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美容師が挫折した時の乗り越え方

美容師は言わば「髪の毛の職人」です。ハサミ一つで、人を美しくする技術を習得するためには、それなりの努力が必要で、多くの美容師がたくさんの挫折を経験していると思います。そこで今回は、美容師が挫折を経験しやすい事柄や、その乗り越え方について解説をしていきます。

アシスタント時代の挫折と乗り越え方

アシスタント時代の挫折の多くは、長いシャンプーマンの時期に「自分は本当にスタイリストになれるのか…」と不安が募り起こります。

先が全く見えなくなり、このまま一生シャンプーマンなのではないか、もしくは、いつまでシャンプーばかりをしていればいいのだろう。という不安ばかりが押し寄せて、美容師であることがイヤになってしまいます。

この壁を乗り越えるためには、練習し早くスタイリストに昇格するか、サロンを変えるかの2つの選択肢があります。挫折を乗り越える最も簡単な方法が練習です。サロンで行われるスタイリスト試験に合格し、いち早くスタイリストになることが挫折を乗り越える一番の近道だと言えます。

しかし、美容室の中には故意にスタイリストに昇格するタイミングを遅らせているサロンもあります。その理由は、アシスタントが足りないから。現代は深刻なアシスタント不足が問題視されている時代のため、アシスタントという立ち位置がとても好都合なことがよくあります。

そのため、一概にひとつのサロンで長く務めることが良いと言えなくなってきている現状があります。

スタイリスト時代の挫折と乗り越え方

スタイリスト時代の挫折の多くは、ハサミを持ち始めて間もない時期に経験する人が多いです。その内容は「人の髪の毛を切るのが怖い」というもの。

特にアシスタントの時期が短かった美容師に多くみられます。この挫折を乗り越えるためには、まず人の髪の毛に慣れることから初めてみてください。ウィッグで練習することが多い人の場合は、人毛で練習するようにしましょう。

ウィッグの場合は、頭皮が伸びることはありませんが、人の場合は頭皮が伸びるので、テンションをかけたときに今まで練習してきた感覚とは全く違うものになってしまいます。

ハサミでお客様を傷つけてしまうのではないかという思いよりも、「本当にこの状態で切っても大丈夫なのだろか?」という思いや「思い通りのスタイルにならなかったらどうしよう」というネガティブな感情ばかりが溢れ出てしまい、カット自体がとても怖くなってしまいます。

そのため、自信を持ちカットできるようになるまで、モデルをひたすらカットして、人間の髪の毛や頭皮の状態に慣れるようにしてみてください。

挫折を乗り越えてよい美容師になりましょう

美容師に挫折は付き物です。売り上げが月120万円を超えている人気美容師でも、お客様からのクレームや、自分の満足のいくカットができないなどの挫折を経験して今があります。このように、現在リアルタイムで挫折を経験中のみなさんも、その壁を乗り越えた先には、理想的な美容師になれるという未来が待っています。

挫折は簡単に乗り越えられるものではないですが、自分なりの答えを見出して、よい美容師に少しでも近づけるように頑張ってみてください。

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