美容師はとても職人気質な職業なので、プライドや誇りを持っているという人も少なくないと思います。しかし、美容業界では「誇りは捨てずにプライドを捨てろ」と言われることがよくあります。
今回は、美容師がどのような点にプライドを持っているのか、また、プライドがときに邪魔になる場面や、誇りを持つことでどのような良い影響をもたらすかについて解説をしていきます。
美容師としてのプライドはときに邪魔になる
美容師は何度も言うように職人気質な職業なので、基本的に自分の技術に自信があり、自分の作り上げるスタイルはとてもキレイだと、プライドを持っている人が多いです。
これは、とても大切なことで自分のスタイルをお客様に勧めるうえで、その良さをプレゼンテーションする際に用いることができます。
しかし、残念ながら「美」というものは十人十色。お客様の数だけ好みのスタイルがあり、求めているスタイルがあります。そのため、自分が100%の力を出すことができたと思っていても、お客様にとっては0の可能性もあるのです。
そこへ美容師のプライドが介入すると、とても厄介です。お客様が自分に全く似合っていないと判断しても、カットしている美容師は満足している「自己満足のカット」になってしまうことがあります。そのため、美容業界ではプライドは捨てなさいと言われることが多いです。
よい美容師になる秘訣は美容師であることに誇りを持つこと
プライドとほとんど同じ意味の「誇り」ですが、こちらは持ちましょうと言われることが多いです。なぜなら、美容師であることに誇りを持つことで髪の毛のプロフェッショナルであることを忘れず、常にハイクオリティな仕事ができるから。
つまり、プロ意識を持つことが大切で、実際に活躍している人気美容師の大部分がこのプロ意識を持っています。美容師という職業の場合は常に学ぶ立場です。新たなスタイル、新たな技術、新たな薬剤など、さまざまな知識が必要なのでプロ意識がない(誇りを持てない)という人は、徐々に時代遅れの中途半端な美容師になってしまいます。
プライドを捨て美容師であることに誇りを持ちましょう
美容師は技術職なので、プライドを持ってしまうのは必然です。しかし、お客様を第一に考えることができれば、そのプライドを捨てて、お客様に親身になることができます。
同時に、美容師であることに誇りを持つことは、プロ意識につながり、常に新しい技術を学ぶという姿勢などから、人に必要とされるよい美容師になることができます。
普段プライドや誇りを意識したことがないという人も、これを機に一度考えてみてはいかがでしょうか?