので競合相手が多くなってしまいます。そのため新規客の流動性が高くなり、広告に費用を掛けざるを得ないのが実情。新規客で得る歩合給は少なくなり、何度も足を運んでくれる常連客からの指名料での還元が多くなるのですね。

 

一方で、美容室が地方にある場合は都会と違って人口が少ないので、その分お店も密集することがありません。固定客がメインの客層になるため、新規客を獲得するために広告費をかけずに済むという事情があります。この場合は歩合給と指名料の還元率に、それほど差を付けないケースが多いようです。

指名客の多い美容師になるには


 

指名客の多いスタイリストには、いくつかの共通点があるようです。

 

まずは美容師としての最大の売りと言えるカットの技術。お客様から難しいヘアスタイルを注文された時に、しっかりイメージ通りにスタイリングできれば満足度がアップすることは言うまでもありません。要望に合わせてカッティングするだけでなく、時にはお客様に合うヘアスタイルを提案できるのも、優れた美容師の証です。

 

またカット中にお客様を楽しませたり、完成後のスタイリング方法をお話したり、お客様に対するトークスキルも重要な技術だと言えるでしょう。

 

また、いくら高い技術を持っていたとしても、それをお伝えする事ができなければ集客へ繋がりません。現在ではインスタグラムやTwitterなどを使って、技術力を広くアピールする方法も一般的となっています。宣伝に成功して人気美容師になることができれば、指名客の数もおのずと付いてくるでしょう。

 

とはいえお客様によって、美容師に好感を抱くポイントは異なります。指名客が多いという事は、技術が認められている事だけが理由ではないのかもしれません。

 

例えば、ヘアスタイルの相談がしやすかったり、カットのスピードが速かったり、もしくは人間的に魅力を感じて指名しているというお客様もいるかもしれません。

 

指名客を増やすための手段は、ひとつではないようです。

指名料を払ってもらえる美容師になろう

美容師の人気の目安となるのが指名客の数です。指名料を払ってまで来店してくれるお客様が多くなれば、それだけ自分の技術・センス・またサービスが認められているということになります。

 

指名客が少ないうちは、まだ何か自分に足りない点があるのかもしれません。指名客が増えれば増えるほど、給料アップにもつながりますので、まずは美容師としての技術や話術を磨き、指名客の獲得を目標にしてみてはいかがでしょうか。

Author:美プロ編集部

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