なかなか売り上げを伸ばすことができないと悩んでいる美容師も少なくないと思います。売り上げが上がらないのは、集客ができていないというお店側の集客力の低さが原因の場合がありますが、個人のあらゆる技術的な要因が重なり、売り上げが伸びない原因を作り出してしまっている可能性も多々あります。そこで今回は、売り上げを上げるためのポイントを2つのポイントに分けて解説していきます。
技術面でのポイント
売り上げを上げる技術的なポイントは、スタイルの提案力を高め、作れるスタイルの自由度を上げることです。スタイルの提案力を高めることは、直接的にお客様の満足度に関わることです。
カウンセリング時にお客様のヘアスタイルの悩みや、普段のお手入れ方法、セット方法など、さまざまな情報を聞き、どのようなスタイルがお客様に合っているのかを提案しましょう。
また、提案したスタイルになるようにカットするために、作れるスタイルの自由度を上げておくことも大切です。特に、スタイリストになりたての人の場合は、ベーシック以外はカットできないということがよくあります。
この状態では、自分で提案したスタイルをカットできないという結果になってしまうので、しっかりと練習して作れるスタイルの自由度を上げてみてください。
スタイルの自由度を上げる練習のポイントは、まず デッサンをして、自分の思い描いたスタイルを絵にします。その後、そのデッサンした絵を見ずに作るという練習が効果的です。イメージしたスタイルを形にする練習ができるので、作れるスタイルの幅を広げることができます。
接客面でのポイント
売り上げを上げる 接客面でのポイントは、馴れ馴れしくならないことです。美容師は施術時間が比較的長いので、お客様と接する時間がとても長くなります。そのため、世間話などをする機会も多いです。このときに気をつけなければならないのは、馴れ合っても良いがお客様であることを忘れないことです。実際に、失客をする原因の多くは、美容師の馴れ馴れしい態度にあります。
自分はリップサービスのつもりで発した言葉の一つひとつが、お客様を小馬鹿にしてしまっていることがあるかもしれません。一度自分の発している言葉を再確認してみてください。もしかすると、自分が何の気なしに発した一言で、お客様に不快な思いをさせてしまっているかも知れません。
技術と接客がセットで初めて売り上げが上がります
美容師の売り上げは、技術だけが上手でも、接客だけが上手でも売り上げを上げることが難しいです。技術と接客の両方をバランス良く上達させることで、初めて売り上げを上げるという結果に結びつきます。
もし、みなさんが、売り上げに伸び悩んだときには、まずは練習をして技術力の向上と、自分の接客態度の見直しからしてみてください。