最近ではカットチェアを使った方が正確にカットができるようです。このような理由から、スタイリストになると同時にカットチェアに座った状態でカットをする練習をすることも多くなり、カットチェアの重要性が高まりつつあります。そこで今回は、カットチェアをあまり使ったことがない人のために、その選び方をご紹介していきます。
主なカットチェアのタイプとそれぞれの選び方
カットチェアと言ってもその種類は様々です。一般的に使われているカットチェアのタイプをご紹介します。
ベーシックタイプ
「ベーシックタイプ」は最もよく目にする一般的なカットチェアです。円形でフレームにはアルミ合金が使われているものが多く耐久性に優れています。また最近ではチェアのクッション部分が低反発クッションになっているタイプも多いので、そのようなモデルを選ぶと長時間のカットでもお尻が痛くなりにくいです。
また、カットチェアのなかでも小ぶりなので場所を気にする必要がなく、スタッフ数の多いサロンや小規模サロンなどにおすすめです。
背もたれ付きタイプ
施術時間を多くとるような美容師には、長時間座っていても腰に負担がかからない椅子がおすすめです。その場合は背もたれ付きタイプが最も適しています。背もたれが付いていることで、腰への負担が軽減されます。
また「夢シャン」のような、座ってシャンプーするシャンプー台の場合にも、腰を支えられていることでしっかりと踏ん張ることができるので力が入りやすく、様々な用途で使えます。
しかし、背もたれが付いている分場所を取ってしまうので、スタッフ数が多いサロンや小規模サロンの場合は「背もたれ付きタイプ」は邪魔になってしまう可能性もあります。
その他の選び方
前述でご紹介したタイプの他、ご自身の用途に合わせて下記ご紹介する基準で選んでみてはいかがでしょうか?
足置きが付いていない
足置きが付いているタイプはカットしていてとても楽です。しかし、カットしている姿勢が無意識に崩れてしまうことが多く、無意識下で崩れた姿勢でのカットを繰り返し行なってしまうと、それが癖になりカットラインがガタガタになってしまう可能性もあります。なるべく付いていないタイプを選んだほうがよいかも知れません。
シートの表面がツルツルしていない
最も注意しなければいけないのは、シートの表面です。稀にシートがツルツルとしているカットチェアがありますが、シートの表面がツルツルしていると、滑って転ぶことがあります。実際にカットチェアに座ろうとした瞬間にシートがツルっとし、定めた位置から移動してしまい、後ろに向かい転げてしまった人も多いと思います。そのため、なるべくツルツルしていないチェアを選びましょう。
カットチェアは慎重に選びましょう
カットチェアはカットを上手にするために、とても大切な道具の一つでもあります。シート部分が歪んでいる場合、カットラインが乱れることもあるほどです。そのため、カットチェアはなるべく慎重に選びましょう。また、選ぶ際は今回ご紹介した2つのタイプと、足置きやシートの表面などに注目して選ぶようにしてみてください。