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美容師がサロン内の清掃にほうきを使用する理由

床を掃除している風景
 

ほとんどのサロンでは床の清掃に掃除機ではなく「ほうき」を使います。『え、今時掃除機じゃなくてほうきで掃除をするの?!』と思う方も多いかもしれませんが、ほうきには美容室ならではのメリットがたくさんあります。それでは早速、どのように適しているのかを詳しく紹介しましょう。

お客様に優しくて経済的なほうき

サロンではお客様の髪をカットするたびに、床へ落ちた髪の毛を集めなければいけません。そのため、その都度重たい掃除機を出してコンセントにつなぐのは手間がかかります。コンセントを繋いだとしても、シャワーやお手洗いで席を立つお客様が足をかけて転んでしまったりしては大変。

さらに、掃除機は大きなモーター音を出すので、お客様とスタッフたちの会話を妨げる恐れもあります。

 

また、よくあるキャニスター型の掃除機は排気が髪の毛を舞い上げ、お客様に不快な思いをさせてしまうでしょう。掃除機には充電式のスティック型もありますが、すぐに紙パックがいっぱいになるのが難点です。

 

その点ほうきなら掃く時の音が静かであり、汚い空気が排出されたり髪の毛が舞い上がる心配もありません。それに何より、掃除機は安くても1万円ほどするのに対し、ほうきやちりとりは1000円未満で購入できるものが多くあり、コスト面でも非常に優れています。数万円する掃除機をサロンの席数分用意するとなるとかなり大きな負担になるので、よっぽどのことが無い限りはほうきとちりとりで良さそうですね。

また、家電製品のように故障の心配がなく、丁寧に扱えば長く使い続けることができます。もちろん電気代もかかりません。こうしたメリットがあるので、掃除機ではなくほうきで髪の毛を集めるのです。

 

美容師が扱いやすいほうきとは?

サロンで使われるほうきは、一般的な草ぼうきや竹ぼうきとは違います。柄が長くて両手で扱うようになっており、先端が横に広い平型になっています。「ラバーほうき」と言って、その先に付いているのはワイパーのようなゴムが主流です。

 

ラバーほうきは床に隙間なく密着するので髪の毛だけでなく水や砂も掃けます。溝の少ないPタイル向けです。一方でフローリングのように溝が深かったり、デコボコしていたりする床は苦手なので、その場合はブラシタイプの「自在(自由)ほうき」が向いています。静電気が発生しないよう加工されたものであれば、髪の毛が絡む心配もありません。

 

他にも柄の部分にアルミなどの軽い素材を使ったり、ちり取りに集めるための柄が短いタイプがあるなど、美容師が扱いやすいように改良され続けています。高価なものほど先端がしなるので、より髪の毛を集めやすくなっています。へたっても先端だけを取り換えればいいので経済的です。

メリットの多い、ほうきでの清掃


 

綺麗なサロンを保つために、毎日欠かせないのが掃き掃除。お客様が来店して席に着く時にも、接客が終わって席を立つ時にも、シャワーに向かう時にだって、ささっと床を掃除して綺麗な状態にしておくのが良いですね。

 

お客様とスタッフの会話の邪魔をせず、低コストかつ短時間で掃除することができるのが掃き掃除のメリット。スムーズに接客をするためにも、ぜひほうきを使って床掃除をしてみて下さいね。

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